オナラの音と臭いを消すパンツ
ノーベル賞受賞者が発表され、その「研究」が注目されているが、ある高校生たちの「研究」にも注目が集まっている。その名は『オナラの音と臭いを消すパンツ』!これをはけば周囲にニオイや音が全く漏れないという。なぜそんなものを作ろうと思ったのか。
「以前、授業中におならを出すのを我慢したら、お腹を壊してしまいました。『こんな体験をしている人は多いのでは』と思い、2人の仲間に声をかけて2年生の4月から開発を始めました」(東京学芸大学附属高校3年・布施和伸くん)
製作開始から1年半。パンツは完成したのだろうか?
「現時点ではニオイはほぼ消せましたが、音はまだ2分の1程度しか吸収できていません」(布施くん)
実験を行なうためには、何度も〝一発〟放つ必要があるが、開発中に都合よく出るものなのか?
「私の体は、タンパク質を多くとると2〜3時間後によく出ることがわかったので、仲間と研究する時間から逆算してプロテインをとり、仲間の前でオナラをしています(笑)」(布施くん)
自分の体質まで調べ上げた布施くん。彼のオナラを浴び続ける仲間たち。彼らの執念が実る日は、すぐそこまで来ている。
オナラを恥ずかしがる女性が気軽にはくためには、大幅な改善点があるので商品化への道のりは遠そう。だが、研究成果を大人用紙おむつに応用するとヒットするかも。
音が完全に吸収できない開発中のパンツ。カラオケへ行く時なら音漏れは問題なし!?
パンツを開発中の布施くんたち。東京学芸大学附属高校は、やりたいことを研究する「探究授業」というものがある。
取材・文/渡辺雅史