「せっかくの休みなのに家政婦のような扱い」「私の分だけ食器が用意されていない」「“嫁はパーマや髪染めするな”と強制」など、義理の実家に嫁として帰省する女性の憂鬱な気持ちを表す言葉『帰省ブルー』。
今、『帰省ブルー』に陥る女性が増えているのだとか。
今回ゼネラルリサーチは、“義理の実家に帰省する妻”と“帰省してくる嫁を待つ姑”を対象に、「帰省」に関するアンケート調査を実施した。調査結果と合わせて「帰省ブルー」を解決する方法も紹介しよう。
7割近くの嫁が義理の実家に帰りたくない?
調査の結果、“義理の実家に帰省する妻”に、「義理の実家に帰省することについて当てはまるものを教えてください」と質問したところ、「休んだ気がしない」(25.2%)という意見が最も多く、次いで「気が進まない」(23.0%)、「楽しみ」(22.6%)、「ストレスが溜まる」(13.7%)、「楽ができる」(11.1%)と続いている。
3割近くの方がポジティブな意見を挙げている一方で、約7割の方はネガティブな意見を挙げる結果となった。
義理の実家での夫の対応について
義理の実家について夫に対応してほしいと思ったことはありますか?」と質問したところ、やはり7割近くの方が「はい」(66.4%)と回答したが、それでも対応しれない夫は全体の4割近くという結果になった。
夫にとっては生家であるためいざという時は夫の方が意見しやすいはずなのに、意見しない夫にストレスを溜めてここでもブルーな気持ちにさせられるようだ。
帰省してくる嫁を待つ姑について
次に「義理の嫁が帰省してくることに対して当てはまることを教えてください」と質問したところ、「ゆっくりしてほしい」(30.7%)といった意見が最も多く、次いで「ごちそうを作ってもてなしたい」(24.8%)、「楽しみ」(23.6%)といったプラスのイメージの意見が目立つ結果となった。
中には「正直息子と孫だけでよい」(10.5%)といった意見や、「家事をしてくれるから楽」(4.1%)といった意見も少なからず挙がっており、こうした“本音”が思わず出てしまった結果「帰省ブルー」に陥ってしまうのではないだろうか。
姑の嫁時代と“帰省ブルー”という言葉を聞いて
とはいえ、“帰省してくる嫁を待つ姑”の方々も、“義理の実家に帰省する妻”だった頃があったことだろう。
そこで、「義理の実家に帰省していた当時、どのような心境でしたか?」と質問したところ、「楽しみ」(26.3%)というポジティブな意見が最も多い結果となったが、ふたを開けてみると「休んだ気がしない」(24.0%)、「ストレスが溜まる」(20.0%)、「気が進まない」(14.5%)といったネガティブな意見が6割近くを占める結果となった。
迎える側はホーム、お邪魔する側はアウェーという図式である以上、ポジティブな意見とネガティブな意見は容易に入れ替わることになる。
また、「嫁が義理の実家に帰ることが憂鬱な状態を「帰省ブルー」と表していますが、それに対して感じることを教えてください」と質問したところ、「理解できる」といった内容の意見が半分、「嫁のくせに」といった厳しい意見が半数といった結果になった。
まとめ
今回の調査では“義理の実家に帰省する妻”と“帰省してくる嫁を待つ姑”の両者にアンケート調査を実施したが、帰省する妻の立場としては気が重く感じることが多く、帰省してくる嫁を待つ姑の立場としてはむしろ歓迎しているといった印象が強い結果となった。
これらのことから、姑は嫁に対してより気を使うべきであり、妻は必要以上に気を使いすぎないことが良い関係性を保つうえで重要になるのではないだろうか。
そして、その両者の関係を取り持つために最も重要な人物が「夫」であり、「息子」である立場の方がしっかりとしていなければならない。
調査概要:「帰省」に関するアンケート調査
調査期間:2019年8月21日(水)~ 2019年8月23日(金)
調査方法:インターネット調査
調査人数:1,080人
調査対象:義理の実家に帰省する妻/帰省してくる嫁を待つ姑
構成/ino