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何かと忙しい年末は、年賀状を後回しにしてしまいがちではないでしょうか?日ごろからお世話になっている人に対して失礼のないように、出す際は最低限のマナーを守る必要があります。年賀状を出すべき時期や、スピーディに仕上げる方法について解説しましょう。
年賀状はいつまでに出す?
年賀状は出すべき時期が決まっています。早すぎても遅すぎても失礼にあたるため、適切な期間に出せるように準備しておくことが大切です。
年賀状の投函時期を三つのポイントに分けて紹介します。
元旦に届けるには
一般的に、年賀状は『元旦』に届くのが礼儀正しいと認識されています。元旦に届くように、早くから準備を進める人も多いのではないでしょうか?
年賀状を元旦に届けるには『12月15~25日』の間に投函する必要があります。期間を過ぎると、元旦以降の配達になってしまう可能性もあるでしょう。
一方で、期間よりも前に投函すると、通常通り配達されて年内に届いてしまいます。期間は年によって異なる場合もあるため、新聞や郵便局などで確認しましょう。
元旦に間に合わない場合
元旦に間に合わない場合でも『1月3日』までに届けば、お詫びの言葉を入れなくてもOKです。ただし、1月1日を過ぎると、文面に『元旦』の言葉は使えません。
1月3日以降に届く場合は、年賀状が遅れたことへのお詫びを入れましょう。あまり言い訳がましい言葉はかえって相手にネガティブな印象を与えてしまいます。
「挨拶が遅れてしまい失礼いたしました。」と、シンプルに伝えましょう。元旦に間に合わないからといって、年賀状ではなく『LINE』などで返すのはあまり好ましくありません。
年賀状を受け取ったら、同じように年賀状で返すことを心がけましょう。手書きで真剣に書かれた年賀状を見れば、相手も誠意を感じます。
遅くとも松の内までには出す
「年賀状は元旦もしくは1月3日までに出すもの」と考えている人が多いでしょう。年賀状のマナーとしては『松の内』までに出せば、失礼にはなりません。
松の内とは『玄関前に門松を飾っておく期間』をいいます。年神様を家に迎え入れるための目印として置いておき、滞在期間を『お正月』としているのです。
この期間は地域によって1週間ほど差がありますが、年賀状に関しては基本的に『1月7日』ごろと考えておくとよいでしょう。
1月8日以降に出された年賀状には、通常の手紙と同じように『消印』がつきます。
松の内を過ぎてしまった場合は?
もし松の内を過ぎてしまった場合は、どのように対処すればよいのでしょうか?1月7日以降に出すことになったときの対処法についてチェックしましょう。
寒中見舞いとして出す
松の内を過ぎた場合は、年賀状ではなく『寒中見舞い』として出すことがマナーです。年賀状として出してしまうと失礼になるため、特に親戚関係や会社の上司には気をつけましょう。
寒中見舞いとは『1月5日〜2月4日』に出す季節の挨拶状を指します。「新年明けましておめでとうございます」ではなく「寒中お見舞い申し上げます」という挨拶からはじめましょう。
メッセージに年賀状をいただいたお礼や遅れてしまったことへのお詫びを添えると、気持ちが伝わります。季節柄、相手の体調を気遣う言葉も大切です。
遅れてしまった理由は触れなくてもよいため、元気な便りを届けましょう。季節の挨拶には、手紙のような「拝啓」「敬具」などの頭語や結語は不要です。
くれぐれも年賀はがきは使わないように
寒中見舞いには、年賀状はがきではなく通常のはがきを使います。年賀状はがきが余っていたとしても、1月7日以降に送る場合は使わないようにしましょう。
『年賀』とは、年の始めのあいさつを指す言葉です。年末にクリスマスカードを送るように、時季外れに送ると不自然に感じます。
寒中見舞いに使うはがきは、官製はがきでも私製はがきでもどちらでもOKです。官製はがきの場合『切手部分が胡蝶蘭のもの』を選ぶとよいでしょう。
胡蝶蘭には『優しい愛』『変わらぬ愛』といった花言葉があります。私製はがきの場合、冬らしい雪景色やうさぎなど、季節を感じさせるイラストが喜ばれるでしょう。
忙しくて年賀状を準備できないときは
年末年始はバタバタと忙しくなるため、年賀状に時間をかけられないこともあるでしょう。そのようなときは、ネットやアプリなどの便利なサービスを利用するのがおすすめです。
