最近連続ドラマを見ていると、年下の男性とゴールインするシーンを見ることが増えた気がします。かわいい、クール、さわやかなど、様々な魅力を持った年下男性との恋愛ドラマの勢いが止まりません。
現実では本当に年下男性との恋愛が増えているのでしょうか?
実際にデータを見てみると、2017年に婚姻届けを提出した初婚夫婦で、夫が年上の割合は55%、妻が年上の割合は24%です。世の夫婦を見れば年上男性との結婚が多い状況ですが、大変興味深いことに、妻が年上の割合は1970年代には10.3%だったのが、2017年では24%と2倍以上になっていることです。(※)時代は確実に変わり、「年下男性×年上女性」の結婚が増加していることは紛れもない事実なのです。
今は「年下男子を落とす方法」という指南を唱える人や記事も増えています。本記事は、年下男性との恋愛・結婚を積極的に勧めるものではありませんが、年下男性を好きになった時に、ぜひ大切にして欲しいことをご紹介します。
(※)【出典】厚生労働省 人口動態調査(調査年月2017年)
美しさ、包容力、教養、自分磨き……年下男性と恋愛するために必要なモノとは?
年下男性と恋愛するなら、キレイでいなければいけない、大人っぽくなければいけない、包容力が必要なのだろうか……と、あれこれと考えてしまいそうですが、はっきり言って、「年下男性と付き合うために新たに身に付けること」はないと思っています。
同い年の男性と付き合うことは身構えないのに、「年下男性」を目の前にして、自分に足りない部分をあれこれと考えてしまうことがあるならば、それはどこかで年下男性と付き合うことに対する引け目があるのではないでしょうか。その瞬間に、「相手から選ばれようとしている」思考にすり替わってしまっているのです。
包容力も、教養も、年下男性相手だから必要なのではなく、それは同い年・年上男性からも同様に求められるものであると断言します。
年下男性を好きになった時に心掛けたい4つのこと
1.そのファッションとメイク、5年前と変わっていなかったら即チェンジを
ここで言う見た目は、年下男性と釣り合おうと、無理して若作りするようなことではなく、年齢相応のメイクやファッションに変えているかということです。(その上で、実年齢より少し若く見られることがあればラッキー! くらいに思いましょう。)
具体的に言うと、5年ほど前までは、「ゆるふわ」、「モテかわ」がはやり、レースやリボン、ビジューがたくさんついたアンサンブルカーディガンや、膝上丈でふわっとしたAラインスカートがはやっていました。しかし現在、雑誌を見てもショップに行っても、スカートはほぼ全部が膝下の長さで、靴に当たりそうなくらい長いものもあります。「膝下の長さがトレンド」とショップスタッフの方もきっぱりと言います。
常にトレンドを追い掛ける必要はありませんが、4~5年前と全く同じ服装をしていたら、それは今すぐ見直すべきです。30代半ばに差し掛かり、ふわふわひらひらAラインスカートと、リボンがたくさんついたニットを着て何もファッションに変化がないと、残念ながら「若作りしている」、「年齢に合っていない」と見られてしまうでしょう。
メイクも同様です。20代は薄いピンク色のリップクリームだけでも血色がよく見えたかもしれませんが、30代になってくると、少し色味のついた口紅の方が大人っぽく見せてくれることもあるでしょう。
筆者もそのような”もう着られない”服をたくさん持っており、「やっぱり可愛いし体型的にはまだ着られるんだけどな……」と未練を大いに残しながらも、思い切って封印しました。
今は手頃な値段でもおしゃれなコーディネートやメイクが叶うので、年上に見られすぎず、かつ若作りではない、年齢相応の見た目を心掛けましょう。
2.パートナーシップはどんな時も「対等である」と心得る
・彼が年下だから、デートプランを自分で全部考えてリードしようとしたり、おごってあげようとしたり、無意識のうちに「彼にやってあげている」ことが増えていませんか?
恋愛においては相手との関係は常に対等です。「包容力=何でもやってあげる」、ということではないのです。無意識にあれもこれもやってあげようと思っていることがあれば、やめてみて、彼にもお店選びなどを頼ってみてくださいね。
・彼を信じましょう。自分が年上で、社会経験も豊富であるかもしれませんが、彼がこれから挑戦しようとしていることや、前向きに取り組んでいることに対して「そんなのできっこないよ」、「もっとこうした方が良いんじゃない」などと頭ごなしに否定したり、上から目線のアドバイスをしたりしないようにしましょう。
時には愛のあるダメ出しも必要ですが、自分の経験則だけで彼を言いくるめたりせずに、彼の言葉や考えもきちんと聞いて、時に一人の男性として褒めて、信じて、頼って欲しいと思います。
3.一番大切なことは自分を卑下せず、周りの目を気にしないこと
今回、筆者が一番伝えたいことです。彼から選ばれようとする思考になってしまったり、年上である自分のことを「もうおばさんだから」、「あなたとは〇歳も離れているから……」というように自分を決して卑下したりしないことです。年上であることに引け目を感じないこと。これが一番大切です。
この「引け目を感じる」というのも少し厄介なもので、彼と一緒にいる時は年の差を感じずに過ごせたとしても、ふとした瞬間に「友達の目が気になる」、「親にどうやって紹介したら良いのだろう」と、周りの目を気にして急に萎縮してしまうこともあるでしょう。
しかし、年齢は数字でしかないのです。
交際が順調に進み結婚する時、家族・友人・会社の人は、最初は「どこで出会ったのか」とか、「相手は何歳だ、え、年下なのか?」など、色々と聞いてくるかもしれません。筆者も二歳年下の主人と結婚した時は、周りから色々なことを聞かれ、「え! (相手は)年下なの? 意外!」と何度も言われました。しかしそれは最初だけです。家族に結婚を祝福してもらえたら、結婚後は二人が離婚することなく、日々幸せに過ごしているかどうかが最も大切なこととなります。
4.それでも年上であることに引け目を感じてしまった時は
「私はもう結婚も出産もリミットが迫っている。彼も結婚願望があるのだろうか?」、「自分と一緒にいることで、彼の未来を奪うことにならないだろうか?」など、自分が年上だからこそ悩むことは色々とあると思いますが、目の前に心から好きな男性が現れ、彼がたまたま年下だった時。自分を縛っている思い込みや引け目から、その恋を諦めて欲しくありません。
その彼が10歳以上年下など、年齢差が広がれば広がるほど、確かに価値観の相違が目立つ部分があるかもしれません。しかし年齢に関わらず、自分が不安に思っていることはきちんと伝えて、その上でもし彼が離れていくようなら、その時はご縁がなかったと思えば良いのです。
自分の本心や解決しておきたいことを聞けずに、悩みを抱えながら彼との関係を何となくスタートさせてしまう方が、価値観の違いが後々大きくなり辛くなってしまいます。
年下男性を好きになった時には、「落とすコツ」や「年下男子の心理」などを読み漁る前に、まずは自分の心の中に目を向けて欲しいのです。どんなにテクニックを学んでも「どうせ私なんて選ばれるわけがない」、「うまくいくはずがない」と、どこかでそのような思考でいたら、恋愛はうまくいきません。繰り返しになりますが、彼との交際で不安に思っていることをうやむやにしたままにしないことです。
自分を縛っている不要な思い込みがあれば思い切って手放し、自分を卑下しないこと。自分の気持ちに正直になり、彼と向き合うことを恐れず、大好きな彼と対等なパートナーシップを築いて欲しいと願っています。
文/AN