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生ゴミを堆肥に変えるコンポストの上手な使い方とおすすめモデル9選

2019.12.15

毎日の生活からでる生ゴミをたい肥に変えてくれる道具が『コンポスト』です。ゴミの減量にも一役買ってくれる上に、作り出された有機肥料はガーデニングなどに役立ちます。環境にやさしいアイテムとして人気を集めるコンポストのおすすめ機種をご紹介します。

コンポストとは

日々の暮らしからは、処分すべきいろいろなゴミが生まれます。キッチンからでる生ゴミもその一つです。処理には思いのほか手がかかります。

単に捨ててしまうだけのものと思いがちな生ゴミを、たい肥などに再生してくれる便利アイテムがコンポストです。

耳に馴染みがない人に向けて、知れば得するコンポストの魅力について紹介します。まずは、基礎的な知識を押さえていきましょう。

コンポストとコンポスター

コンポストとは、家庭からでた生ゴミや落ち葉といった有機物が、たい肥(たいひ)となったものを指します。菌や微生物の力を利用して、分解・発酵させることでできる肥料の一種です。

このたい肥を作る容器のことを『コンポスター』といいます。本来は、ゴミなどからできたたい肥がコンポストで、それを作る容器をコンポスターと呼ぶのが正解です。

ところが日本では、その言葉の使い方を混同しているケースがよく見られます。「コンポストを使ってできたたい肥」というように、たい肥そのものを指すコンポストを、容器を示す名詞として使うケースが多いのです。

このような使い方は、正確にいえば正しくはありません。しかし、たい肥を作る容器の一般名詞として広く流通しているのも事実です。「コンポストでたい肥を作る」という使い方でもとくに問題ないでしょう。

コンポストの種類

コンポストの役割は、生ゴミや落ち葉といった有機物を、たい肥に変えることです。処分するゴミを減らし、ムダと思えるゴミを有益な肥料へと蘇らせます。

そんな便利アイテムですが、一口にコンポストといっても、いろいろなタイプに分かれています。自分に適したタイプを選択するためには、コンポストの種類や違いについてよく理解しておくことが大切です。

形状による種類の違い

店頭やネットショップなどでコンポストを見てみると、いろいろな形があることに気付くでしょう。それらを大別すると、大きく二つのタイプに区分できます。

一つ目は『鐘の形状タイプ』です。このタイプのコンポストは庭に穴を掘り、そこにできた空間を覆うように被せる形式のものを指します。使用する際は庭に十分な穴を掘り、そこにコンポストを設置しましょう。

使い方は、コンポストのフタを開け、落ち葉や生ゴミなどを入れたら、上から土をかぶせるだけで完了です。これを繰り返しつつ、1~2ヶ月ほど放置するとたい肥ができあがります。

二つ目が『回転式密閉タイプ』です。このタイプは、原料を簡単にかき混ぜられることがメリットといえます。穴に埋める必要がなく、鐘の形状タイプよりも設置が容易です。コンポストの中に土と生ゴミを入れて、混ぜるだけでOKです。

素材などによる種類の違い

形状だけではなく、素材や形式といった面においてもいろいろな種類があります。主だったものをいくつか見てみましょう。

最も利便性が高く簡単なタイプの一つが『段ボールコンポスト』で、初心者にもおすすめです。段ボールは通気性や保水性に優れ、高い保温性もあります。コンポストに欠かせない微生物の繁殖にも打ってつけです。

『土中式』も人気があり、よく利用されています。その名のとおり土の中で使用し、効率的に微生物の働きを活用できる点が魅力です。

『密閉式』では酸素を使わず、嫌気性の微生物の活躍によってたい肥を作ります。『攪拌(かくはん)』と呼ばれるかき混ぜる作業や温度調整などを自動で行う『バイオ式電動生ごみ処理機』は、手間がかからず便利です。

『ミミズコンポスト』は、その名のとおりミミズの活動を用いたタイプで、一部の人から厚く支持されています。

コンポストを使う際のポイント

単にゴミとして処分するしかないと思えるものでも、コンポストがあれば有機肥料として有効活用できます。リサイクル社会にも適用した、エコ感覚に溢れたアイテムといえるでしょう。

とても便利なツールですが、各家庭に十分に浸透していない面もあります。また、使用にあたり臭いや虫対策など独特な側面があるのも事実です。

活用にあたっては、知っておくべきポイントがあります。重要な点をおさらいしておきましょう。

基本的な使い方の流れ

コンポストは、日当たりと水はけの良い場所に設置することが基本です。土の中で使用する場合には、地面から10cmほどの深さで埋めるようにします。

コンポストに入れる生ゴミは、水気を切り、細かめに刻みます。これを、古くならないうちに済ませておきましょう。悪臭などを極力抑えられます。

生ゴミを投入した後は、すぐに土を被せましょう。微生物の力を直後から作用させるためです。微生物の働きで、悪臭を抑えて水分を吸収しつつ、たい肥へと生まれ変わらせます。

定期的な攪拌を忘れず行いましょう。中をしっかりかき混ぜることは、とても大切な作業です。新鮮な空気を含ませことで、微生物の働きを促進させます。

虫や臭いの対策

コンポストを利用する際には、うじやゴキブリといった虫対策も施しておきましょう。できるだけ遭遇したくない虫も、しっかりと対応することで十分に防げます。

まずコンポストには、防虫ネットをかけましょう。虫の混入を防ぎ、卵の産み付けを阻止します。

また、土の中は40~50℃の温度を維持するようにしましょう。発酵が盛んなベストコンディションにしておくことで、虫の卵などを死滅させられます。

臭い対策も忘れてはいけません。コンポストの容量に対して多すぎる量を入れると悪臭が発生しやすくなります。多くのゴミや土を入れ過ぎないことが肝要です。

カビにも注意を向けておきましょう。白カビはほとんど心配ありませんが、黒カビの発生には注意が必要です。

バイオ式コンポストのおすすめ

コンポストの基本的な役割や形式、注意点などを見てきました。ここからは、具体的な商品について見ていきましょう。タイプ別に厳選したおすすめコンポストを順次紹介します。まずはバイオ式からです。

エコクリーン 自然にカエルS

エコクリーンの『自然にカエルS』は、電気を使用しません。専用のエコパワーチップと生ゴミを入れ、手動でハンドルを回して攪拌します。

好気性のあるエコパワーチップは、低温時でも力強い働きをします。低温でも有機分解が促進されるため、一般的なバイオ式と比べても、生ゴミ特有の悪臭が生じにくい点が魅力です。

  • 商品名:エコクリーン 自然にカエルS
  • Amazon:商品ページ

グリーンパル EMエコペール

グリーンパルの『EMエコペール』は、蛇口付きの形状が特徴的なバイオ式生ゴミ処理機です。水抜き用の蛇口から出てくる水分は、液体肥料としてそのまま家庭菜園などで活用できます。

生ゴミだけでなく、設置した庭の雑草や落ち葉もその場で投入し、処理が可能です。取っ手付きで持ち運びもしやすく、18lというたっぷりな容量も魅力です。

  • 商品名:グリーンパル EMエコペール
  • Amazon:商品ページ

アイリスオーヤマ エココンポスト EX-101

ブラックの本体が熱を留め置き、太陽の熱をより吸収する『エココンポスト EX-101』は、コンポスト内の平均温度を4℃高め、よりスピーディーな発酵を実現しました。

軽量で女性でも扱いやすいのが魅力です。また、防臭剤が付いているため、臭いが気になる人にもおすすめできます。

  • 商品名:アイリスオーヤマ エココンポスト エココンポスト EX-101
  • Amazon:商品ページ

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