国内屈指のリゾート地である沖縄には、沖縄らしい個性豊かなお土産がそろっていますが、どのお土産を買えばよいのか迷ってしまうこともあるでしょう。各ジャンルの定番商品をはじめとした、さまざまなお土産を紹介します。
沖縄のお土産はどこで買う?
沖縄へ旅行に行った際、お土産で迷わないためのポイントを紹介します。定番のお土産や買い物スポットを確認しておきましょう。
ちんすこうなど伝統お菓子は外せない
沖縄を代表するお菓子といえば、『ちんすこう』と『サーターアンダギー』があげられます。
ちんすこうは、クッキーに似た口当たりとやさしい甘さが特徴的な香ばしい風味の焼き菓子です。琉球王朝時代から続く、長い歴史をもっています。
今では、チョコや紅芋味などさまざまなフレーバーの商品も販売されていますが、ベースとなる材料は、小麦粉・砂糖・ラードの三つと非常にシンプルです。
ちんすこうと並ぶサーターアンダギーも、小麦粉・卵・砂糖を基本の材料とした、シンプルな揚げ菓子として親しまれています。ちんすこうと同じく、歴史は王朝時代にまでさかのぼるといわれています。
縁起物としても扱われ、現地ではお祝いの席などでも振る舞われるお菓子です。
お土産屋は那覇国際通りに集結
『那覇国際通り』は、沖縄本島で最も有名な観光ストリートです。沖縄県庁前から一直線に約1.6km続く道で、昼夜問わずにぎわいを見せています。
沖縄戦後に焼け野原から復興し、目覚しい発展を遂げたことから『奇跡の1マイル』とも呼ばれている場所です。通り自体が那覇を代表する観光スポットともいえるでしょう。
道の両側には、お土産屋がずらりと軒を連ねており、定番のお菓子や沖縄の工芸品などが販売されています。
数多くの飲食店で沖縄グルメを堪能できることも、国際通りの魅力です。1日中沖縄の味を楽しめるほか、地産地消をテーマとした屋台村でも、さまざまなジャンルの料理を味わえます。
定番を見つけるなら わしたショップ 国際通り店
店名にある『わした』とは、沖縄の方言で『私たち』を意味します。その名の通り、沖縄の伝統工芸品や特産品などを多数そろえたお土産屋です。
沖縄全土から選び抜いた約3,000の商品が並び、定番のお土産から知る人ぞ知る商品までカバーしています。今後ブレイクしそうなアイテムは要チェックです。
お土産だけでなく、泡盛・果物・健康食品といったジャンルや沖縄関連の書籍・CDなど、沖縄の今昔を知れるショップになっています。
試食もできる 御菓子御殿 国際通り松尾店
多くの観光客や修学旅行生が訪れる、沖縄の代表的なお土産屋です。こだわりのお菓子をはじめ、沖縄そばなどの特産品や工芸品など、幅広いジャンルの商品をそろえています。
今では県内各地に店舗を構える『御菓子御殿(おかしごてん)』は、沖縄定番のお土産として有名な『紅いもタルト』を初めて作った会社としても知られる有名店です。
店内では、紅いもタルトの製造ラインをガラス越しに見学できます。予約をすれば、紅いもタルトの手作り体験も可能です。
沖縄のお土産 – 元祖 紅いもタルト – 御菓子御殿 【 公式 】
特産品が買える穴場 アグリハウスこちんだ
国際通り入口のスクランブル交差点から約7km・車で約15分の場所にある、沖縄農水産物の直売所です。旬の農産物や新鮮な水産物が、那覇市街で買うより格安で購入できると人気を集めています。
店内には農水産物以外に、沖縄ならではの島バナナから夏しか買えないマンゴーまで、たくさんのフルーツが並べられています。肉や刺身、加工品などもそろうほか、お土産品も豊富です。
雑貨や盆栽、沖縄の伝統楽器『三線(さんしん)』も取り扱っているなど、雑貨系のお土産屋にも負けないほどの品ぞろえです。
高速道路からのアクセスも良好で、南風原(はえばる)南ICから約2.5km、ICを降りて県道82号線に入り約7分で到着します。
アグリハウスこちんだ 農産物直売店│産地直送・新鮮野菜・ミニ動物園
紅いもを使った絶品お土産
沖縄でお芋といえば、中が紫色の紅いもです。『紫いも』とも呼ばれ、沖縄グルメを代表する特産品として知られています。生産数の限りもあり、貴重な食材です。
紅いもを使用した沖縄の代表的なお土産を厳選して2点紹介します。
沖縄の定番 元祖紅いもタルト
今や沖縄を代表するお土産品の『紅いもタルト』は、多くのお店からさまざまな種類の商品が販売されています。
なかでも、最初に作られた商品が、沖縄の大手老舗お土産ショップ・御菓子御殿の『元祖紅いもタルト』です。発売から30年以上経った今でも人気商品となっています。
保存料や着色料を一切使わずに作られたやさしい食感のお菓子です。沖縄の特産品である紅いも100%のペーストと独自の配合で焼き上げられたタルト生地が引き立てあっています。
『モンドセレクション』6年連続金賞や『国際優秀品質賞』など、多くの賞を獲得している逸品です。
しっとりと上品 紅芋レアケーキ シュリ
唐芋レアケーキなどで知られる鹿児島の人気スイーツ店『フェスティバロ(Festivalo)』が手掛ける、紅芋を使用して作られたお菓子です。
2000年の沖縄サミットを記念して作られた那覇空港限定商品なども販売されています。沖縄旅行のお土産品として大人気です。
なめらかで口どけのよい食感と、濃厚でやさしい紅芋の甘さを楽しめるのが特徴です。5個入りと10個入りの2種類が販売されています。
唐芋菓子専門店【フェスティバロ】|鹿児島・鹿屋の唐芋を使用した唐芋レアケーキ「ラブリー」のフェスティバロです!
