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無線でLAN接続できるWi-Fiは、現代の生活においてもはや欠かせないものとなりました。それほど重要な役割を担うものだからこそ、繋がらなくて困ったという経験もあるでしょう。その際に、確認するべき8つのポイントについて解説します。
スマホがWi-Fiに繋がらない3つの主な原因
繋がっているのが当たり前と思っていたWi-Fiが、突然使えなくなってしまうと戸惑ってしまうでしょう。
まずはどこに原因があるのかを探ることが必要です。スマホがWi-Fiに繋がらなくなる主な原因3点について説明します。
ルーターの故障がWi-Fi不調の原因かも?
まず考えられるのがWi-Fiルーターの問題です。Wi-Fiルーターは、LANを経由して、パソコン・スマホ・タブレットなどさまざまな機器をインターネットに接続する役割があります。
ここに問題が生じていると、Wi-Fiがきちんと繋がらない現象となってしまうのです。ルーターが原因になっていないかどうかを確認する必要があります。詳しい確認方法は後述していますので参考にしてください。
繋がらないのはスマホだけ? パソコンやゲーム機を確認してみよう
ルーターなどに問題がなく、的確に電波が発信されていたとしても、それを受信する側のスマホに問題が発生していれば、正常にWi-Fiには繋がらないことになります。
スマホ側に生じる問題には、いくつかあります。Wi-Fiのシステムそのものにトラブルがあるかも知れませんし、各種の設定にミスがあるのかもしれません。
いずれにせよ、受信する端末も正常に作動し、設定されていなければ、きちんとWi-Fiが繋がらないことになってしまいます。
原因がルーターか、スマホかわからない場合は、パソコンやゲーム機など、別のデバイスで正常にWi-Fiと接続できているのかを確認するのがおすすめです。
プロバイダ・通信会社が原因かも
インターネットを利用するために、プロバイダや通信会社の存在は欠かせません。そして、Wi-Fiに繋がらないとき、プロバイダや通信会社に原因があることも考えられます。
通信会社は、インターネット回線を提供する事業者を指します。光回線サービスであれば電柱から住宅に光ファイバーを引き込み、使用できるように環境整備をします。
そして、その回線を通してインターネットに接続する役割を担うのが、プロバイダと呼ばれる接続事業者です。ルーターやスマホに問題がないとしたら、大元ともいえるプロバイダや通信会社になんらかの原因がある可能性が考えられます。
Wi-Fiが繋がらないときにチェックしたいポイント
では、Wi-Fiが繋がらない際に確認しておきたいポイントも押さえておきましょう。
まずはルーターの状態を確認
まず、ルーターの状態を見てみましょう。これも基本的なことですが、ルーターに接続しているケーブルがしっかり挿し込まれていることを確かめてください。
ケーブルが抜けていたり奥まできちんと入っていなかったりすると、ネット回線そのものに接続できていないことになります。
あるいは、ケーブルが途中で断線していないかも確認してください。改めてケーブル挿し直し、それでも回復しない場合は、別のケーブルを使って再接続してみると確認できます。
電波の状況をチェック! 5GHz帯、2.4GHz帯を切り替えてみよう
電波状況についても確認します。例えば、ルーターのある部屋とは離れた部屋でWi-Fiを使用すると、繋がりにくいことがあります。ルーターとスマホが遠いと、障害物などによって通信に悪影響が出ることがあるのです。
電波の状態を知るには、スマホ画面にあるWi-Fiのアイコンを見てください。扇状に広がる3本の線が1本だけだと弱く、3本とも光っていれば十分な電波がキャッチできています。
電波が弱ければ、電波の受信しやすい環境を整えるように工夫が必要です。また電子レンジなど強い電磁波を出す機器から離れると、電波が改善することがあります。
一般的に家庭で使われるWi-Fiでは、5GHzと2.4GHzという、2つの周波数帯が使われます。5GHz帯の方が高速通信ができる一方、遠距離に届きやすいのは2.4GHzたいとされているので、Wi-Fiがうまく繋がらない際には、2.4GHz帯の接続へと切り替えるのもおすすめです。
