様々なメディアから玉石混交の情報が飛び交う現代においては、正しい情報のみを取捨選択していくことが重要だ。
では、日々多くの情報に触れていると思われる20~30代は、どのメディアに信頼を置いているのだろうか。そこでこのほど、20~30代の男女215名を対象にしたアンケート調査が行われた。
20~30代のもっとも信頼できる情報源は「SNS」!
回答者全体を対象に「信頼できる情報源は何か?」と尋ねる調査が行われたところ、「SNS」と答えた人が63.3%ともっとも多く、2位の「新聞(47.0%)」を大きく引き離した。
以降「グーグル(46.5%)」、「ヤフー!(41.9%)」と検索系サイトが続き、35.4%が「雑誌」と回答している。
また「SNS」と回答した人を対象にその種類を尋ねる調査が行われたところ、「インスタグラム」が31.6%ともっとも高く、次いで「フェイスブック(25.0%)」、「ツイッター(24.3%)」、「ユーチューブ(19.1%)」という結果になった(※小数点2位以下四捨五入)。
ひとつのSNSが抜きんでて評価されているわけではなく、ほぼ平準化した信頼度を獲得していることが特徴であり、生活者はシーンや状況、またはピンポイントで求める情報別に各種SNSを使いこなしていることが想像される。
同じ質問が男女別に投げかけられたところ、男女共に「SNS(男54.4%/女69.9%)」との回答が1位となったが、男性は2位の「新聞(44.6%)」とその差がわずかに9.8pt差であったのに対し、女性では2位の「グーグル(51.2%)」に大きな差をつけ、SNSが圧倒的な信頼度を示していることがわかった。
また、全体回答と女性回答共に5位に「雑誌」がランクインしている一方で、男性では「雑誌」と入れ代わり「Webメディア」が35.9%ほどと、ランクを上げた。
男女共にSNSや検索系サイト以外では「新聞」が上位にランクしており、若者世代による「新聞離れ」が叫ばれるなかでも、信頼を寄せる情報源という認識はいまだ非常に高いことがわかった。
男性は既存メディアへの信頼度が高い
情報源として各媒体、SNSを問わず利用するものについて、それらの利用度合を、利用の深さを把握するためにポイントに換算した結果を紹介していきたい。
※ポイントは[とても利用している/4pt 利用している/3pt どちらかといえば利用している/2pt あまり利用していない/1pt 利用していない/0pt]として計算
性年齢を分けない全体の回答者で見ると、1位:インスタグラム(523pt)、 2位:グーグル(516pt) 3位: テレビ(509pt)という結果になっている。
注目したいのは、4位のWebメディア(464pt)に次ぐ437ptを獲得している「インフルエンサー」で、人でありながらメディアという位置づけが定着していることが見て取れる。
男女別に見た結果、[男性/20~39歳]では1位:グーグル(215pt) 2位:Webメディア(202pt) 3位: テレビ(201pt) 4位:ツイッター(177pt) 5位:インスタグラム(174pt)と、「新聞」、「雑誌」の代わりに「ツイッター」、「インスタグラム」が浮上し、2つのSNSがトップ5入りを果たした。
[女性/20~39歳]で同じ質問が投げかけられると、1位:インスタグラム(349pt) 2位:テレビ(308pt) 3位: グーグル(301pt) 4位:インフルエンサー(300pt) 5位:芸能人(258pt)と、全体回答や男性回答とまったく異なる結果が得られた。
もっとも異なる点は、検索系サイトやマス媒体を押さえてインスタグラムが1位に取って変わっており、興味深い点として4位にインフルエンサーがランクインを果たしていること。
これらの結果は、男性が主にグーグルやWebメディアを信頼できるソースとして利用していることに対し、女性はインスタグラムやインフルエンサーを「信頼をもって利用するメディア」と認識していることを示すものとなった。
一連の結果から、SNSはサービス由来の拡散性と生活者目線による客観性に基づく情報を、デジタルによって素早く入手できることなどから、生活者は用途別に信頼できるメディアを選んで接していることがわかった。
出典元:LIDDELL株式会社
構成/こじへい