2000年、男の子はスポーツ選手、女の子はパン・ケーキ屋、お菓子屋
AIや5Gなどテクノロジーの進化は、これからの仕事観を大きく変えそうだ。大人はもとより、子供たちもそう感じているにい違いない。
まずは20年前を振り返ってみたい。DIME(2000年7月6日号)に掲載された社会の窓では、「〝なりたい職業〟に時代が見える」と題して、小学生の将来就きたい職業を紹介した。結果は以下の通り。
<男の子>
1 スポーツ選手
2 警察官
3 職人
4 運転士・運転手
5 自営業
6 おもちゃ屋
7 消防士
8 パン・ケーキ屋、お菓子屋
9 パイロット
10 会社員
<女の子>
1 パン・ケーキ屋、お菓子屋
2 花屋
3 看護師
4 教師(幼稚園含む)
5 保育士
6 自営業
7 医者
8 芸能人・タレントモデル
9 ピアノ教師
10 美容・理容師
※クラレ「将来就きたい職業、就いて欲しい職業」より
ちなみに、2000年当時、高校生になるとなりたい職種は、男子が国家公務員、地方公務員、ゲームクリエイターをあげ、女子はスチュワーデス、心理カウンセラー、医師をあげている。男子が国家公務員をあげた理由は、「地位が高いし安定している」「リストラされず収入安定」とかなり保守的。
※リクルート高校生進路総研REPORT「高校生の職種イメージに関する調査」より
2018年度、ユーチューバーやパティシエールがランクイン!
日本FP協会が発表した『将来なりたい職業』によれば、スポーツやゲーム関連が男子児童に、パティシエールや保育士などが女子児童に人気だ。
今回トップ10入りした職業は、男子では「会社員・事務員(2017年度12位)」「教師(2017年度11位)」、女子では「助産師」が昨年の35位から大幅に順位を伸ばした結果となった。
<男子児童>
1 野球選手・監督など
2 サッカー選手・監督など
3 医師
4 ゲーム制作関連
5 会社員・事務員
6 ユーチューバー
7 建築士
7 教師
9 バスケットボール選手・コーチ
10 科学者・研究者
<女子児童>
1 パティシエール
2 看護師
3 医師
4 保育士
5 教師
6 薬剤師
7 獣医
8 ファッションデザイナー
9 美容師
10 助産師
※第12回「小学生『夢をかなえる』作文コンクール」応募作品より集計
応募期間:2018年5月1日~10月31日
応募作品数:2,469点(男子児童:1,085点/女子児童:1,384点)
やはり約20年も時代が経過すると、就きたい職業にも変化が見える。ユーチューバーは、往時の職業にはなかったものだし、不動の人気を誇るスポーツ選手も細分化された。
周囲の大人や友達、ネットやTVなどのメディアを通じて知り得た情報から、将来なりたい職業を探る子供たち。ここ数年、新たな職業が生まれて、ランクインする日も近い。
文・堀田成敏