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クリーニング代年間10万円の節約も夢じゃない!日本一の洗濯屋が教える生地を傷めない正しい洗濯の仕方

2019.12.02

ほとんどの衣類は家で洗える

仕事で毎日着るスーツとスラックスにワイシャツ、そして休日の街着などにかかるクリーニング代は、年間でみると結構ばかにならない金額になる。

しかし、このクリーニング代を一気に減らす方法がある。

それは、家庭用洗濯機で洗うことだ。

横浜のクリーニング店「リブレ ヨコハマ」を営む茂木康之さんは、スーツやコートも含め「ほとんどの衣類は家で洗うことができます」「これで、クリーニング代を年間10万円も節約した人がいます」と言う。

「リブレ ヨコハマ」は、劇団四季やシルク・ドゥ・ソレイユなど、国内外の劇団や有名アーティストの衣装のクリーニングも手掛ける有名店。そこの店主が語る言葉に嘘偽りはない。

より正確に言えば、皮革、毛皮、レーヨン、キュプラ、半合成繊維、光沢やシワ加工のあるものはNG。クリーニング店の出番となる。それ以外は、カシミヤやシルクのような高級素材を含め、家庭用洗濯機で洗える。

ただし、洗濯機の使い方にもコツがある。それを知らないと、黄ばみが取れなかったり、服が痛んで寿命が短かくなったりなどトラブルが起き、「やっぱりクリーニング店に頼んだほうがいいのでは」となってしまう。

そうならないためのテクニックを網羅したのが、茂木さんら「洗濯ブラザーズ」の共著 『日本一の洗濯屋が教える 間違いだらけの洗濯術』(アスコム)だ。

本書で洗濯ブラザーズが明かすマル秘テクの数々は、洗濯機の使い方にとどまらない。脱いだ服の保管方法から乾燥のコツまで、オールラウンドに解説されている。今回は、その一端を紹介したい。

プレウォッシュを習慣に

襟や袖の黄ばみのない理想的な洗い上がり。これを実現するため、「プレウォッシュ」がすすめられている。

これは、洗濯機に投入する前の「前処理」のこと。クリーニングのプロは絶対行うが、家庭ではほとんどしないので、初耳の人が多いだろう。

やり方はとても簡単。まず、プレウォッシュ液を作る。洗濯用洗剤(弱アルカリ性の液体タイプ)と、空のスプレー容器を用意し、容器に洗剤を入れる。そして、洗剤と同量の水道水も入れ、軽く振って混ぜる。一度に作る分量は、1週間で使い切れるくらいにとどめる。

これを、洗濯機投入を控えた衣類にスプレーする。「全体にまんべんなく1回、汚れの気になるところに3回スプレー! 15分おいてから、洗濯機で洗おう!」と茂木さん。

洗濯機に入れる前にプレウォッシュを(本書54pより)

プレウォッシュを行うことで、繊維の奥に残っている皮脂汚れが浮き出し、洗濯機で洗った際に汚れが一掃される。なお、ガンコな黄ばみは、市販の洗濯用ブラシ(なければ歯ブラシでもOK)でトントンと叩いて汚れを浮かしてから15分置くと効果的だそう。

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