空飛ぶクルマが近未来のプロダクトとして注目を集めているのは、決して日本国内だけではない。研究機関やスタートアップ、さらには大手自動車メーカーなど、海外における様々な企業や団体が実用化を目指して開発中だ。その中から、デザイン性で突出している空飛ぶクルマの試作機を紹介する。
自動車と航空機のメカニズムを兼備
[実用化未定]エアロモービル『AeroMobil 5.0』
価格未定
スロバキアのエアロモービル製。2018年に発表されたAeroMobile 5.0はスポーツカー思わせる4人乗りボディーに、翼端にローターを備える格納式固定翼を装備。路上走行、垂直離着陸、自律飛行の実現を想定している。
大手自動車メーカーが技術開発をサポート
[2023年実用化予定]Terrafugia『折り畳み翼式フライングカー「TF-X」』
価格未定
ボルボによるサポートを受けるスタートアップ企業Terrafugia。同社がコンセプト機として発表したTF-Xは、2基のモーターと300馬力のエンジンを備え、時速320kmと800kmの航続距離を開発目標に掲げる。
電動ジェットエンジンを備える空飛ぶタクシー
[2030年実用化予定]Lilium『空飛ぶタクシー「Lilium Jet」』
価格未定
ドイツ・ミュンヘン近郊に開発拠点を置くLiliumの〝空飛ぶタクシー〟。5人が搭乗できるボディーには合計36基もの小型電動ジェットエンジンが収まる4枚の翼を備える。今年5月には垂直離着陸のテストにも成功した。
取材・文/村田尚之