■連載/コウチワタルのMONO ZAKKA探訪
皆さんは『BUTTERFLY BOARD」という製品をご存知だろうか?2015年に最初のラインナップがクラウドファンディングからリリースされた製品で、「持ち運べるホワイトボード」として有名になった製品である。その後も幾つかの改良版がリリースされており、『BUTTERFLY BOARD 2』については以前にこちらでも紹介している(参考記事)。この度、その最高傑作とも言ってよい製品が登場した。それが今回紹介する『notes by BUTTERFLY BOARD』である。この度、その実物を入手し1週間ほど使用してみたので、使用感も含めてこの製品を紹介していこうと思う。
『notes by BUTTERFLY BOARD』とは?
『notes by BUTTERFLY BOARD』は「バタフライボート株式会社」による製品である。
詳しい製品の特徴は後ほど紹介するが、2015年にリリースされた『BUTTERFLY BOARD』の最新版としてクラウドファンディング「Makuake」で資金調達を実施し、残り期間20日の時点で達成率が6949%に達しているすごい製品なのである。オリジナルの『BUTTERFLY BOARD』がA4・A5版のサイズであるのに対し、今回の『notes by BUTTERFLY BOARD』のサイズは片手で握れるノートサイズとなっている。だからと言って単なる小型版の製品ではない特長を備えてリリースされた製品となっている。ちなみにこちらの製品、プロジェクト期間中に製造・発送を開始するといった企業努力を見せつけており、私のように超早割プランの対象者には予定発送時期より1か月以上も早く届けてくれている。製品とは直接関係のないところではあるが、このような点でも好感の持てる製品なのである。
『notes by BUTTERFLY BOARD』の特長と、その特長がもたらす価値
1.紙のような書き心地で何度でも書いて消せる
「何度でも書いて消せる」点は『BUTTERFLY BOARD』シリーズに共通する特徴である。しかし、今回は新たに「紙のような書き心地で」という特長が加わっている点が最大の違いだ。これまでの『BUTTERFLY BOARD』では使用している素材がホワイトボードと同様のものであったため、使用するペンもホワイトボード用のペンとなっていた。そのため、どんなにペン先が細くなってもそこには超えられない限界があったし、その書き味がボールペンと同じものになることは難しかった。しかし、今回は合成樹脂と天然鉱物を主原料とした「シンセティックペーパー」という素材を用いることによって、消せるボールペン(e.g. フリクションボールペン、ユニボールアイイー)をそのまま使うことができるのである。
もちろん書いた文字等はボールペンの消去用ラバーで消すことができるので、別途イレイサーを持ち歩く必要はない。
2.自由にページの並び替えができる
この特長は『BUTTERFLY BOARD』シリーズから引き続き継承されている特長だ。『notes by BUTTERFLY BOARD』の各ページは超極薄型のマグネットにより連結されている。
このマグネットのおかげで各ページはしっかり連結して不意に外れることはない一方で、意図的に引っ張ると互いが容易に離れるという、共存することが一見不可能にも思える性質を持ち、書いた後からでもページを好きなように並び替えることができるのである。また、アイデアを考えているうちに、すでに書いてある内容の特定の方向に追記したいことも出てくるだろう。そのような時はいっそのこと全てのページを切り離してした上で平面の上に並べてしまい、大きな1枚のキャンバスのように使うことも可能だ。