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素材、サイズ、メーカー、選び方のポイントを解説!ダッチオーブンのおすすめ7選

2020.01.02

『ダッチオーブン』は、焼く・炒める・煮るなど、さまざまな使い方ができる万能鍋です。キャンプ飯などアウトドア料理を楽しむなら、ぜひ持っておきたいアイテムといえます。ダッチオーブンの種類や選び方、おすすめのアイテムを具体的に紹介しましょう。

ダッチオーブンについて知ろう

ダッチオーブンは、キャンプで使われるのが一般的ですが、家庭のコンロやIHヒーターでも使用可能なものがあります。まずはダッチオーブンとは何か、具体的な定義や用途について知りましょう。

ダッチオーブンとは

『ダッチオーブン』とは、焼く・炒める・煮る・蒸す・揚げるなどさまざまな調理方法ができ、ふたの部分に炭火を乗せられるようになっている鍋です。ふたにも炭火を乗せることで、上下から加熱して中の食材に均等に熱を加えられます。

近年はガスコンロやIHヒーターで利用できるタイプもあり、自宅で本格的な料理を作るために使う人も増えています。

ダッチオーブンの使い方

ダッチオーブンは上下を炭火で挟み加熱することで、中までじっくり火を通すというものです。焼きムラが少なく、表面だけを焦がすようなことはありません。食材の旨味を逃がさないので、おいしく仕上がります。

高温料理にも対応しており、オーブンに入れて加熱することもできます。パンなど、高温で一気に仕上げたい料理にもおすすめです。

ダッチオーブンの種類

ダッチオーブンには素材によっていくつかの種類に分類されます。それぞれ特徴があるので、知っておきましょう。

鋳鉄製

『鋳鉄製』のダッチオーブンは他の素材に比べて重く、『蓄熱性』と『保温性』に優れています。できあがった料理が冷めにくいため、キャンプなどでもよく使われるダッチオーブンです。

食材から出る水分を利用した『無水調理』ができるので、旨味が凝縮した料理を作れます。キャンプのように水の調達が不便な場所での調理に役立つタイプです。

鋳鉄製は、使う前に『シーズニング』という作業が必要になります。鋳鉄製のダッチオーブンは、出荷時にさび防止用のワックスが塗られているのが通常です。

このワックスを使用前に落として、表面を油でコーティングする必要があります。時間や手間がかかる作業のため、買ってすぐに使いたいという人には不向きです。

さらに、さびやすく洗剤が使えないので、使用後のメンテナンスが大変というデメリットがあります。とはいえ、しっかりメンテナンスすると長持ちし、『ブラックポット』といわれる黒く光るダッチオーブンに変化します。

ブラックポットを持っていると、キャンプ上級者という印象を与えて周りから一目置かれるかもしれません。本格的な料理を、道具にこだわって作りたいという人は、使い込んでみてはいかがでしょうか。

ステンレス製

『ステンレス製』は、使用前のシーズニングや使用後の油になじませる作業が不要で、扱いやすい素材です。食器用洗剤で洗うだけという簡単なお手入れ方法も魅力的です。面倒な作業に抵抗がある人やキャンプ初心者の人などに向いています。

キャンプだけではなく、家庭用コンロやIHヒーター、電気プレートなどでも使えるため、キャンプ前に料理の練習をすることも可能です。

また、ステンレスはさびに強く料理を入れたまま保管できるうえ、再加熱もできます。

黒皮鉄板製

『黒皮鉄板製』は、洗剤や金タワシで洗っても劣化しにくいという特徴があります。さらに、赤さびが発生しにくいのがメリットです。しかし『鋳鉄製』と同様に、シーズニングと使用後のメンテナンスが必要なので、ステンレス製と比べると管理に手間がかかります。

他には、1枚の鉄板をプレス成型して作られていることから、衝撃や急な温度変化に強いというメリットもあります。黒皮鉄板は中華鍋やフライパンでも使われている素材なので、油なじみがよく熱伝導率が高いと好評です。

ダッチオーブンの選び方

ダッチオーブンは種類が多く、なじみのない人にとって選ぶのが難しい調理器具でもあります。ダッチオーブンを選ぶときに意識してほしいのが、『素材』『用途』『サイズ』です。ダッチオーブンの選び方を紹介します。

素材を選ぶ

ダッチオーブンの主な三つの素材を紹介しましたが、他にも以下のようなタイプがあります。

  • カーボン製
  • ダクタイル鋳鉄製

『カーボン製』は、熱の広がりにムラがなく、失敗しにくい素材です。食材の旨味を最大限に引き出してくれます。

『ダクタイル鋳鉄製』は、鋳鉄製より衝撃やヒートショックに強いです。また、素材自体がかなり薄いので、軽量に仕上がっています。キャンプ用具は多くなりがちなので、軽量なのは助かりますね。

どの素材を選ぶかで、ポイントになるのが、以下の3点です。表にまとめたのでチェックしましょう。

  • シーズニングの必要性
  • IHヒーターで使用できるか
  • 食器用洗剤を使えるか
シーズニング IH対応 洗剤使用
鋳鉄 必要 × ×
ステンレス 不要
黒皮鉄板 必要
カーボン 不要
ダクタイル鋳鉄 不要 ×

キャンプ以外も使用することを考えるのであれば、IHヒーターでも使用できることと、食器用洗剤が使用できることは大きなポイントです。

用途やサイズを考える

ダッチオーブンは家庭で使うのか、それともキャンプで使うのかが選ぶ際の重要なポイントです。

キャンプのみで使うなら、ダッチオーブンの上下に炭火を置けるように、ふたに枠がついているものを選びましょう。炭をのせやすくなり、まんべんなく火が通ります。キャンプでは家庭のように手軽に再加熱するのは難しいため、保温性も重要です。

家庭でも使うのなら、鍋底に脚がないフラットなタイプを探しましょう。フラットタイプであれば、IHヒーターでの使用が可能です。

また、どのサイズを選ぶかも考えておきましょう。ダッチオーブンを初めて買うなら、『10インチ』か『12インチ』がおすすめです。どちらも丸鶏1羽が余裕で収まるサイズで、人気料理のローストチキンを作れます。

ダッチオーブンは非常に重たい鍋です。食材が入ると、ますます重くなります。あまりにも重すぎると料理を作るのに苦労するので、サイズは大きければよいというわけではありません。

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