まもなく秋が終わり、冬がやってくる。皆さんは様々な旬の味覚を堪能する「食欲の秋」を満喫し尽くしただろうか?
「秋の味覚」と一口にいっても、サンマ、栗、キノコ、松茸など色々で、その年によってトレンドがあり、また、男女別でも好みが変わってきそうだ。
そこで今回、2019年現在の秋シーズンにおける消費者の食意識・実態を明らかにすることを目的として、全国47都道府県に在住する20~69歳の男女1000人を対象にした「秋の味覚に関する調査」が実施されたので、その結果を紹介していきたい。
世代・性別を問わず人気の秋の味覚は、「サンマ」
【秋らしさを感じる食べ物】は、1位「栗」(72%)、2位「さんま」(70%)、3位「柿」(59%)であった。
一方、【毎年秋に食べるもの】は、1位「さんま」(52%)、2位「栗」(38%)、3位「梨」(37%)という結果に。<図1> 秋の味覚は「サンマ」が世代・性別を問わず定番となっていることが伺える。
なお【食べ物以外で秋らしさを感じるもの】を自由回答で尋ねる調査が行われたところ、「紅葉」「朝晩の肌寒さ」「月見」といった回答が多くみられた。
秋限定商品の購入は、男女間でやや温度差あり
【今シーズンの秋に秋限定商品(食べ物・飲み物)を購入したか】について尋ねる調査が行われたところ、全体で4割が「購入・購入予定」と回答。
また購入者のうち6割は女性だった。男性の場合は購入・購入予定の割合が少なく、非購入者のうち6割は男性だった。<図2>
また、男性は女性と比べて、【秋の味覚への想起】や【喫食シーン】・【秋限定商品への購買意欲】や【購買講堂】など、どの聴取項目においても「特にない」という回答が多く、<図3>秋の味覚や秋限定商品に対して、男女間でやや温度差が伺える結果となった。
秋限定商品の人気は「スイーツ・菓子類」が上位を独占。今後はスイーツ以外を求める声も
【今シーズンの秋に購入した秋限定商品】について購入者に尋ねる調査が行われたところ、全体では「スイーツ」「菓子類」が上位を独占した。
男女別で、女性は「スイーツ」、購入者全体の割合は少ないものの男性は「刺身・魚料理」「ビール・発泡酒」「炭酸飲料」を購入する傾向に。<図4>
なお、【今後あったらいいなと思う秋限定の食べ物・飲み物】について自由回答で尋ねる調査が行われたところ、「秋の果物や芋栗系を使ったスイーツ・お菓子」といった定番のものを求める回答の他、「秋の期間限定のビール・ワイン」などのアルコール類、「新米のおにぎり」「松茸ご飯」などのご飯類、「食欲の秋を満たすようなもの」「糖質制限や食べてもあまり太らないもの」といったコンセプトに関する回答が多数みられた。
■調査概要
調査手法 : インターネットリサーチ
調査地域 : 全国47都道府県
調査対象 : 20~69歳の男女 *食品・飲料・広告・市場調査関連の従事者を除く
調査期間 : 2019年10月15日(火)~2019年10月17日(木)
有効回答数 : 1,000サンプル
※調査結果は、端数処理のため構成比が100%にならない場合がある。
出典元:株式会社クロス・マーケティング
構成/こじへい