3.専用ケースがツールの持ち運びを容易にする
これまでの『BUTTERFLY BOARD』シリーズの中でも、今回新しく加わった特長が専用ケースの存在である。
これまでのシリーズでもボードを保護するカバーとしてのケースの存在はあったが、他のツールの携帯も考慮した専用ケースは新しい試みである。専用ケースには『notes by BUTTERFLY BOARD』本体を収納するメインポケットの他、スマートフォンホルダー・カードホルダー・マルチホールが用意されている。
紙のノートと異なり、書いたものを消すことが前提とされているこの製品においては、スマートフォンを用いたデジタル保存は欠かせない。その観点から、一緒に持ち運びされるスマートフォンを入れるホルダーの存在は必須であるし、実際にオフィス内で移動する際も1つのケースに入れて持ち運びできるのはとても便利である。
以上、この製品が持つ3つの最大の特長がもたらす価値とはずばり「アイデア出し」のパフォーマンス向上である。アイデア出しの際は、ボールペンの書き味やペン先の細さでないといまひとつ調子の上がらない私のようなタイプの人が実は多いのではないかと思っている。また、綴じられた紙のノートではアイデアが後から膨らんだ際に紙面の制約により思った通りに表現できない問題点があった。『notes by BUTTERFLY BOARD』の持つ前者2つの特長はまさにそれを解決するものとなっている。そして、3番目の特長により外出先でもできる「アイデア出し」として、場所的な制約も取り除いている。
『notes by BUTTERFLY BOARD』使用上の注意点
この『notes by BUTTERFLY BOARD』では、書いた文字を消す際に3つの方法が用意されている。つまり①消去用ラバーで消す ②ウェットティッシュで拭いて消す ③水を掛ける、の3つである。実際に使用してみて感じたことだが、①の方法では確かに書いた文字は一見消えているように見えるのだが、インクの細かい粒子は残留しているらしく、次に同じ場所に文字を書こうとすると実はペン先に抵抗を感じた。
日中の使用時は①の方法で文字を消し、その日の終わりには②や③の方法でボードを綺麗にしてやると気持ちよく使い続けることができる、というのが私なりの結論だ。
『notes by BUTTERFLY BOARD』を購入するには
『notes by BUTTERFLY BOARD』のカラーラインナップはグレーとアイボリーの2種類。各々ブラックとホワイトの専用ケースとブラックのフリクションボールペンがセットとなっている。「Makuake」では超早割プランを使用して税込み5,500円から入手することができたが、11月23日時点では早割プラン(6,200円)からの支援が可能になっているようだ。発送時期は2020年2月末とのこと。なお、今後予定されている一般販売の際の価格は6,930円となる見込みだ。
text/Wataru KOUCHI