
大量のあたたかごはんをデリバリーしている、ごはん屋便。ごはん屋便を運営するミツハシライスには五ツ星お米マイスターが14名在籍しており、日々、ごはんの味の研鑽にも励んでいるそうだ。
そこで素朴な疑問として「大量に炊くとご飯は美味しくなるのか」「長持ちさせるコツ」などを、ごはん屋便を運営するミツハシライスの五ツ星お米マイスターに聞いた。
ごはんは一度に大量に炊いたほうが美味しくなるの?
ごはん屋便は、東京・神奈川・千葉・埼玉エリア限定の、大量のあたたかごはんを届けるデリバリーサービスだ。カレー大会や文化祭などのイベント、料理教室、レストランなどで、ごはんを大量に必要とするシーンで活躍している。つまり大量のご飯に強いのがごはん屋便というわけだ。
そこで、五ツ星お米マイスターへ、こんな質問をしてみた。果たして、ごはんは一度に大量に炊いたほうが美味しくなるのか?
「ごはんを一度に大量に炊くと美味しくなるとは必ずしも言えません。大量に炊く場合、火力や水分調節などがむずかしく、炊きムラが起きやすくなります。しかしながら、ごはん屋便がお届けするごはんは、炊きムラがなく、お客様に美味しいといっていただけるよう品質の良いごはんを一度に大量に炊く設備と技術を持ったミツハシライスの工場で製造しています。当工場では、一釜あたり15キロのごはんが炊きあがる釜を使い、一釜毎に様々な調節をしながら、安定した品質のごはんを毎日60トン以上炊いています」
毎日ごはん60トン以上! 1トンは1,000kgで、1,000kgは100万g。
1合の炊きあがりはだいたい340gといわれているため、6,000万÷340=約17万6,470合ということになる。とてつもない量だ。
ごはんの最も美味しい瞬間はやはり炊き立て?
ごはんの美味しさを追求するとすれば、最も美味しいのはいつなのか? やはり炊き立てなのか?
「正確には炊きあがりの後、蒸らしという工程を経て、美味しいごはんとなります。ごはんは五感で楽しむもので、光沢、炊きあがりの香り、プチプチとした音、かすかな甘み、粘りが美味しさの要素です。お米に水と熱を加えることでアルファー化が始まりますが、これが甘さと粘りの要素となります。できるかぎり、この状態で食べていただきたいので、保温をしっかりして、この状態をキープしておくことが大切です」