『スチームクリーナー』は、高温のスチームで頑固な汚れを除去してくれる便利アイテムです。さまざまなタイプが販売されているので、用途に合わせて商品を選んでみてください。スチームクリーナーの選び方と、おすすめのアイテムを紹介します。
スチームクリーナーについて知ろう
まずは、簡単にスチームクリーナーについて知りましょう。高圧洗浄機との違いや用途について具体的に解説します。
スチームクリーナーとは
『スチームクリーナー』とは、約100℃の高温スチームを当てることで、汚れを浮かせて除去する便利な掃除家電のことです。熱い蒸気を当てると、頑固な油汚れを落とすことができ、キッチンの換気扇周りの掃除などに非常に役立ちます。
高温の蒸気を噴きかけるため、高い除菌効果が期待できます。強い薬剤を使う必要がなく、安全にも配慮されているのが特徴です。
スチームクリーナーは、高価なものばかりではなく、近年は一般家庭でもよく見かけるようになりました。月に1度の掃除であっても、スチームクリーナーで丁寧に汚れを落とすと、きれいな状態を長く維持できます。
高圧洗浄機との違い
スチームクリーナーは高圧洗浄機と混同されがちですが、明確な違いがあります。
基本的な違いは、スチームクリーナーは高圧・高温の蒸気で汚れを浮かして落とすのに対して、高圧洗浄機は高圧の水で汚れを吹き飛ばすという点です。他には、以下のような違いがあります。
スチームクリーナー | 高圧洗浄機 | |
特徴 | 染み抜きや除菌に使える | 水圧で頑固な汚れも落とせる |
使用場所 | キッチンや風呂、カーペット | 壁やサッシ、ベランダ |
価格の目安 | 5000~1万5000円前後 | 2万円前後 |
基本的に、スチームクリーナーは屋内、高圧洗浄機は屋外で活躍します。とりわけ高圧洗浄機は水圧が高いので、周囲に水がはねてしまいやすく、室内での使用には向きません。
スチームクリーナーの種類と選び方
気に入る商品を選ぶために、スチームクリーナーの種類と選び方を解説します。いくつかの種類があるので、用途に合わせて選びましょう。
スチームクリーナーの種類
スチームクリーナーの種類は大きく三つに分けられます。
- ハンディタイプ
- スティックタイプ
- キャニスタータイプ
『ハンディタイプ』は、手持ちで簡単に使える操作性のよさが特徴です。キッチンの油汚れもスムーズに落とせます。また、小型なので、収納場所にも困りません。
しかし、コンパクトさゆえ水を多く貯めておくことができず、こまめに水を補給する必要があるのがデメリットです。またハンディタイプのスチームクリーナーを購入するときは、水を入れた状態でどのくらいの重さなのかも確認しておきましょう。
『スティックタイプ』は、掃除機のようにフローリングの床などの広い場所をきれいにできます。手や腰への負担が少ないので、年配の方にもぴったりです。その一方でスティックタイプも給水タンクは小さめで、長時間の稼働はできません。
『キャニスタータイプ』は給水タンクが大きく、長時間の掃除に便利です。給水タンクは本体部分にあるので、腕にかかる負担が少なくなっています。デメリットは、ほとんどがコード付きなので自由度が少ないことです。
たとえば、キッチンのコンロといった高さのある場所では、不便さを感じる人が増えてきます。
スチームクリーナーの選び方
スチームクリーナーを選ぶときは、以下のことに注目しましょう。
- 熱源方式をどのタイプにするか
- 掃除場所に合わせた種類選び
- 安全機能があるか
熱源方式は『ボイラー式』と『パネル式』がある
『ボイラー式』は加圧噴射方式ともいわれ、高い洗浄力で手ごわい汚れを落とせるのがメリットです。一方、掃除中に水が足りなくなったとき、内部の圧力が下がるまで給水できないというデメリットがあります。
『パネル式』は加熱の待ち時間が短く、使いたいときにさっと使えるのが特徴です。しかし、ボイラー式に比べると洗浄力が弱く、頑固な汚れは落ちにくいことがあります。
また、スチームクリーナーを使うときは、やけどに注意が必要です。加熱中や圧力が高いときに給水タンクのふたが開かなくなる『セーフティーキャップ』や、子どもがいたずらしても簡単にスイッチが入らない『チャイルドロック』などの安全機能が付いているかチェックしましょう。
熱源方式で選ぶおすすめ
スチームクリーナーの熱源方式には『ボイラー式』と『パネル式』があることは前述したとおりです。それぞれの方式におけるおすすめのアイテムを紹介します。
ボイラー式 アイリスオーヤマ スチームクリーナー
日本の家電メーカーであるアイリスオーヤマ(IRIS OHYAMA)からは、さまざまなタイプのスチームクリーナーが発売されています。その中でもコンパクトで使いやすいのがこちらのモデルです。
タンクは0.3L、重量は2kgと軽く、女性でも扱いやすいのが魅力です。電源コードは2m、ホースは1.2mと、室内を掃除するのであれば十分な長さがあります。
ブラシやパットなどのオプションパーツも豊富にあり、キッチン周りや窓のサッシ、換気扇やトイレなど色々なシーンで活躍してくれます。
- 商品名:アイリスオーヤマ スチームクリーナー コンパクトタイプ 16点セット
- Amazon:商品ページ
パネル式 ハイブリッドスチームクリーナー
モップスタイルで軽量のため、片手でも扱いやすいのが特徴です。350mlの水で最大25分の連続使用が可能な上に、給水後1分でまた使えるようになるため、大規模な掃除にも向いています。
浄水機能を搭載しており、目詰まりによる故障を起こしにくく長く使えます。ハンディタイプに切り替えれば、手が届く細かいところを掃除するのにも便利です。
室内のエアコンや車の洗車も水だけで行えます。
- 商品名:ハイブリッドスチームクリーナー 次世代型スチームモップ
- Amazon:商品ページ
タイプで選ぶおすすめ
スチームクリーナーを選ぶ際は、持ち方や使い方にも注目しましょう。タイプによって掃除の方法や場所が変わってきます。ここからはタイプ別におすすめのスチームクリーナーを紹介します。
スティックタイプ ケルヒャー
スティックタイプのスチームクリーナーは、毎日コンスタントに掃除がしたい人におすすめです。力を使わずにお手軽に使えるだけでなく、収納スペースを取らないというメリットもあります。
ケルヒャーのスティックタイプは、本格ボイラー式で100℃の高温スチームを射出し、べた付きやカビをしっかり落とすことが可能です。
1回の連続噴射時間は約6分と短いため、広いスペースの掃除には向きません。しかし、ハンディタイプに切り替えれば、細かい場所の掃除に大活躍してくれます。
- 商品名:ケルヒャー スチームクリーナー SC 1 EasyFix イージーフィックス
- Amazon:商品ページ
キャニスタータイプ スチームファースト
キャニスタータイプは移動しやすく手で持ち運ぶ必要がないため、重量にとらわれないハイスペックな製品が多いのが特徴です。広い家を掃除する海外で人気があります。
その中でもこの商品は連続使用時間45分と、ハンディタイプに比べて長時間の利用が可能です。専用洗剤『スチームマジック』が付属しており、クリーナーの効果をいっそう高めてくれます。
モップヘッドやジェットノズルなど、13点の付属品がついているのも見逃せません。付属の『カルキ除去パウダー』をタンクや蒸気口のお手入れに使えば、スチーム噴射のパワーを長く保ってくれます。
- 商品名:スチームファースト スペシャルセット
- Amazon:商品ページ
構成/編集部