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2画面スマホはトレンドになるか?auとソフトバンクが急遽発売した裏事情

2019.11.28

iPhoneも!? いろんなタイプの2画面端末が登場しそう

房野氏:2画面は2020年以降のトレンドになりますか?

石野氏:なると思いますよ。

法林氏:Windowsに関しては、「Windows 10X」という2画面対応バージョンが2020年に出てくるので、そうするとHPとかのメーカーさんでも作るところが出てくるはず。モバイルタブレットの2画面版、2 in 1の追加バージョンみたいな感じでラインアップが増えるかもしれない。Androidは、一応Androidプラットフォームとして2画面構成はサポートしている。ということを考えると、やってくる可能性はあると思うけれど、数が見込めないと無理なので、Microsoftはできるけど世界で作れるメーカーがいくつあるかというところですね。

石川氏:電話じゃなくて、Surfaceみたいに仕事で使うとか、タブレットの代わりにするとか、そんな感じになってくるのかな。

房野氏:価格決定には通信キャリアも絡みますよね。

法林氏:もちろん。

石川氏:auはたぶん、Galaxy Foldの値段を決めている時にはアップグレードプログラムがあった。4年で払うとなったら月5000円で、4年で24万円という計算だった思うので、それで良かったんでしょうけど……

石野氏:なぜかアップグレードプログラムNXは非適用になっていますけどね。キャリアの事情で、いかにも値段の下がりそうな端末だけ付け替えるのはナシだろってちょっと思ったんですけど(笑)

房野氏:値段で競わせるのは可哀想ですね。

石野氏:まぁ、でも、あれはそういう端末なので仕方がないかなとは思うんです。

法林氏:俺が言うとまた語弊があるかもしれないけど、512GBのストレージを搭載した3眼カメラのスマホよりは、24万円する折りたたみの方が価値がある。イノベーションを感じる。

石野氏:(笑) 3眼カメラの512GBよりはいいかなって感じですね。

法林氏:あれの18万円よりは6万円足しても買う価値があると思う。

石野氏:それはあると思います。

房野氏:Galaxy Foldで便利だと感じるのはどういう使い方ですか。

石野氏:ドコモの「dマガジン」を読みたいですよ。

「dマガジン」表示イメージ

法林氏:僕はコンパクトな端末が嫌いではなかったんだけど、さすがにこの年齢になってくると画面は大きい方がいいと思うことがたくさんある。そうなると、閉じた画面で見ている時に、ちょっと大きい画面で見たいなと思った時に広げて大きく見られるのは嬉しいし、複数アプリを同時に扱えるのは現実的に便利。メールと地図とかカレンダーとか……

房野氏:マルチタスクですね。

石野氏:Galaxy Foldは3画面が表示できる。

石川氏:3画面プラスポップアップでも表示できる。

法林氏:なんらかのアプリを起動している時に別のウインドウ表示するのは、普通のAndroidでできていること。使い方としては可能なんだけど、今の6インチくらいのディスプレイでやると小さい。それが大きな画面でやれれば、それは確かに快適だと思う。

石野氏:経産省のこの「キャッシュレス還元マップ」アプリ、タブレットじゃないとピンが近すぎて押せないんですよ(笑)

房野氏:Galaxy Foldにペンを搭載するのは大変ですか?

法林氏:タッチパネルが対応できない。ワコムの技術を活かした現在のSペンは載せられない。

石野氏:Foldは画面素材がガラスじゃないですから。

法林氏:曲がるところにはたぶん書けない。だから、そう考えると、ディスプレイの端を追い込むエッジスクリーンの技術はできているわけだから、だったらエッジスクリーンの2枚の有機ELをつなげて、つなぐ部分を超狭額縁に仕上げて……というのは、あながちダメじゃないんじゃないかと思う。

石野氏:ふむふむ、“Galaxy Fold lite”として出してほしいな。もしくは“Note++”みたいな感じで。

房野氏:シャオミが画面占有率180%という「Mi MIX Alpha」を出していますが、あれも画面の表面はガラスじゃないんでしょうか?

シャオミ「Mi MIX Alpha」

石野氏:あれは何だろう。

法林氏:わからない。型にはめるならガラスでもできるけれど……

房野氏:形を変えなきゃ、柔軟性は不要ですよね。

法林氏:ちなみに、曲がるガラスは難しいんですよ。

石野氏:割れやすいですしね。

法林氏:ある人が教えてくれたんですけど、ファーウェイ「Mate 30 Pro」の側面の88度まで覆っているガラス、これの生産は大変なんだそうです。すごい数のロスが出るだろうと言っていました。ましてや、それを背面まで回り込ませているシャオミのMi MIX Alphaに使うとするなら、相当難しいですよ。樹脂ならできるけれど、当然傷は付きやすい。かといってFoldのようなフィルム状だと歪んじゃう。と考えると、Surface Duoが2つの画面でやっているのは現実的な解だよね。2つの画面を狭額縁にしてつなぐのは、極めて自然な進化。

