ラグビーワールドカップ2019日本大会が南アフリカの優勝で幕を閉じてから既に2週間近くが経過。とはいえ、9月20日の大会オープニングゲームとなったロシア戦の逆転勝利に加え、ティア1のアイルランド、スコットランドを撃破した日本代表の活躍は、今思い出しても胸熱になる人が多いはず。
さて、日本代表が快進撃を続けていた9月末から10月初旬は、この時期にもかかわらず、各地で日中の気温が30度以上の真夏日を記録するなど、厳しい残暑となっていた日本列島。
例年であれば秋冬物の準備に取り掛かる時期ではあるが、連日の暑さゆえ(そしてラグビーに夢中になりすぎて)、つい怠ってしまったということはないだろうか。
いざ着ようとクローゼットから出してみたところ、汚れは目立たないが、裾やエリがヨレたりシワシワであったり、汗臭や飲食臭が染み込んでいたり…。
そんな服のシワが周囲に与える印象として、「清潔感がない」に加え、「仕事が出来なさそう」「信頼感がない」と、ビジネスにも大きな影響を与える、との調査もある。
調査対象:ファッションに興味があり、衣類のシワが気になる20~40代男女416名
・調査期間:2019年2月8日(金)~2月10日(日)
・調査方法:インターネット調査
・調査主体:パナソニック
というわけで今回は、そんな衣類ケアのお役立ちアイテムとして、パナソニックの「衣類スチーマー NI-FS750」「脱臭ハンガー(電気脱臭機 MS-DH210)」そして新製品の「コンパクト脱臭機(電気脱臭機 MS-DM10)」をフィーチャー。洋服のプロであるスタイリストの大西陽一さんを講師に迎え、秋冬物衣料のメンテナンス術を指南していただいた。
気象庁のデータによれば、東京の平均気温は10月は19.4度であったのに対し、11月は速報値ながら16.6度と3度以上も低下。季節は足を速めて秋から晩秋へ、そして初冬へと向かっている。ぜひ、今回の企画を参考にしていただきたい。
大西陽一さん
雑誌や広告など幅広く活躍中のスタイリスト、ファッションエディター。
手がけるジャンルはメンズファッションにとどまらず、インテリアやクルマ、雑貨までもカバーする。
というわけで、まずはコートから。クリーニングから戻ってきてハンガーにかけておいたのだが、エリがヨレているほか、肩のラインにハンガーによる〝かけジワ〟ができてしまっている。
大西 コート類はウール系の生地が多いので、ケアにはアイロンよりもスチーマーをおすすめします。というのも、ウール系の生地はアイロンの熱でテカってしまう場合があるからです。
やり方はアイロン面(底面)が生地表面に直接触れないように、少し浮かせてスチームをあててください。その際、コートの端や裾を軽く引っ張るのがポイント。動かす速さは10cmで3秒が目安になります。
また手強いシワには少し長めにスチームをあてるか、このモデルから搭載されたスチーム量が3倍になる「瞬間3倍パワフルスチーム」でたっぷりとスチームをあててください。
衣類スチーマーでケアした後のコート。気になったヨレやシワが解消され、生地の表面にもハリが出てきたように思える(※)。
※シワや衣類の素材によっても効果は異なります。
そしてワイシャツのシワ取りにもチャレンジ。クローゼットの奥に放置され、シワまみれになった一枚は復活できるのか?
