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〝主人公が極度のラブコメ嫌い〟という異色の設定が面白いNetflixの映画「ロマンティックじゃない?」

2019.12.29

【年末年始の一気見オススメコンテンツ!】『ロマンティックじゃない?』(Netflix)

歯の浮くような甘~いセリフ、不自然なまでのタイミングの良さ、オシャレすぎるインテリア、わざとらしくドジを踏む主人公……。

夢と希望に溢れたラブコメディだが、浮世離れした演出や物語展開に苦手意識を持っている人は多いようだ。

しかし、この度“ラブコメ嫌いの人でも楽しく観られるラブコメ”を発見した。Netflix映画『ロマンティックじゃない?』(2019年)だ。なんと、主人公本人が極度のラブコメ嫌いという異色な設定。

主人公を演じるのは、『バチェロレッテ あの子が結婚するなんて!』のレベル・ウィルソン。主人公の恋敵として、インドを代表する美人女優プリヤンカー・チョープラーが出演している。

あらすじ

主人公のナタリー(レベル・ウィルソン)は、ニューヨークで建築家として働く女性。仕事には一応情熱と誇りを持っているのだが、根本的に自分に自信がなく、自己卑下が止まらない。

そのため、同僚から面倒な雑用を押し付けられても断れずにいる。さらに男性から好意を示されても素直に受け取れないという、かなりひねくれた性格の女性だ。

そんなある日、ナタリーは強盗に襲われて意識を失ってしまう。病院で目を覚ますと、なぜか花だらけのお洒落な病室でイケメン医師に口説かれる。大嫌いなラブコメの世界に迷い込んでしまったことに気づいたナタリーは、元の世界に戻るべく奮闘する。

見どころ

ナタリーと一緒に“ラブコメあるある”にツッコミを入れながら、肩の力を抜いて鑑賞できる明るい作品。

不器用ながら毎日一生懸命に生きているナタリーは、物語を通して“幸せに慣れること”“自分で自分を愛すること”の大切さを教えてくれる。

「何もかもうまくいかないよぉ……」とボヤきながらも、いざ幸運が訪れると「私なんて!」と怖気づいて受け取り拒否していたナタリー。

ラブコメが嫌いなのは、ラブコメが描く“愛や幸せ”を失ったときの落差と失望が怖いからなのかもしれない。でも、チャンスは案外何度でも訪れるものだ。ナタリーのように「私にはその価値がある」と信じ、受け取る準備さえしていれば。

“ラブコメ嫌い”をヒロインに据えた本作を観ることで、逆にラブコメが本来持っている素晴らしい力に気づくことができるだろう。

Netflix映画「ロマンティックじゃない?」
Netflixで独占配信中

文/吉野潤子

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