ヘアスタイルを自分に「似合う」王道パターンに
― 「きれいになりたい!」とお悩み相談を受けたとき、「ヘアスタイルを変える」ことから始めるのが大事とアドバイスするそうですが、上手な変え方のポイントについて教えてください。
岩倉さん:上手な変え方は、自分に似合う王道パターンに変えてみることです。というのも、ヘアスタイルには、似合うパターンと、好きなパターンがあります。なので、まずは自分に似合う王道パターンに変えてみると、すぐにきれいになれるし、失敗する確率も低いのでおすすめです。ステップとしては、似合うパターンを見つけてから、好きなパターンにアレンジしていくようなイメージです。
今は、ネットで検索すればパーソナルカラーを見てくれるお試し講座などもたくさんあるので一度足を運び、自分に似合う色や雰囲気を知ることも良いですね。他には一度、人気のある美容師さんにお任せしてみるのもおすすめ。美容師さん選びのコツは、本にたくさん書いてあります(笑)。
自分をよく見せてくれる服を知る
― 「自分らしいエレガントさ」実現のためには、顔・髪だけでなく.ファッション(洋服)にも配慮する必要性を説かれていますね。ファッションといっても幅広いですが、最低限おさえておくべきことは何でしょうか。
岩倉さん:流行っている服ではなく、自分をよく見せてくれる服を知っておくことです。好きな服と、似合う服とも言い換えられるかもしれません。自分をよく見せてくれて、自信を持って振る舞える服のタイプや、色を知っておくと、一生モノのテクニックになってくれます。雑誌でもたまにこのような特集をやっていますが、意外と自分で確信を持った答えが出せるかたは多くないそう。
髪型同様、ネットで検索すると、お試しで自分に似合うカラーや形を教えてくれる講座もあるので、一度行ってみると、自信を持ってお洋服を選べるようになると思います。
「今あるあなた」をどう活かすかを意識する
― フランスに長期滞在し、現地の人たちと交流することで、様々なことを学んだと思います。美人になり、さらにステップアップするために必要な心がけ(マインドセット)として、日本人女性も知っておくべきことはあるでしょうか。
岩倉さん:フランス女性の、自分の良さをよく知り、大事に育てている姿は、本当に魅力的でした。自分の中で好きになれない部分は、コンプレックスではなく、チャームポイントであり、個性ととらえる考え方は、気持ちを明るくしてくれる考えかただと思います。
ないもの探しではなく、「今あるあなた」という素材をどう活かすかを意識してみたら、コンプレックスとの向き合いかたが変わって、毎日が少し楽しくなるのではないでしょうか。
ファッションもメイクも、流行とか、人がどう思うかを優先せず、自分を中心に置いてみる。そして、どんなアイテムだったら自分をよく見せてくれるかを基準にしてみると、より楽に、魅力的な女性に近づけるのではないでしょうか。
岩倉陽子さん プロフィール
株式会社Rubyrose代表取締役。自分自身の強い外見のコンプレックスと、食欲に振り回されている人生を変えたいという思いから、10キロのダイエットに成功し、読者モデルになる。小学館美容メディアでの美容ブログで連載した「10キロ痩せたダイエットシリーズ」は、累計130万PV以上のヒットとなり、多数のメディアに取り上げられる。自社ブランド立ち上げ時に、「汚れはきちんと落ちるのに洗う前より潤うクレンジング」anuアニュを発売。発売後2か月で、楽天ランキングの4部門で1位を取得。各種女性誌メディアにもとりあげられ、芸能人にもファンが多い。
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文/鈴木拓也(フリーライター兼ボードゲーム制作者)