ファーウェイ「Mate 30 Pro」

石野氏:確かにGalaxy Noteを2枚つなげば、ベゼルはほとんど目立たないですね。どうつなげるかという問題もありますけど。

法林氏:ベゼルの開発技術だと思うんですよ。

石川氏:まぁ、LG方式でいいんじゃないですか。

石野氏:いやぁ……

房野氏:ディスプレイ付きケースですか。

法林氏:あれもすごく現実解だと思っている。ASUSの「ROG Phone 2」とか。

ASUS「ROG Phone 2」

石野氏:確かに面白いんですけど、でもやっぱり1画面としては使えないじゃないですか。しかもケースも含むのでかなり重くなる。

法林氏:ディスプレイ付きケースだから。でも全然アリだと思う。ゲーミングで考えたら全然アリ。

石川氏:欲しい人だけ買えばいいし。

石野氏:ソフトバンクの「LG G8X ThinQ」にはディスプレイ付きケースが確か同梱だったと思います。

LG「G8X ThinQ」

房野氏:iPadの折りたたみモデルが出てくる可能性ってありますか? 

石野氏:あるんじゃないですか。

石川氏:iPhoneの2画面も噂がある。Microsoftがこんなに早いタイミング、発売の1年前にWindows Neo/Duoを発表したことを考えると、来年は“2画面祭り”なんじゃないのかなと個人的には思ってる。Microsoftは、そういった業界の動きがあるから、いち早く発表したかったという部分もあるんじゃないかな。

石野氏:フィーチャーフォン的に縦に開く折りたたみも、たぶん出てきます。モトローラが近々発表するのはそれなんじゃないかと言われています。それはそれでアリだなって感じがします。

房野氏:折りたたみ端末は厚くなりがちですよね。

石野氏:曲げたらFoldも結構、厚いですよ。

法林氏:Foldのような形状の場合、実際には折り曲げた時のディスプレイの断面の形状が雫(しずく)型になります。このスタイルはディスプレイを曲げられる限界があるので、どうしても厚くなる部分がある。ところが、2つのフラットな画面の端末、端が曲がっていてもいいけれど、それを重ねると端末自体は薄くできる。今のスマホは基板を2階層にしてフレキでつないだりしているので立体的に作る方向にはなっているんだけど、可動部分があって、なおかつ曲がっているのは、中の設計をする人にとってはやりにくくて仕方がない世界でしょうね。

房野氏:重ねると熱も貯まりそうですね。

法林氏:逃がし方を考えないとダメです。放熱対策も難しいですよね。

房野氏:Galaxy Foldは防水でしたっけ。

石野氏:違います。防水どころか、塵が入って壊れたくらいですから。

法林氏:だから継ぎ目のところを封止めしたりとか、色々している。

石野氏:あれやってても、ホコリとか入りますよね。

法林氏:入る。ぶつけたりしたら絶対入る。

房野氏:ハード的にはまだキツいですね。

石野氏:まだまだ。今年はフォルダブル元年ですよ。進化の過渡期ですよ。

石川氏:やっと、よく出たなって感じ。

房野氏:サムスンが急いだ理由は?

石川氏:そりゃやっぱりファーウェイ対抗じゃないですか。今回はサムスンとファーウェイの覇権争い。どちらが先に出すか、技術的に優れているかという競争で、だからこそ同じタイミングに発表された。どちらが先に製品化するんだって時に、サムスンは2019年4月発売予定だったけど、事前に配った端末がボロボロでタイミングが遅れたし、ファーウェイはファーウェイで国の問題で出せなくなっちゃったし、みたいな感じ。ようやく発売に漕ぎ着けたみたいですが。

石野氏:チップを新しいKirinに変えた「Mate Xs」って端末も発表されたらしいですよ。Mate Xの中だけバージョンアップしたみたいなモデルですね。

......続く!

次回は、GoogleのPixelについて議論する予定です。ご期待ください。

法林岳之(ほうりん・ たかゆき)
Web媒体や雑誌などを中心に、スマートフォンや携帯電話、パソコンなど、デジタル関連製品のレビュー記事、ビギナー向けの解説記事などを執筆。解説書などの著書も多数。携帯業界のご意見番。

石川 温(いしかわ・つつむ)
日経ホーム出版社(現日経BP社)に入社後、2003年に独立。国内キャリアやメーカーだけでなく、グーグルやアップルなども取材。NHK Eテレ「趣味どきっ! はじめてのスマホ」で講師役で出演。メルマガ「スマホで業界新聞(月額540円)」を発行中。

石野純也(いしの・じゅんや)
慶應義塾大学卒業後、宝島社に入社。独立後はケータイジャーナリスト/ライターとして幅広い媒体で活躍。『ケータイチルドレン』(ソフトバンク新書)、『1時間でわかるらくらくホン』(毎日新聞社)など著書多数。

房野麻子(ふさの・あさこ)
出版社にて携帯電話雑誌の編集に携わった後、2002年からフリーランスライターとして独立。携帯業界で数少ない女性ライターとして、女性目線のモバイル端末紹介を中心に、雑誌やWeb媒体で執筆活動を行う。

構成/中馬幹弘

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