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使い方から選び方まで解説!押さえておきたいスティックPCの長所と短所

2019.12.12

スティックPCは、名称の通りスティックの形状をした小型PCです。持ち運びに便利で価格も安く、テレビに差し込めば動画などを大画面で楽しむことも可能です。スティックPCの基礎知識や、おすすめの利用方法などを解説します。

スティックPCとは

スティックPCとはどのようなPCなのでしょうか。概要やメリットなどを確認しておきましょう。

USBのようなスティック型PC

スティックPCとは、USBメモリのような形状をしたPCのことです。デスクトップ型やノート型に次ぐ新しいPCとして注目を集めています。

USBメモリをひと回り大きくしたようなサイズのものが大半であり、モニター・キーボード・マウスなどは付属されていません。

スティックPCには出力のための端子が付いており、対応する入力端子が備わったモニターに接続すると、通常のPCと同様の画面が表示されます。

ワイヤレス対応のキーボードとマウスを接続すれば、モニターを見ながら操作できます。つまり、スティックPCは通常のPCにおける本体のような存在なのです。

PCとしての構成要素を最小限に抑え、高い携帯性と安価な価格を実現したPCと言えるでしょう。

スティックPCのメリット

スティックPCには、さまざまなメリットがあります。

PC用のモニターだけでなく、家庭用のテレビやプロジェクターなど、出力端子に対応している入力端子が備わっていれば、モニターとして利用できます。また、重量が軽い上、大きいものでも携帯電話ほどのサイズに留まるため、携行性に優れています。

タブレット程度の性能を備えながら、モニターやキーボードなどを排除している分、コストが最小限に抑えられている点も魅力です。

そしてモニターと一体型ではないため、非常に少ない電力しか消費しません。一般的なデスクトップタイプと比べ、1/10程度だと言われています。

ファンによる種類

スティックPCは、冷却ファンの有無により、大きく二つの種類に分けられます。

ファンレスモデルは、冷却ファンを搭載しない代わりに、高い放熱性を備えた金属製のケースが使われています。本体の温度はある程度上昇するものの、冷却ファンの駆動音がないため、完全に無音の状態で利用できることが大きなメリットです。

一方、冷却ファンを搭載したモデルは、本体の発熱が抑えられるため、高温の環境下でも動作が安定します。わずかに冷却ファンの音は発生しますが、暑い部屋や風通しの悪い場所などで使用する場合に向いたタイプでしょう。

どちらのタイプも、性能的に大きな差はないため、利用する目的や環境に合わせて選びましょう。

スティックPCとその他の比較

スティックPCは、他のタイプのPCとどのような点が異なるのでしょうか。いくつかのポイントによる比較を解説します。

価格や携帯性

スティックPCは、ノートPCやタブレットPCのようにディスプレイやバッテリーを搭載せず、極めてシンプルな構造であるため、他の一般的なPCと比べ最も安価なタイプに分類できます。

本体サイズはタブレット以上に小型であり、大半の製品は手のひらに収まるほどのサイズであることから、携帯性も他のタイプに比べ圧倒的に優れていると言えるでしょう。

バッテリーを搭載していないため、ノートPCのように電源を確保できない場所でも利用できるタイプではありません。

しかし、デスクトップPCやノートPCにあるようなUSB端子を備えているため、一般的な小型のタブレットPCに比べて拡張性が高いことも特徴的です。

処理速度や画面サイズ

処理速度に関しては、デスクトップPCやノートPCにはかなわないものの、2万円程度で購入できるタブレットPCと比較しても大差ないほどのスペックは備わっています。

動画編集など処理の重いソフトの利用には向きませんが、ネットサーフィン・ブラウザゲーム・動画再生など、一般的な利用でストレスを感じることはほとんどないでしょう。

また、大半の製品にはHDMIの出力端子が備わっており、同じHDMIの入力端子が搭載されたテレビやモニターであれば、どんなサイズであっても対応します。

デスクトップPCやノートPCなどが、一体化されたディスプレイにより画面サイズが固定されることに対し、スティックPCなら大型液晶テレビに接続し、大画面で楽しむことも可能です。

スティックPCの使い道や特徴

スティックPCはどのような用途に向いているのでしょうか。おすすめの使い方などについて解説します。

動画視聴などに便利

近年、インターネット上では、VODサービスなどさまざまな配信形態で動画が楽しめるようになっています。

通常はPCのモニターでしか視聴できないような動画も、スティックPCを利用すればテレビで鑑賞することが可能です。

デスクトップPCやノートPCのディスプレイよりも大きな画面のテレビで、ホームシアターのような雰囲気の中で動画視聴が楽しめるでしょう。

また、プロジェクターに接続してスライド動画を再生するなど、ビジネスシーンのプレゼンテーションの際にも活用できます。ノートPCなどを持ち運ぶ必要がなくなることはメリットでしょう。

監視カメラやホームサーバー

スティックPCにビデオカメラを接続して自宅に備え付けておけば、外出中でも家の様子が確認できる室内用の監視カメラとして利用できます。

常時起動しておく状態にはなりますが、消費電力が少ないため電気代を抑えることが可能です。

また、どこからでも外部アクセスできるホームサーバとしても使用できます。外付けのHDDを接続しておけば、データの送受信も可能です。

ホームサーバーとしてよく利用されている一般的な外付け無線HDDと比べても、安価な上に消費電力も少ないことがメリットです。

ゲームは厳しいかも

ゲームプレイに関して、ミドルスペック以上のPCが推奨されるゲームをプレイすることは、ほぼ期待できないと考えてよいでしょう。

低スペックのPCなら動作するようなゲームでも、スティックPCでは処理が相当重くなるからです。

スティックPCである程度快適にゲームを楽しみたい場合は、ブラウザゲーム程度に留めておくようにしましょう。

スティックPCの選び方

スティックPCにはさまざまな種類があり、OSや機能などが異なります。製品を選ぶ際に気をつけるべきポイントを理解しておきましょう。

OSやバージョン

現在流通している製品の主なOSは、『Windows10 Home 32bit』『Windows10 Home 64bit』『Windows 8.1 with Bing 32bit』『Android』『Chrome』となっています。(2019年11月時点)

その中でも、大半のシェアを占めているのがWindowsシリーズです。既にWindowsのPCを利用している場合は、2台目以降のサブマシンとして、同じWindowsを選べばスムーズに利用できるでしょう。

Windowsを選ぶ場合でも、バージョンによる使い勝手の違いや、64bitのソフトをインストールする可能性があるかなど、細かいポイントを考慮することが重要です。

『Android』『Chrome』に関しては、他に同じOSのデバイスを利用して慣れている場合に、選択肢の一つとして考えるとよいでしょう。

目的と機能

製品選びにおいては、どのような目的で購入するのかをあらかじめ考えておくことをおすすめします。

一般的なタブレットと同じようなスペックの製品は、Web・動画の閲覧などライトな作業に向き、それ以上のスペックなら文書編集程度まではカバーできます。

また、優れた転送速度を備えたUSB3.0ポートが搭載されているモデルもあれば、速度の遅いUSB2.0ポートしか搭載されていないモデルもあるので、機能面での比較も重要です。

Wi-Fiの速度にも違いがあるため、配信動画などで楽しみたい場合は注意すべきポイントです。

文/編集部

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