通勤や通学時間で音楽や動画を楽しむ人も多いでしょう。今や『イヤホン』は欠かすことのできないアイテムです。しかし、イヤホンを使用していると、片方聞こえないときがあります。修理や買い替えを検討する前に考えてほしい三つの原因や直し方を紹介します。
イヤホンが片方聞こえないときの原因は?
いつも使っているイヤホンが片方しか聞こえなくなってしまうと困りますよね。まだ買ったばかりだとがっかりしてしまいます。
原因が分かると解決方法が明確になるので、その原因を探ってみましょう。イヤホンが片方しか聞こえない原因としては、主に以下の三つが考えられます。
設定の問題
イヤホンが片方聞こえないときは、設定のミスが原因かもしれません。とりわけ『ワイヤレスイヤホン』だと、Bluetoothによるペアリングが、うまくできていないケースが考えられます。確認するために、ペアリングをいったん解除して、再設定してみましょう。
その他、音量設定の問題も考えられます。特にパソコンの場合は、音の左右の音量のバランスを変更できるため、バランス設定がおかしくなっていると、片方しか聞こえないことがあります。
イヤホンやコードの問題
イヤホンやコード自体が故障している可能性も考えられます。長年、同じイヤホンを使っていると経年劣化であったり強い衝撃が加わったりすることで、壊れてしまうことがあるのです。
とりわけ低価格のイヤホンはどうしても耐久性が弱く、故障や断線が起こりやすいです。片側のイヤホンだけが断線していると、当然片方だけが聞こえなくなります。この場合、修理や買い替えが必要になるので、普段から丁寧な取り扱いを心がけましょう。
またワイヤレスイヤホンの場合は、イヤホン本体の電池切れの可能性もあります。
接触不良
イヤホンが片方聞こえない原因の一つに、接触不良があります。イヤホンのプラグ部分にほこりやごみが付くことは予想がつくかもしれませんが、時には酸化による膜ができることもあるので、小まめな手入れが必要です。
「イヤホンに手入れなんて必要ない」と思っている人もいるようですが、そのまま放置していると、上手く接続ができず、片方しか聞こえなかったり、音量が小さくなったりすることもあるので気を付けましょう。
スマホの場合の直し方
それでは、気になる『直し方』を紹介します。まずは、生活に欠かすことができない人も多いスマホの場合の直し方を見ていきましょう。
iPhoneの場合
iPhoneユーザーがイヤホンの片方が聞こえないとなったときに試してみてほしいことは以下のとおりです。
- 音量を上げる
- 起動している他のアプリを停止する
- Bluetooth接続を確認する
- 音声出力先を確認する
- iPhoneを再起動してみる
初歩的なことですが、意外と音量がゼロになっていて、音が聞こえないケースがあります。なんだそんなことか、と拍子抜けするパターンです。
また、他にバックグラウンドで起動しているアプリを停止し、Bluetooth接続や音声出力先を確認してみましょう。
どうしても解決策が分からなかったら、iPhone自体を再起動するとすんなり直るかもしれません。
Androidの場合
Androidでイヤホンが片方しか聞こえない場合でも、基本的にはiPhoneと同じことをチェックしましょう。
イヤホンを接続しているのに、イヤホンから音が聞こえなかったり、スピーカーから音が出たりするとき、まずはAndroidを再起動することをおすすめします。
もし、それでも解決しなければ、他のスマホやテレビとイヤホンを接続して正常に使えるかチェックしてみましょう。また、イヤホンジャックに、ほこりやごみが溜まっていないか確認して、念のために掃除してみてください。エアースプレーや綿棒、つまようじなどで掃除できます。
他には、音量がゼロになっていないか、インストールしたアプリに問題がないかなども確認してください。
ワイヤレスの場合は再ペアリングしてみる
Bluetoothワイヤレスイヤホンの場合は、まず再ペアリングをしましょう。片方しか聞こえないなら、片方しかペアリングできていないことが考えられます。また、設定の不具合の場合もあるでしょう。
あと意外と盲点なのが、片方だけ充電が切れている場合です。充電ケース内にほこりが溜まっていて、充電がうまくできていなかった可能性があります。Bluetoothイヤホンだけではなく、イヤホン充電ケースの手入れも重要なのです。
PCの場合の直し方
PCの場合は、PC本体やイヤホンの故障を除けば『サウンド設定のミス』が原因であることが多いです。PCで快適に音を楽しむために解決方法を知っておきましょう。
WindowsとMacの両方について、PCでイヤホンが片方聞こえないときに試してみてほしいことを紹介します。
Windowsの場合
Windows10でイヤホンが片方聞こえない場合、左右のボリュームのバランスに問題がないかを確認しましょう。
画面最下部のタスクバーに『スピーカー』のアイコンがあります。そこを右クリックして、『サウンドの設定を開く』をクリックしましょう。
『サウンド』の設定画面が開くので、『出力』の『デバイスのプロパティ』をクリックします。この『バランス』が表示されるので、右と左のいずれかの音量がゼロになっていたり、左右の音量が異なっていたりしないか確認してください。
Macの場合
Macの場合もWindowsと同じで、まずは左右のボリュームのバランスを確認してください。以下のように操作します。
- 『システム環境設定』を開く
- 『サウンド』を選ぶ
- 『出力タブ』を開く
- 『バランス』を左右の中央に戻す
左右のバランスが乱れる原因は不明ですが、意外とこの方法で解決した人が多いです。簡単にチェックできるので試してみてください。
テレビの場合の直し方
周囲への音漏れを気にして、テレビをイヤホンで視聴している人もいるかもしれません。テレビにつないだイヤホンが片方からしか音が出ない場合に試してほしい解決方法を紹介します。
テレビが『モノラル』か『ステレオ』か、というのがポイントです。
モノラルの場合
古いテレビを使っている場合、モノラル仕様ではないか確認しましょう。モノラル仕様のテレビにステレオのイヤホンを差すと、片方(左側)しか聞こえません。モノラルのイヤホンを差せば問題ないはずですが、ステレオのイヤホンを差すことで問題が発生するのです。
モノラルのプラグにステレオのイヤホンを差して両方聞こえるようにするには、モノラルからステレオに変換する『アダプター』が必要です。イヤホンにこだわりがなければ、モノラルのイヤホンでも両耳タイプがありますので、それを購入してもよいでしょう。大型電気店やインターネットで購入できます。
病院などではモノラルタイプのテレビもまだまだあるようです。その場合は変換アダプターなどを試してみましょう。
ステレオの場合
ステレオなのに、片方しか聞こえないという場合は、イヤホン自体に問題があるか接触不良の恐れがあります。イヤホンジャックの中にほこりが溜まっていたり、挿し方が浅かったりすると片方しか聞こえないことがあります。確実に奥まで差し込みましょう。
意外とほこりが溜まりやすいので、綿棒やティッシュなどで定期的に掃除するのがベストです。掃除するときはあまり力を入れ過ぎないように丁寧に扱いましょう。故障の原因になってしまいます。