高速道路などの利用料の支払いにETCを利用している人も、案外自分のカードに関心がない事が多い。
ETCカードの多くはクレジットカードとひもづいているので、ポイント還元などでお得な利用が可能だ。また、クレジットカードにひもづいたETCカードは入会金や年会費が無料の場合も多い。
ここではETCカードの申し込み方法を簡単にご説明。自分好みのETCカードの利用に役立てばと思う。
ETCカードの申し込みってどうするの? 作り方をご紹介
ETCカードは基本的に4種類ある。
まずは、金融機関などの発行するクレジットカードにひもづいた「ETCクレジットカード」だ。
続いて、有料道路の通行料金の支払いのみに利用できる「ETCパーソナルカード」がある。これは、NEXCO東日本・NEXCO中日本・NEXCO西日本のNEXCO3社と、首都高速道路株式会社、阪神高速道路株式会社、本州四国連絡高速道路株式会社が共同で発行しているETCカードのことを指す。
【参考】NEXCO東日本|ETCカード/ETCパーソナルカード
3種類目はNEXCO東日本・NEXCO中日本・NEXCO西日本の3社が、ETCの利用を前提として大口・多頻度割引制度のために発行している「ETCコーポレートカード」だ。
【参考】ETC利用紹介サービス|ETCコーポレートカードとは
最後に、全国異業種協同組合連合会を通じ、クオークが発行する法人向けのカードが「ETC法人カード」だ。
ETCカードの申し込み方法
3種類あるETCカードの内、金融機関などが発行する、クレジットカードにひもづき、ポイント還元などの特典が利用可能なのが、ETCクレジットカードだ。こちらの申し込み方法について、三井住友カードを例にご紹介しよう。
三井住友カードが発行するETCカードは、本来は年会費が500円(税別)かかるが、初年度は無料となっている。さらに翌年度以降は、前年度に1回以上ETCを利用して請求があると、年会費が無料になる。
また、「三井住友プラチナカード」の会員になれば、ETCカードの年会費は永年無料となる。
それではここからが本題。ETCカードの申し込み方法をご説明していこう。
まずは、三井住友カードのクレジットカードに申し込みする。もちろん、ETC対応の三井住友のクレジットカードをすでに持っている人は、改めて申し込まなくてもよい。
【参考】三井住友VISAカード|ETC専用カードのお申し込み
お気に入りのカードがETC対象のクレジットカードなら、インターネットから申し込みしよう。
ここからは「エブリプラス」というカードに申し込む場合を想定してみる。このカードは、年会費・家族カード年会費が共に、永年無料となっているカードだ。
支払いに使う金融機関の口座番号(ゆうちょ銀行は通帳番号)がわかる通帳やキャッシュカードと、運転免許のある人は運転免許証か運転経歴証明書を用意する。
まずは必要事項をガイドに従って記入していく。
「ETC専用カード」を追加カードの申し込み欄にチェックする。
その後入会審査が行われ、最短で翌営業日までに終了する。
申し込みから約1週間で自宅にクレジットカードが配送される。ETC専用カードは2週間程度の発行期間を見ておくといいだろう。
多額なキャッシング利用者や個人事業主の場合は、年収を証明する書類が必須だ。そのほかにも再考要素があると、審査に日数がかかることは覚えておきたい。
ETCカードのみやクレジット機能なしで申し込みは可能?
ETCカードのみの追加申し込みは、手持ちのクレジットカードがETCカードに対応するなら可能だ。また、クレジット機能なしで希望する場合は、「ETCパーソナルカード」か「ETCコーポレートカード」を利用するといいだろう。
ETCパーソナルカードの申し込み方法
「ETCパーソナルカード利用申込書」に、住所、氏名、職業、平均利用月額(有料道路の月平均利用額)など必要事項を記入して、ETCパーソナルカード事務局へ郵送する。ETCパーソナルカード利用申込書はサービスエリアなどのインフォメーションにある。
電話でETCパーソナルカード利用申込書の郵送依頼も可能だ。
ETCパーソナルカード事務局(平日9:00~17:00)
TEL:044-870-7333
申し込み書の内容がETCパーソナルカード事務局で確認されると、デポジット(預託金)の振り込み依頼が郵送されてくる。
デポジットは平均利用月額を5000円単位で切り上げた額を4倍した金額だ。
同封されている払込取扱票を使い、郵便局取り扱い窓口か取り扱いのコンビニでデポジットの振り込みをしよう。
ETCパーソナルカード事務局がデポジットの入金を確認すると、ETCパーソナルカードが郵送されてくる。振り込みからカードが届くまでは2週間程度と覚えておこう。
【参考】NEXCO東日本|ETCカード/ETCパーソナルカード
ETCパーソナルカードの年会費はカード1枚あたり1257円(税込み)だ。デポジットはカード発行後に実際の利用実績に応じて増額されることもあるので留意したい。
ETCコーポレートカードの申し込み方法
以下に該当する場合は、ETCコーポレートカードの申し込みができる
1.登録する車両にETC車載器が搭載されている
2.過去に通行料金などの支払いにトラブルがない
3.過去に高速国道などの利用で不適切な行為がなかった
4.カード割引のみを事業とするなど、ほかの事業の実態が見受けられない法人(事業協同組合を含む)ではない
5.支払いの保証をする
利用申し込みはNEXCO東日本・NEXCO中日本・NEXCO西日本の3社の取扱窓口で受け付けるので、個人または法人単位で行う。
また、事業協同組合で利用申し込みをする時は、事業協同組合の名で一括して、組合員のカードの利用申し込みができる。
申し込みは以下のフローを参考にするといいだろう。
ETCコーポレートカードを借り受ける場合は、取り扱い手数料がカード1枚につき629円(税込み)かかる。
新年度分の取り扱い手数料は毎年4月1日に、カード1枚につき629円(税込み)請求される。
楽天のETCカードの申し込み
ETCを利用すると楽天ポイントが貯まる楽天ETCカード。利用には親カードとして楽天カードが必要だ。
楽天ETCカードの年会費は通常500円(税別)だが、「楽天プレミアムカード」「楽天ゴールドカード」の会員なら永年無料となる。
楽天プレミアムカードの年会費は1万円(税別)、楽天ゴールドカードの年会費は2000円(税別)となっている。
それでは、楽天ETCカードの申し込み方法を確認していこう。
楽天カードを持っていない場合
楽天カードの申し込み時に楽天ETCカードを依頼しよう。申し込みフォーム内で、ETCカードの付帯希望をチェック。すると楽天カードと別送で、申し込みから約2週間後に楽天ETCカードが届けられる。
【参考】楽天カードの新規入会ご案内
楽天カードを持っている場合
「楽天e-NAVI」からETCカードを追加申し込みしよう。細か事項を記入しなくても、お客様情報を確認するだけで申し込みできて便利だ。
【参考】楽天カード|楽天e-NAVI
イオンのETCカードの申し込み
買い物に便利なイオン。こちらでもETCカードを申し込めるので、その方法を確認したい。
イオンマークのカードを持っている場合
WebサイトからETC専用カードを追加で申し込みする。発行・年会費は無料だ。
イオンマークのカードを持っていない場合
オンラインの同時申し込みを利用しよう。ETCカードマークのあるカードをカード一覧から選び、まずはクレジットカードの申し込みを行う。
「カード一覧」の「絞込条件」を「さらに細かく絞り込む」→「付帯可能サービス」と進み、「ETCカード」にチェックすれば、ETCカードマークのあるカードに絞り込みできる。