大西 まずワイシャツをハンガーにかけ、ボタンは閉めてください。次にワイシャツの裾を軽く引っ張りながら、スチームをあてていきます。素材が綿・麻系の場合はコートと同じく速さは10cmを約3秒が目安。ウール系の素材はアイロン面(底面)が生地の表面に触れないように、1cm程度浮かせてください。
手強そうに見えたシワも、衣類スチーマーを使えばこのとおり(※)。
※シワや衣類の素材によっても効果は異なります。
大西 ワイシャツの場合、エリは顔に近く、視線が集まる場所でもあるので、念入りにケアしてください。エリがパリッとしていれば、全体の印象もアップしますよ。
続いて衣類スチーマーのもうひとつの機能である脱臭機能を使い、コートのワキや背中部分に染み込んだ汗臭などのニオイケアも行った。衣類スチーマーは生活5大臭(生乾き臭、ペット臭、タバコ臭、汗臭、飲食臭)に加え、加齢臭と防虫剤臭の脱臭にも対応する(※)。
※脱臭効果について(パナソニック調べ)。【試験対象】衣類に付着した生乾き臭・ペット臭・タバコ臭・飲食臭(焼肉・焼き魚)・汗のニオイ・防虫剤臭・加齢臭【試験方法】ニオイをつけたウールの生地に約10秒間スチームをあて、脱臭効果を6段階臭気強度法にて評価。付着させたニオイは以下のとおり。〈生乾き臭〉トリエチルアミンを流動パラフィンで50倍希釈し、0.05 mL滴下。〈ペット臭〉擬似イヌ臭(ヘキサナール+ヘプタナール+オクタナール+イナナール+イソ吉草酸)をエタノールで100倍希釈し、0.01 mL滴下。〈タバコ臭〉約30 Lの試験容器内で約16分間煙に曝露。〈飲食臭(牛肉・さんまを焼いたニオイ)〉約90 Lの試験容器内で、煙に約16分間曝露。〈汗のニオイ〉汗臭薬品(ヘキサン酸+マカデミアナッツオイル)を注射器で0.05 mL滴下。〈加齢臭〉加齢臭薬品(ノネナール)を注射器で0.05 mL滴下。〈防虫剤臭〉約10 Lの試験容器内に防虫剤(ナフタリン系、しょうのう、パラジクロロベンゼン)と布を入れ12日間放置【試験結果】対象の臭気それぞれにおいて、有意な臭気抑制効果を確認。脱臭効果の感じ方には、個人差があります。
大西 強力なスチームで嫌なニオイを吹き飛ばす、という感覚ですね。コートなどはクリーニングに出すタイミングも難しいので、手軽に自宅でニオイケアができる衣類スチーマーは、これからの季節は大いに活躍が期待できると思います。
ニオイケアでは「脱臭ハンガー」も貴重な戦力となるはず。
大西 「脱臭ハンガー」は帰宅してジャケットをかけておくだけで、「ナノイー X」の効果で翌朝には脱臭できるという、便利アイテム。付着したニオイの強さに応じて、「通常モード」と「ロングモード」という2種類のモードを使い分けられるのもいいですね。
ちなみにナノイーXとは、パナソニックが独自開発した不快なニオイを抑える効果があるOHラジカル(高反応成分)を、「ナノイー」の 10倍含む、微粒子イオンのこと。
スラックス対応つり下げバーを搭載。気になる内股部分にも、しっかり「ナノイー X」を届けて脱臭していく(※)。つり下げバーにはスカートも使用できる。
※約6畳の試験空間での5時間後の効果であり、実際の使用空間での試験結果ではありません。
大西 飲食臭やタバコ臭など、外部からのニオイに対しては、付属する専用の衣類カバーを使用すると、さらに効果が期待できます。
3アイテム目は約180gの小型ボディーに、こちらも「ナノイーX」を搭載。使う場所を選ばず衣類のニオイを分解脱臭できる「コンパクト脱臭機」だ(※)。
※約6畳の試験空間での5時間後の効果であり、実際の使用空間での試験結果ではありません
大西 このモデルはハンディサイズゆえの携帯性に加え、自分だったら衣類全体はもちろん、気になる部分の集中ケアに使いたいですね。
というのも冬は電車や暖房の聞いた室内などで、意外に汗をかくもの。特にダウンジャケットなど密閉性の高い衣類は、首筋などに汗臭がこもりがち。そこで「コンパクト脱臭機」のケアが威力を発揮するというわけです。
大西 また出張先や旅先でも手軽に連れて行けるほか、衣類以外にも例えばバッグそのものの脱臭にも使えます。ジム通いに使うスポーツバッグはウエアやシューズなどのニオイが付いてしまうときも。そんな場合でも「コンパクト脱臭機」があれば簡単にケアできます。