スピーディに年賀状を仕上げる方法を三つ紹介します。
ネット注文でスピーディに
年賀状をイチから自分で作ろうとすると、どうしても時間や労力がかかってしまいます。忙しいときは、納期の早いネット注文に頼りましょう。
ネット注文の手順は『デザイン』『文面』『枚数』などを選んで申し込み、印刷会社からの確認連絡がくれば完了です。
数日後には完成品が自宅に届くため、簡単かつスピーディに年賀状ができあがります。最短で『翌日配送』が可能なものもあるため、ギリギリでも間に合う可能性は高いでしょう。
イラストや文面など種類が豊富で、オリジナルに近い年賀状に仕上がるのもメリットです。
ネット注文は「申し込みが面倒くさそう」「デザインがほかの人とかぶるのでは?」と思われがちですが、手間はほぼないと思ってよいでしょう。
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アプリで注文可能なサービスも
近年、年賀状を注文できるアプリも増えています。おしゃれなデザインが多数あり、一度利用するとハマってしまうかもしれません。
アプリの場合クオリティが気になるところですが「スマホの写真でもきれいに仕上がる」と好評です。利用するアプリによっては、初めての場合サンプル注文もできるでしょう。
写真の配置やデザインをスマホ上で試せるため、組み合わせたときにしっくりきたものを選べます。
翌日発送に対応できる〆切の時間が『24:00』までのものもあり、夜突然「やっぱり出そう」と思い立ったときでもサッと作れます。出し忘れた相手に送る際も便利です。
とにかくスピーディに仕上がるため「速さを重視したい」「至急注文したい」という人は利用してみましょう。
代筆サービスを頼む
デザインや文章を印刷した年賀状にひと言メッセージを添えて送る人も多いでしょう。それぞれ相手に合わせて言葉を選ぶと、より気持ちが伝わります。
しかし、この作業こそ、最も時間と労力がかかる作業です。「ひと言添えたいけど時間がない」という場合は『代筆サービス』を利用してはいかがでしょうか?
メッセージや宛名の代筆をお願いできるため、年賀状にかかる時間を短縮できます。
代筆業者を選ぶときは『どのくらいの日数がかかるか』『自分の筆跡に合うか』『どのくらい費用がかかるか』などをポイントにするとよいでしょう。
手元に余った年賀はがきはどうすればよい?
年賀はがきは、あらかじめ少し多めに購入する人が多いでしょう。宛名やメッセージを書き間違えたり、予定していなかった人から年賀状が届いたりするケースがあるからです。
手元にあまった年賀はがきはどうすればよいのでしょうか?
お年玉の当選番号結果発表を待とう
年賀はがきには、お年玉として『当選番号』が付いています。あまったからといってすぐに破棄せず、当選番号の結果発表まで保管しておきましょう。
毎年『1月の第3週ごろ』を目安に、当選番号が発表されます。1等など上位が当たると豪華賞品がもらえるため、内容を知りたい場合は郵便局の公式サイトをチェックしましょう。
当選した場合は、近くの郵便局に当選した年賀はがきを持っていくと、賞品と引き換えが可能です。その際、運転免許証や健康保険証など『本人確認できるもの』を持参する必要があります。
賞品の引き換え期間は決まっているため、期間を過ぎると無効になってしまいます。当選した場合は、早めに交換しましょう。未使用の年賀はがきが当選していた場合でも、問題なく賞品と交換できます。
切手やはがきに交換する
書き損じた年賀はがきは、郵便局で所定の手数料を支払えばはがきや切手に交換できます。1枚あたり5円ほどの手数料です。
宛名など個人情報を書いてしまった場合は、わからないよう消してから、近くの郵便局に持ち込みましょう。
年賀はがきは『くじ引番号付き郵便はがき』にあたります。交換期間は『年賀状を販売している間』です。
購入年に関係なく交換できますが、返金は受けつけていません。切手など、料金の記載部分(料額印面)が汚れているものは無効になるため注意が必要です。
万が一不幸があって購入した年賀状を出せなくなった場合、年賀はがきの販売期間中であれば通常のはがきや切手に交換してもらえます。この場合は手数料がかからないため、早めに交換しましょう。
文/編集部