ルーターの再起動をする
ルーターの状態や電波状況を確認しても改善が見られないなら、ルーターの再起動を試みましょう。これだけで改善することも多くあります。
まずルーターの電源スイッチで、電源を落としましょう。ルーターのプラグをコンセントから抜いて電源を切るという方法もあります。そして1分ほど待った後に、再度プラグをコンセントに挿します。ルーターの電源スイッチがあればオンにしましょう。
再起動後、一定の時間が経過すると、各種ネットワークの接続が完了します。接続完了すると、光の状態で教えてくれるタイプが多いです。接続後に再びスマホ画面で電波の状態を確認しましょう。
iPhone、Androidスマホの設定を確認する
Wi-Fi環境の整備に重要な役割を果たすルーターだけでなく、受信するスマホの設定が正しくなされていないことで繋がらないこともあります。
SSIDとパスワードの再入力
スマホをWi-Fiに接続するとき、SSIDとパスワードを一度接続してしまえば、その後は特に再入力しなくても自動的に繋がるのが普通です。ところが、スマホになんらかの不具合が起きたり、ソフトウェアのアップデートなどによって、SSIDやパスワードの設定がリセットされたりする場合があります。
そのため再度SSIDやパスワードを入力し直してみると、すんなり繋がることがあるので、念のため試してみてください。
スマホの再起動をする
ルーターの確認方法と同様に、スマホの再起動を試してみることもおすすめです。スマホのWi-Fiをオフにして再度オンにする操作や、スマホ本体の再起動をしてみましょう。
スマホ内部で、さまざまなシステムが正常に機能せず、エラーが生じることはままあることです。スマホの再起動やWi-Fi機能の再接続をすることで、トラブルがリセットされ、改善が見られることがあります。
OSのアップデートをする
スマホには、AndroidやiOSなどのオペレーティングシステム(OS)が搭載されています。OSはスマホにとって中枢的は役割を果たす重要なものです。
スマホのOSが最新でないと、Wi-Fiに接続できないことがあります。OSのアップデートをすることで改善する場合もあるので試してみてください。
それでも接続できないときは?
スマホがWi-Fiに繋がらない原因を探るために、ここまで紹介した方法で、ルーターとスマホを確認しても問題が見つからない、解決しないという場合は、どんな原因が考えられるのでしょうか。ルーターとスマホの両方に何の問題も無いとすれば、考えられるのはプロバイダや通信会社の問題です。
通信障害の情報を確認
ルーターやスマホをチェックしても問題が見当たらない場合、考えられることに通信障害があります。これは、主に通信会社が原因となるものです。
通信会社内でなんらかの障害が起きていたり、あるいはメンテナンスを行っていたりすることがあります。このような状況だと、ネット回線が使用できず、当然接続ができません。
おかしいなと感じたら、通信会社に問い合わせたり、公式サイトをチェックしたりして、通信障害や特別な回線工事などがないか確認しましょう。
料金未納がないか確認
料金未納もWi-Fiが繋がらない原因の一つです。きちんと支払っているつもりでも、何らかの問題が発生して未納になっている可能性もあります。
料金の未納が続くと、一定の支払期間の延長を経て1~2カ月後に回線がストップされるのが基本です。すべての改善策を試してもWi-Fiが繋がらず、思い当たるところがあれば、未納について通信会社に問い合わせてみることをおすすめします。
急な不調はただ速度が遅いだけかも? アプリやブラウザで通信速度を確認
上記した故障や不具合とは違い、ただWi-Fiの通信速度が低下しているだけという可能性もあります。つまり、Wi-Fiには接続できているけど、速度が遅すぎて通信できていないように見える状態です。
通信速度は、専用のアプリやWebサイトにて計測できるので、Wi-Fiに接続できているように見える場合は、通信速度をチェックしてみてください。
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※データは2024年9月上旬時点での編集部調べ。
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構成/編集部