冒頭でも触れたように、衣類のシワはニオイも含めてビジネス上の信頼感を損ねかねないリスクを含んでおり、今やグルーミングと同レベルの重要性を持っていると言えるだろう。「クリーニングに出す時間がない」「アイロンがけは苦手で…」という方は、ぜひ今回の〝洋服のプロ〟ならではの技術とアドバイスを参考にしていただきたい。
ここからは今回使用した製品の機能をまとめておこう。
パナソニック
「衣類スチーマー NI-FS750」
本体サイズ/約幅80×高さ130×長さ160mm、約740g(電源コード含む)
スチーム量/平均約11g/分
注水量/約100ml
スチーム噴出時間/連続約8分
アイロン面/フラット(セラミックコートベース)
消費電力/950W
本体カラー/-PN(ピンクゴールド)、-S(シルバー調)
オープン価格
衣類をハンガーにかけたまま、手軽に気になるシワをケアできる衣類スチーマー「衣類スチーマー NI-FS750」。その特徴として、まずタンク容量が従来よりも2倍の約100mlになったことが挙げられる。その結果、連続約8分のスチーム噴出が可能になった(※)。
※パナソニック従来品2018年発売NI-FS540(タンク容量約50 mL)との比較
本体は手のひら感覚の使いやすさを追求した低重心設計を採用。タンクが大型化しても、重さを感じにくく、操作感も向上させた。
電源をONにしてから約24秒で使用が可能。忙しい朝でもストレスなくシワのケアができる。
またシワのケアに加え、生乾き臭、ペット臭、タバコ臭、汗臭、飲食臭の生活5大臭、さらに加齢臭、防虫剤臭の脱臭にも対応(※)。
※脱臭効果は、スチームをあてる時間、臭気、繊維の種類によって異なります。脱臭の効果の感じ方には個人差があります。
しつこい飲食臭などには、新搭載の「瞬間3倍パワフルスチーム」が威力を発揮する。これは、パワフルスチームの約3倍のスチーム量が瞬間的に噴射される機能で、使用法はまずスチームボタンを約10秒間長押し。ランプが2つ点灯したら、スチームボタンを連続で2回押すと「3倍パワフルスチーム」が噴射される。
アイロン面はすべりの良い「セラミックコート」仕様。しかもフラットゆえ、アイロンのようなプレス仕上げにも対応する。アイロンとしての温度は約160度の中温設定だ。
パナソニック
「電気脱臭機 MS-DH210」
本体サイズ/幅400×奥行き88×高さ310mm、約700g。
運転モード&運転時間/通常モード:5時間、ロングモード:7時間
運転音/約35dB
スーツなどの衣類に付着したニオイを分解&脱臭する、ナノイーX搭載の〝脱臭ハンガー〟だ。発売元のパナソニックによれば、花粉の抑制も期待できるという(※)。
※約6畳の試験空間での5時間後の効果であり、実際の使用空間での試験結果ではありません。脱臭の効果の感じ方には個人差があります。
本体は人が着ている状態に近い、型崩れしにくいハンガー形状となっている。
本体にはナノイーXが行き渡るように、襟や肩、底部などに合計で8か所の吹出口を持つ。
付着したニオイの強さに応じて使い分けられる2種類のモードを搭載している。
一般的な脱臭は約5時間運転の「通常モード」で。表示部が青く点灯する。電気代は1回約0.61円。
特にニオイや花粉が気になるときは、約7時間運転の「ロングモード」がおすすめ。モードの切り替えは電源ボタンの長押しで行なう。電気代も1回約0.85円と、こちらも経済的だ。
パナソニック
「コンパクト脱臭機 MS-DM10」
本体サイズ/幅84×奥行き34×高さ139mm、約180g。
運転時間/約5時間
運転音/32dB
◎2019年11月下旬発売予定
幅84mmの小型ボディにナノイー Xを搭載したコンパクト脱臭機。手軽に持ち運びができるサイズゆえ、出張先や旅先でも、衣類についた汗臭やタバコ臭、飲食臭を手軽に脱臭できる(※)。
※約6畳の試験空間での5時間後の効果であり、実際の使用空間での試験結果ではありません。脱臭の効果の感じ方には個人差があります。
使い方は、まず専用ケーブルで家庭用のコンセント、または手持ちのモバイルバッテリーと接続。続いて本体横のボタンを押せば、ニオイケアができる(※)。動作時間は5時間。
※USB対応ACアダプター(定格出力:DC5.0 V、1.0 A以上)は別売。モバイルバッテリー(電池容量5000 mAh以上、定格出力:DC5.0 V、1.0 A以上)は別売。
撮影/末安善之