〈日本一大きい埴輪〉茨城県
数多くの古墳が残る茨城県水戸市の内原地区。中でも、「牛伏古墳群」が有名で、前方後円墳6基、帆立貝形前方後円墳1基、円墳9基が集中。その珍しさもあり、現在「くれふしの里古墳公園」として整備され、一般に公開されている。
その中心に、腰に両手を当てて雄々しく立つ巨大な影がある。「はに丸タワー」だ。全高17.3mで、埴輪(はにわ)として日本一の大きさを誇る。が、巨大さの割に愛くるしい顔ということもあり迫力には欠ける。それだけにここに来るもの多くがきっと「おーい!はに丸」と声をかけずにはいられないはずだ(笑)。ちなみにタワーの入り口には、はに丸のお供をする「ひんべえ」そっくりの馬型の埴輪もあるという憎い演出も。(狙っているかどうかは??)
当然、ただのオブジェではない。写真では見えないが、背面に階段が設けられており、展望台になっている頭部まで行ける。天気が良ければ、朝房山や遠くは筑波山まで見ることができるそうな。面白いのは、タワーの内部に「希望のはにわ」というレリーフがあり、そこに
はにわの口に手を入れてごらん。古代から宇宙のメッセージが君に届くよ
と記されていること。ローマにある真実の扉ぽいうえに、古代どころか「宇宙」にまで飛躍するなんて! なかなか愉快。気になる「宇宙からのメッセージ」をSNSを巡回して探してみると、
「あなたと同じ人はどこにもいません。あなたにしかできないことが必ずあるはずです」
「爪は短く切らなきゃだめだよ」
という御宣託が見つかった。
住所:茨城県水戸市牛伏町201 -2
文/寺田剛治