「まさかな、時代が変わったようだな、坊やみたいなのがモビルスーツのパイロットとはなーー」。これはアニメ『機動戦士ガンダム』の第19話でジオン公国軍のエースパイロットのひとり、ランバ・ラルが、わずか16歳の少年パイロット、アムロ・レイにMS(モビルスーツ)戦で敗戦を喫した時のセリフだ。2020年に40周年を迎えたガンプラも、そのラインナップを見ると「時代が変わった」とラルさながらに言葉がついて出てきそうになっている。そう、一見すると萌え系少女のフィギュアのようなものがガンプラ化されているのだ。ここでは数ある中から、特に「燃えあがれ」いや、「萌えあがれ」そうなモデルを紹介する。
【Level01】プリッとしたお尻がセクシー
BANDAI SPIRITS
『HGUC 1/144 ガンダムTR-6 [ウーンドウォート]』1980円(税込み)
模型専門誌で連載されていた『ADVANCE OF Ζ ティターンズの旗のもとに』に登場するティターンズの試作型モビルスーツは、フレアスカートをはいたように見えるデザインが特徴。モビルアーマーにも変形できるうえ、「TR-6」と呼ばれる兵器のコアにもなる設定だ。模型では多機能シールド〝コンポジット・シールド・ブースター〟を再現しており、劇中同様にライフルモード、クローモードになる。プレミアムバンダイ限定。2019年12月18日現在3次予約受付中(2020年2月発送)。
【Level02】何となく高級クラブのママ感あり
BANDAI SPIRITS
『HG 1/144 ガンダム G-ルシファー』2200円(税込み)
パープルのカラーリングのせいなのか高級クラブに〝いらっしゃる〟感がすごい。そんなこの機体はアニメ『機動戦士Gのレコンギスタ』に登場。ロングスカートのようにも見える臀部に搭載された武装は遠隔攻撃用のビットで、エフェクトパーツも付く。ミノフスキー発生装置でもある足首部分は折りたため、飛行形態も再現可能だ。
【Level03】ピンクのボディーに花を添えて
BANDAI SPIRITS
『HG 1/144 ファルシア』1296円(税込み)
アニメ『機動戦士ガンダムAGE』で登場したモビルスーツで、ピンク色のボディーという女性らしさを前面に押し出したデザイン。劇中では別の機体に登場するパイロットの思考を、このファルシアに乗ったパイロットが受信・増幅して敵を攻撃する設定だ。花形の遠隔操作兵器〝ファルシア・ビット〟とサブフライトシステムの〝ファルシアベース〟も付属し、攻撃シーンを再現できる。
【Level4】セーラー服を着た衝撃のガンプラ
BANDAI SPIRITS
『HGFC 1/144 ノーベルガンダム』1650円(税込み)
萌え系ガンプラの元祖とも言えそうなのが『機動武闘伝Gガンダム』に登場したノーベルガンダム。セーラー服を着てハイヒールを履く姿は、まるで月に代わってお仕置きする美少女戦士のよう。模型では、その女性らしさを再現するため腰部にスイング機構を搭載。新体操のリボンのような動きをする「ビーム・リボン」が5本付属する。
【Level5】見た目は完全に萌え系フィギュアだけど……
BANDAI SPIRITS
『HGBD:R モビルドールメイ』2640円(税込み)
モビルスーツではなくガンプラが戦う設定の『ガンダムビルドダイバーズ Re:RISE 』に登場するヒトを模したガンプラ(モビルドール)を立体化。メイが搭乗しているモビルスーツ状態と、メイの姿への組み替えが可能だ。太ももに装着されたビームハンドガンは、両手に持たせてバトルシーンを再現可能だ。ビーム・サーベルとビーム・シールドに加え、3種の表情パーツも付属。
文/寺田剛治