VostokにもROLEXにも似合うNATOストラップ
腕時計とベルトの相性を考えているとキリがないが、どんなモデルにも似合ってしまうのがNATOストラップ、通称NATOベルトである。もともとは軍規格のミリタリー用ベルトでナイロン製。通気性が良く軽量でフィット感も良好だ。今回は仔牛の革からシリコン製まで、様々な種類のNATOストラップをU3000円から選んでチェックしてみた! ベルトの重さは実測値で、私の腕周りは約18cmである。
NATOストラップは、ヴィンテージから高級腕時計まで、どんなモデルにも似合う万能性を備えている。その武骨なデザインが、どんなモデルもミリタリーウォッチに変身させてくれる。例えば、映画「007」シリーズでショーン・コネリー分するジェームズ・ボンドがROLEX『サブマリーナ』にNATOストラップを付けて「ゴールドフィンガー」に登場。これを踏まえて「SPECTER」のダニエル・クレイグもOMEGA『シーマスター300』にNATOストラップを付けている。
実際にROLEX『シードゥエラー』に007カラーのNATOストラップを合わせてみた。NATOストラップも様々なタイプがありOMEGA純正品だと2万円以上するのだが、今回、撮影に使ったベルトは590円なのだ。ナイロンベルトはいくら耐久性があると言っても消耗品なのでコスパ重視がいきたい。ROLEXに使う場合はバネ棒とケースのクリアランスが狭いので、高級なNATOストラップだと厚すぎて通せないことがある。ナイロンベルトの厚みは1.2~1.4mmぐらいがいい。
金属ブレスよりも軽量で蒸れずに金属同士が擦れて裏ブタがキズ付く心配もない
■WOCCI『シリコン20mm防水時計替えベルト Quick Release』1299円(税込)
NATOストラップを比較する前にライバルとしてシリコン製のダイバーズウォッチ用替えベルトを紹介しよう。サラサラした感触が心地よく、ベルトの長さもちょうどいい。ベルトループが可動式なので挿しにくい位置まで動いて、時々いらっとすることがある以外は快適。クイックリリース式なので工具不要でベルト交換ができる。
ヨコから見るとこんな感じ。私は折り返すのは嫌いなので短めを選ぶ
ベルトループが2つあり可動式なのでしっくりベルトを固定できる