実際に「ねこ旅籠」を訪問。オープン前の「ねこ旅籠」を見せていただいた。
「ねこ浴」と共通のエントランスを入ったところで、まずグッズ売り場に出迎えられる。そのすぐそばのフロントで受け付けを済ませるが、そこから「ねこ浴」と「ねこ旅籠」とで入口は別々になる。「ねこ旅籠」のほうに入ると、左手にドミトリー8人部屋(2段ベッド形式×4、うち2室はドッキングして2人1室にできる)がある。右手の壁には、猫をモチーフとした浮世絵で有名な歌川国芳を想起させる猫の絵が、一面に描かれている。
奥のほうに、共用の洗面台、シャワー、トイレがあり、ドミトリー型ホステルとして必要十分な設備が備わっている。畳敷きの一室に入って窓越しに猫を見ると、好奇心の強い若い猫が見返してきた。警戒しないところを見ると、窓の向こうに人がいるシチュエーションにはもう慣れているようだ。
「ねこ浴」閉店後は、そのスペースの照明はやや落とすが、真っ暗にすることはないので、遅い時間帯でも夜行性の猫たちと親睦を深めることができる。2段ベッドの上の方のベッドだと、猫との交流の機会が減るのではと思ったが、ちょうどその高さにキャットタワーや猫用通廊が設けられ、下よりも不利にならないよう工夫が行き届いている。
猫カフェと併設しているせいで、通常の同等のホステルより不便とか居心地が悪いといったデメリットがあるというわけでなく、猫好きなら一度は泊まってみたい場所だと思う。オープン早々、部屋は予約で埋まってしまう可能性があるので、興味のある方は早めにチェックしておこう。
「ねこ旅籠」基本情報
住所:大阪市中央区島之内1丁目14-29(大阪メトロ長堀橋駅出口徒歩1分)
電話:06-4708-3889
チェックイン/アウト:15:00/10:00
定休日:なし
宿泊料(1泊1名):税別8,500~11,500円(時期により変動)
公式サイト:https://www.neco-republic.jp/necoyokujo/
「ねこ浴」基本情報
住所、電話、公式サイトは「ねこ旅籠」と同じ。
料金:10分につき税別200円(土日祝は250円)+ドリンク飲み放題 税別350円
営業時間:平日は12:00~21:00、土日祝は12:00~20:00
定休日:なし
運営会社:ネコリパブリック
文/鈴木拓也(フリーライター兼ボードゲーム制作者)