秋は、紅葉の名所や旬のご当地グルメを求めて、ふらっと旅行に出かけたくなる季節だ。
旅先では当然、万全の状態で過ごしたいところだが、環境が変わると、体内のリズムが崩れて腸内環境が乱れることもしばしば。そうなってしまったら、せっかくの楽しい旅行が台無しになりかねない。
そこで今回、YOGA/SUP YOGAインストラクター兼ライフスタイルアドバイザーである TAMAO先生監修のもとHotels.comが作成した、旅先で美腸を保って旅を思い切り楽しむ10のヒントを紹介していきたい。
(1)酵素やサプリを持参して毎日朝・夜の2回飲む
旅行中に便秘になる大きな要因の一つが、環境の変化に伴う腸内の環境の乱れだ。酵素は善玉菌を増やして腸内の環境を改善してくれるので、便秘にはとても効果的。
また、酵素はタンパク質を分解する効果もあるので、消化をサポートし代謝を良くしてくれる。
腸内環境が悪い状態だと美肌をつくるために必要なビタミンやミネラルがしっかりと吸収できないこともあるので、普段からサプリの力をうまく活用して腸内環境を整え、美腸を保つお気に入りのサプリを旅先にも持参すると良いだろう。
(2)水を毎日2リットル以上飲む
水分不足も便秘の大きな原因の一つ。旅行中はつい水分補給を忘れてしまうこともあるだろう。
観光や移動に夢中になって、気が付けば水分を取り忘れていたり、水が手に入りづらかったり、お酒やコーヒーをつい飲みすぎることで体内の水分が失われてしまうこともある。便の主成分の一つが水分なので、いつもより運動量の多い旅行中は、特に多めの水分補給を心がけることが大切。
毎日2リットル以上飲むことを心がけよう。身体が冷えているときはお湯をゆっくり飲むのもおススメ。
(3)毎朝、寝る前に簡単にヨガをする
毎朝目覚めてから体を心地よく刺激するために、寝る前には心と体を整えて質の良い睡眠をとるため、滞在先で簡単にヨガをするのがおススメ。
特に、魚のポーズやや鋤(すき)のポーズは、鎮静効果やリラックス効果があり、腹部の不快感を和らげてくれる。ねじりのポーズ、ガス抜きのポーズ、そしてコブラのポーズは血行を良くし、消化を促す効果がある。
旅行先では環境が変化し、知らないうちに体や内臓も緊張していることが多いのが、朝と夜、静かに意識を自分の内側に集中させ心を落ち着かせることで、周りの環境に影響されすぎずに自分のリズムを保つことができる。
(4)朝は固形物を取らず、フルーツかスムージーのみ
朝は休んでいた胃や腸を刺激して排泄を促したいので、水分を多く含んだオレンジなどのフルーツや、果物を使用したグリーンスムージーなどがおススメだ。朝は排泄の時間。
排泄にあてるべき朝の時間に固形物を食べると吸収が優先されて排泄を妨げてしまう。食べ物の消化吸収には、意外と大きなエネルギーが必要だ。
いつも朝ごはんを消化するために胃に集まっていた血液は体中を循環し、排泄効果が高まる。その結果デトックスが進み、脂肪の分解や便秘解消などの効果が期待できる。
(5)睡眠のリズムを崩さない
睡眠のリズムが崩れると、交感神経と副交感神経からなる自律神経も十分に休息できず、自律神経失調の状態が起こりやすくなる。
消化管の運動神経には交感神経系と副交感神経系があり、交感神経系は消化管の運動や分泌を全般的に抑え、副交感神経系は消化管の運動と分泌を促進する作用がある。
(6)おへそのあたりから「の」の字を書くように、おへその下、右下腹部、おへその上、左下腹部とマッサージ
大腸の形に沿って「の」の字を描くようにマッサージをする。おへその下あたりから時計回りに手のひらでゆっくり10回ほど「の」の字を描く。消化を促すために、寝そべるよりは身体を起こした状態で、ゆっくり呼吸をしながらマッサージをすると効果的だ。
(7)よく歩く
便秘の原因の大きな一つに運動不足があげられる。運動を怠ると全身の血行が悪くなり、腸の動きも鈍くなるからだ。
かといって、息が上がるようなハードな筋トレやランニングが必要なわけではなく、歩きやすい靴を履いて少しだけ意識して多く歩くことが効果的。旅行中は自分の足で歩くと現地の生活が良く見えたり、素敵な出会いがあったりもするものだ。
(8)食べすぎたら翌朝はプチ断食
腸内環境を整えるために、プチ断食も効果的。この季節は美味しいものも多く、つい、旅行先であれもこれもと食べ過ぎになることがあるのではないだろうか。
すこし食べすぎたかなと思ったときは、翌朝は胃腸を休め、水、または白湯のみを摂取してみよう。デトックス効果があり、腸をリセットすることができる。
(9)リラックスグッズ持参する
環境が変化する旅行先でも、いつもの自分を取り戻せるグッズがあるとほっとする。荷物にならないアロマや音楽、お気に入りのボディークリーム、足のリラックスシートなど、自分がリラックスできるアイテムを旅先にも持参しよう。
楽しい旅行中でも、知らない間に五感が過剰に刺激され、疲れていることがある。宿泊先では一日の終わりに、「今日も一日ありがとう」という思いを込めて、自分の身体に意識を集中させて、労わってあげると五感のバランスを整えることができる。
(10)現地の食物繊維や乳酸菌を摂る
便の主成分の一つ食物繊維と、腸内を酸性に保ちながら善玉菌を育ててくれる乳酸菌は、便秘解消に重要な要素。それらを現地の食物から摂取できるとより効果的だ。
善玉菌は腸内フローラのバランスを整えたり、腸の運動を活発にして、便秘や下痢を防ぐ効果がある。免疫力を高めて、ビタミンを合成してくれるなど、腸内環境をよくするためには、善玉菌を増やすことが重要だとされている。
■記事監修者紹介:TAMAO
YOGA /SUP YOGA インストラクター
ライフスタイルアドバイザー
SUP YOGA 講師養成トレーナー
gypesea by HONEY のヨガスタジオプロデューサー
Paddler Japan 主宰
海をこよなく愛するサーフヨギーニ、パドラー。ヨガプラクティスで培ったバランス感覚、アスリートとして鍛えた真っ直ぐな眼差し、サーファーとして大切にしている自然との共存を最大限に生かしたティーチングや体験型アクティビティを国内外で展開。自然やスポーツと調和のとれた生き方を追求するライフスタイルと活動は、全国の海沿いのナチュラル思考の人たちから熱い支持を受けている。女性ならではの身体の悩みや、内側から美と健康を追求する方へ スポーツ・食事・自然との関わり合いをアドバイスするライフスタイルアドバイザー。大手企業、ヨガスタジオ、ビューティーサロン、様々なイベントなどで講演。
出典元:Hotels.com
構成/こじへい