おしゃれな洋菓子のお土産
沖縄のお土産には、かわいくておしゃれな洋菓子の商品もあります。よく購入されている代表的なものを2点チェックしておきましょう。
黒糖でやさしい味に ほうき星 黒糖カヌレ
18年にオープンした、沖縄初の黒糖カヌレ専門店『ほうき星』の人気商品です。黒糖をたっぷりと使用したカヌレの中央に、さまざまな食材をトッピングした商品を販売しています。
多良間島(たらまじま)産の甘さ控えめな黒糖を使用しており、一般的なカヌレの半分ほどの甘さに抑えられているため食べやすいでしょう。厳選した素材の味が引き立ちます。
定番のプレーンをはじめ、地元ならではの食材を使用した8種類がメインです。
珈琲・緑茶・ホワイトチョコレート&バナナ・パイナップル・泡盛(古酒)・ドラゴンフルーツ&シークヮーサー・ミルクと、沖縄ならではのフレーバーもあります。
沖縄観光でのお土産以外に、自分用として購入するのもおすすめです。季節限定の沖縄パッションフルーツや、イチゴを販売していることもあります。
凍らせて楽しむ ガトー・スヴニール ソルベ・トロピカル
瓶に入ったままの状態で冷凍庫で8時間以上凍らせて食べる、新感覚のシャーベットです。お土産用として買う際も家に帰ってから凍らせればOKで、購入してから時間が経ってもおいしく食べられます。
石垣島産のティダパイン・宮古島産のハイビスカス・沖縄県産のシークヮーサーと、南国沖縄らしい三つの味が楽しめます。
パッケージは鮮やかなシャーベット映える小瓶で、10~20代の女性に人気です。ブルーのリボンシールが鮮やかな石垣島限定パッケージも用意されています。
沖縄限定商品ですが、那覇空港や宮古空港などでも買えるため観光帰りに入手しやすいのも魅力です。
大人のお土産に
ボンボン・ワイン・コーヒーといった、大人向けのお土産を紹介します。いずれも沖縄らしい特徴をもつものばかりです。
泡盛があふれ出す 46酒造所 泡盛BONBONショコラ
泡盛が入ったチョコレートボンボンです。沖縄本島と離島を合わせた46の蔵元それぞれを代表する銘柄の泡盛が、1個ずつ入っています。
沖縄県産のきび糖使用でやわらかな甘みが特徴です。『残波(ざんぱ)』や『久米島の久米仙(くめせん)』など、有名な泡盛の銘柄もあります。
ひと口大のボンボンを包み込むパッケージにはそれぞれの銘柄のラベルが再現されており、ミニサイズの樽酒が並んでいるような圧巻の光景です。
沖縄県産の本格焼酎である泡盛をまだ飲んだことがない人も、この機会にぜひ味わってみましょう。さまざまな種類の食べ比べでも楽しめます。
1個200円ちょっとで、バラ売りから購入できます。箱入りの商品は2・3・5・10・20・48個入りと、個数が選べるタイプです。
48個入りは、すべての銘柄にハートチョコが2個追加されたラインナップです。
フルーティーで飲みやすい ナゴパイナップルパーク パイナップルワイン
沖縄北部の中心地名護市にある『ナゴパイナップルパーク』で生産されている商品です。日本で初めて作られたパイナップルワインとしても知られています。
沖縄は全国トップのパイナップル産地です。ほとんどが北部で作られており、水はけのよい酸性の赤土と真夏のような気温が組み合わさって甘みの強いパイナップルができあがります。
南国沖縄の太陽をたっぷりと浴びて育ったパイナップルだけを原料とした本格ワインは、パーク内で試飲も可能です。
甘口のワインはパイナップルのフルーティーな香りが楽しめるトロピカルテイストで、よく冷やせばシャンパンのようによりおいしく飲めるでしょう。
辛口のワインは、冷やせば冷やすほど風味がよくなります。どちらもアルコール度数は9%と低めで、飲みやすいことも魅力です。
1杯のコーヒーで美しいサンゴを守る 35COFFEE
風化したサンゴを温めて生豆を焙煎する、沖縄限定のコーヒーです。沖縄の海から年々減少するサンゴ礁を守るために開発され、売上の3.5%が『ベビーサンゴ』の移植活動に使われています。
沖縄県の『漁業法』により、サンゴは風化したものも含めて県外に持ち出せません。サンゴによって焙煎されたコーヒーは、沖縄でしか作れない貴重なものです。
風化したサンゴを200度以上になるまで熱し、じっくりと焼き上げています。まろやかな口当たりが人気を集め、現地でも多くの人に親しまれているコーヒーです。
まろやかな苦みと厚みのある香りが特徴的な沖縄限定『アイランドブレンド』や、カフェラテなどに使いやすい濃いめの『J.F.Kブレンド』などがお土産としておすすめです。