「英語手帳」(有子山博美&C・フォスケット著、IBCパブリッシング、税込2640円)
日々のスケジュールを管理しながら、日常英会話によく使う単語やフレーズを自然に覚えられ、英語力アップに役立てるというコンセプトから生まれた手帳。
月ごとにテーマが設けられ。それに沿ったエッセイやフレーズが掲載されている。また各日の欄には、会話でよく使用されている単語を1つ載せるなど、少しずつ学んでいけるよう配慮がこらされている。英語で手帳を付けることが前提なので、1年間続ければかなり力がついてきそうだ。なお、手帳サイズは四六判変型の通常サイズのほかに、文庫サイズの「ミニ版」があり、こちらは税込1980円となっている。
特設サイト:https://www.ibcpub.co.jp/eigotecho/
「歴史手帳2020年版」(吉川弘文館編集部著、吉川弘文館、税込1210円)
歴史関連の人文図書の出版社として知られる吉川弘文館編集部の手による手帳で、主に日本と東アジアの歴史を俯瞰できる内容。
細かくこだわる部分には徹底的にこだわり、幕末の大名配置地図、官職の唐名、仏像の部分名称といった少々マニアックさを感じさせる資料もある。昨今の刀剣ブームを反映してか、刀剣の種類や部位の名称、刀紋の種類まで図入りで載っているのには恐れ入るが、マンスリー、ウィークリーのスケジュール欄はおとなしめ。
メーカーサイト:http://www.yoshikawa-k.co.jp/book/b477799.html
「おいせさん手帳2020」(おいせさん手帳製作委員会著、光文社、税込1650円)
「あぶらとり神紙」「お浄め塩スプレー」といった和風コスメブランドの「おいせさん」が生んだ手帳で、「毎日使えば願いも叶う! ご利益たっぷり、開運手帳」というキャッチフレーズにたがわず、開運につながるコラム・情報が盛り込まれている。
マンスリー、デイリーのスペースに自身の願いや希望をどんどん書き込んでいく趣向だが、通常のスケジュール手帳としてももちろん使える。各地の祭りや限定御守り、満月ヨガ、新月美容、吉日の情報などもあり、自分の知らなかった世界を垣間見るきっかけづくりにもなるかも。
メーカーサイト:https://www.oisesan.shop/shopdetail/000000000134/ct14/page1/order/
「金沢手帖2020」(金沢手帖編集部著、橋本確文堂、税込1100円)
歴史あるまちとして多くの観光客を引きつける金沢市。この都市が持つ魅力の数々をうかがい知る手引きとなるのが、この「金沢手帖」だ。
マンスリーでは各月に1つ、金沢の老舗和菓子屋の代表的な和菓子が紹介され、ウィークリーでは街歩きで見かける「ちょっとした不思議」を解説するミニコラムがある。また、写真映えする金沢の「美建築」、グルメ、食器店の案内からミュージアムグッズ紹介など、観光ガイドとしても役立ちそうな情報が詰まっている。
特設サイト:http://kanazawa-techo.com/
文/鈴木拓也(フリーライター兼ボードゲーム制作者)