
【年末年始の一気見オススメコンテンツ!】『Fleabag フリーバック』(Amazon Prime Video)
他人がやっているとすごく簡単そうに見えるのに、いざ自分がやると難しい。それが、“人生”というものだ。
Amazon Prime Videoで独占配信中の『Fleabag フリーバック』(全2シーズン・12話)は、何をやってもうまくいかないアラサー独身女性・フリーバックの日常を描いた英国産ブラックコメディ。
主人公フリーバックを演じたイギリス人女優フィービー・ウォーラー=ブリッジは、本作の脚本も手掛けている。
批評家からの評価はとても高く、本年度のエミー賞では主演女優賞、作品賞、脚本賞、監督賞、キャスティング賞、編集賞の6部門を獲得した。
あらすじ
主人公は、ロンドン在住のアラサー独身女性フリーバック。性格は皮肉屋で、やさぐれており、軽率で、非常にだらしない。
職業は一応“カフェの経営者”だが、あまりうまくいっていない。カフェを共同経営していた大親友のブーは、浮気した彼氏を懲らしめるために“狂言自殺”をしようとして、運悪く本当に亡くなってしまった。
恋愛関係も、全く安定していない。性的に奔放なフリーバックは、ひとりの男性と真剣交際することはない。後腐れがなく物分かりのいい女性を演出しているわりに、実は心の奥で傷ついたりしている。
現在の唯一の味方は、姉のクレア。フリーバックと違って、姉は優秀なキャリアウーマンで結婚もしている。
基本的に起伏の少ない“日常系ドラマ”だが、最終話では衝撃的な真実が判明する。
見どころ
一見すると意地悪なブラックユーモア全開で突き放した視点のドラマに思えるが、ラストまで観てみるとその認識が間違いだったことに気づく。
要所要所で出てくる「人は間違いを犯すものだ」というセリフが、とくに印象的だ。間違いを犯しながら暴走するフリーバックを、“人間ってこういうものだよね”と温かく見守っているように感じた。
フリーバックを観ていると、「もっとこうすればいいのに」ともどかしくなることが多々あるだろう。でもきっと、彼女は“そういう風にしか生きられない”のだ。
他人から見ると情けなく見えるフリーバックの日常だが、それでも彼女なりに懸命に生きた結果だということを忘れないでおきたいと思った。
『Fleabag フリーバック」シーズン1~2
Amazon Prime Videoで独占配信中
『フリーバック』
https://www.amazon.co.jp/dp/B01MZAZDX2
文/吉野潤子