卵の中や殻から菌が繁殖するサルモネラ菌は、摂取してしまうと激しい腹痛や発熱、嘔吐を引き起こします。電子レンジで温泉卵を作る時のサルモネラ菌に感染しないための予防法は、70℃で25分間か75℃で15分間、中心温度が68℃に達することが重要です。電子レンジで温泉卵を作る際は、適切な保存をしているキレイでひび割れのない新鮮な卵を使用しましょう。また、調理後はできるだけ早く食べることを心がけてください。
ここでは、電子レンジで安全にゆで卵や半熟卵、温泉卵を作る方法をご紹介します。
【参考】食品安全委員会:食中毒を防ぐ加熱
電子レンジで温泉卵が作れる? 殻付きのまま調理ができる温泉卵メーカーやオーブンレンジ
電子レンジを使って温泉卵を作る時の注意点は、サルモネラ菌以外にもあります。それは、卵をそのまま電子レンジで加熱すると爆発する可能性があり、中身が飛び散って火傷を負う危険性があるので、作り方に注意が必要な点です。ここでは、電子レンジで安全に温泉卵を作る方法や、簡単に温泉卵が作れる温泉卵メーカーをご紹介します。
電子レンジを使った温泉卵の作り方
卵は、電子レンジで温めると中の水分が水蒸気となり、殻の中の圧力が増して爆発してしまいます。しかし、水、耐熱容器を上手く活用することで、電子レンジで温泉卵を作ることができます。
[用意するもの]
○常温のMサイズ卵 ○耐熱容器 ○水
[作り方]
1.卵が全て浸るぐらいの水を入れた耐熱容器に卵を割り入れ、楊枝などで黄身に穴を空けます。
2.500W電子レンジで50秒加熱します。
3.一度止めてから20秒加熱し、余分な水分を捨てて完成です。
[ポイント]
白身が生の時は、表面の仕上がりを見ながら再度加熱し調整してください。
[注意点]
電子レンジで温泉卵を作る際は、黄身が破裂しないように必ず楊枝などで穴を空けてから加熱してください。
電子レンジが600Wの時はどうする? 温泉卵の温度調節
電子レンジのワット数が600Wの場合は、加熱温度が高いので500Wよりも加熱時間を短くする必要があります。上記の作り方の場合は、(2)50秒→41秒加熱に変更し、(3)20秒→16秒加熱に調整してください。卵の大きさや温度によって仕上がりが異なるので、様子を見ながら少しずつ加熱することをおすすめします。
電子レンジを使わずに熱湯で2個以上の温泉卵が作れる「温泉卵メーカー」
曙産業 『ezegg おんせんたまご』
卵をセットし、沸騰したお湯を入れるだけで温泉卵が作れる「温泉卵メーカー」。時間は、卵1個/15分・卵2個/16分・卵3個/17分・卵4個/20分で作れます。
電子レンジや熱湯を使わずに温泉卵が作れる「温泉卵メーカー」
象印 温泉たまご器『EG-HA06』
一度に1〜6個の調理が可能な象印のコンセント式温泉たまご器。調理時間は、温泉卵・固ゆで卵で約30〜35分、半熟卵は約15〜20分で完成します。
100均に電子レンジで温泉卵が作れる「温泉卵メーカー」は売っている?
100円ショップでは、電子レンジで温泉卵が作れる「温泉卵メーカー」を販売しているようです。店舗や時期によって取り扱い製品は異なりますので、100円ショップに立ち寄った際は、探してみてはいかがでしょうか。
パナソニックの電子レンジは殻付き卵のまま温泉卵・ゆで卵が作れる
パナソニック スチームオーブンレンジ『NE-BS1600』
パナソニックのオーブンレンジ「ビストロ」は、スチーム機能を使うことで温泉卵・ゆで卵が作れます。自動メニューに温泉卵・ゆで卵メニューが搭載されているので、給水タンクに水を入れ、グリル皿に卵を殻付きのまま並べてボタンを押すだけで、簡単に温泉卵やゆで卵を作ることができます。
【参考】パナソニック:レンジのスゴ技
ラップを使わずに電子レンジで温泉卵が作れるシャープの自動調理機能
クックブックメニューから検索し、蒸し物・低温調理メニューの「温泉卵」を選択することで、2〜8個の温泉卵を一度に自動調理できるオーブンレンジ。手動の場合は「ソフト蒸し」コース70℃で約25分加熱すると温泉卵が作れます。調理ポイントは、卵を常温に戻さず冷蔵のまま使用することです。
電子レンジで作る温泉卵のアレンジレシピ! 固ゆで・半熟卵を電子レンジで作る方法
電子レンジでは、調理方法や時間を工夫することで、温泉卵以外にも固ゆでや半熟卵を作ることができます。ここでは、固ゆで・半熟卵を電子レンジで作る方法や、温泉卵のアレンジレシピをご紹介します。
電子レンジで固ゆで卵を作る方法
[作り方]
1.アルミホイルで隙間ができないように常温の生卵をしっかり包みます。
2.耐熱容器に水を入れて卵を沈め、ふんわりラップをします。
3.500W電子レンジで6分加熱後、2分放置すると完成です。
[注意点]
“耐熱容器”に、アルミホイルで巻いた卵と“卵が被るくらいの水”を入れてから加熱してください。
電子レンジを使った半熟ゆで卵の作り方
[作り方]
1.アルミホイルで隙間ができないように常温の生卵をしっかり包みます。
2.耐熱容器に水を入れて卵を沈め、ふんわりラップをします。
3.500W電子レンジで5分加熱後、すぐに冷水で冷やして完成です。
[注意点]
卵を加熱後に取り出す際は、火傷に注意してください。
電子レンジで作る温泉卵のアレンジレシピ
『レンジ温泉卵のカレー風味あん』 (レシピ提供:キッコーマン)
[材料] 2人分
○卵:2個 ○片栗粉:少々 ○貝割れ菜:少々 水:1/4カップ
○カレー粉:小さじ1/4 ○塩:少々
○『キッコーマン特選丸大豆しょうゆ』(キッコーマン商品):小さじ1/2
[作り方]
1.器に卵を1個割り入れ、竹串などで黄身に2〜3か所穴を空けます。
2.深めの陶製容器に水1カップを入れ、穴を空けた卵を静かに加えます。(※卵が完全に水の中に入るようにしてください)
3.500W電子レンジでラップをせずに1分加熱したあと、様子を見ながら10秒ずつお好みの状態になるまで加熱してください。もうひとつの卵も(1)〜(3)の手順で調理します。
4.小鍋に水・カレー粉・『キッコーマン特選丸大豆しょうゆ』・塩を入れ、弱めの中火でひと煮立ちさせます。煮立ったら少しの水で溶いた片栗粉でとろみをつけ、1〜2cm長さに切った貝割れ菜を加えて火を止めてください。
5.器に(3)の卵の水気を切って盛りつけ、(4)をかけて完成です。
【参考】キッコーマン:『レンジ温泉卵のカレー風味あん』レシピ詳細ページ
電子レンジで温泉卵を作る際は、新鮮でヒビ割れのない卵を使用し、調理方法に気をつけてください。
※データは2019年10月下旬時点での編集部調べ。
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文/Sora