ドラフトで優秀選手が何人も選ばれたり、高校野球の話題性や人気は衰え知らずだが、肝心の野球部員は10年で1万6000人以上も減少。人気ナンバーワンの座もサッカーに奪われている。しかもここ10年でこれだけ大幅に激減しているのは野球のみ。男子に限れば、ほかのスポーツはテニスと弓道以外すべて増加しているのだ。つまり部員減少の理由は少子化ではなく野球部員が減った分、ほかの部活に流れている可能性が高い。
一方、女子の人気はバレーボール。統計が存在する2003年から不動の1位だが、ここ10年で8540人とかなり減っている。ほかはほぼ順位に変化がないが、そんな中で8位にアップしたのが卓球で、部員が4638人も大幅に増えている。また順位は同じだが、バドミントンも4612人の大幅増! 近い将来、この2競技がバレーボールを超えるかも?
2008年
■ 男子高生の登録人口が多い競技
2008年は10位だった剣道は、10年後その座を弓道に明け渡すことに。弓道部に女子が多いのが人気の理由か? 青春ですね。
甲子園は人気だけど、肝心の高校球児が減っている現実。やはり坊主頭がネックか?
■ 女子高生の登録人口が多い競技
卓球と剣道が僅差による10位争いをしていた2008年。10年後は7922人の差がつくことに。
バレーボールが16年間トップだが、2018年には2位のバスケとわずか798人の差に。
2018年
■ 男子高生の登録人口が多い競技
ここ10年、ひそかに男子バドミントン部員が何と1万9000人以上増加。桃田賢斗選手のおかげ?
サッカーや野球よりプロ化も遅れたのに、ずっと3番手のバスケ。これもある意味すごい。
■ 女子高生の登録人口が多い競技
バドミントン、卓球、弓道、陸上競技以外、女子はここ10年で軒並み部員数が減少している。
10年後も人数がほぼ変動せず7位の弓道。安定した人気はどこからくるのか?
野球の競技人口は「公益財団法人日本高等学校野球連盟」、そのほかは、平成29年度「全国高等学校体育連盟」を調査
取材・文/編集部