洗濯機の高さを上げる「かさ上げ台」。形や耐荷重など、メーカーによって特色があることはご存じだろうか? 今回はかさ上げ台を使うメリットや、選び方、買い方、設置方法を紹介する。
洗濯機のかさ上げ台、使っていますか?
ここでは、なぜ洗濯機のかさ上げが必要なのか、どんなメリットがあるのか、基本の知識から説明していこう。
洗濯機のかさ上げの必要性とメリット
洗濯機のかさ上げが必要な条件は主に以下の2点だ。
■排水口の位置が悪く、排水ホースがうまく接続できない
■洗濯機が大きすぎて、防水パン(プラスチック製の四角いトレイのようなもの)に入りきらない
これらの条件に当てはまらなくても、かさ上げをすれば以下のメリットが得られる。
■洗濯機の下の掃除がしやすい
■カビや悪臭が発生しづらい
■洗濯物等を隙間に落としても拾いやすい
■騒音・振動の軽減
【参考】洗濯機は買い替えてからが大変!取り付け工事の時に注意すべきこと
洗濯機のかさ上げは業者に依頼すべき!?
洗濯機は非常に重く、誤って落下すれば怪我をする恐れがある。しかも、洗濯機は水平にかさ上げしないと、逆に振動が大きくなったり、故障の原因になったりする。費用は2~3万円程かかるが、専門業者に依頼したほうが設置の失敗もないので安心だ。
【参考】部屋が水浸しになることも!洗濯機を取り外す時に注意すべきこと
洗濯機かさ上げ台の選び方
かさ上げ台の選び方としては、以下のポイントを重視したい。
■サイズや耐荷重量は許容範囲内か
■耐震性や防水性はあるか
■据え置きタイプかキャスタータイプか
ほかにも、お使いの洗濯機がドラム式なら「ドラム式に対応しているか」は事前に確認しておかなければならない。
【参考】購入前に確認を!洗濯機のサイズ選びと測り方のポイント
洗濯機まわりを隅々まで掃除したいならキャスター付きのかさ上げ台がおすすめ
キャスター付きのかさ上げ台は、洗濯機の移動が容易なのが利点だ。隅々まで掃除したい人には、据え置き型よりキャスター付きをおすすめする。
機能別に厳選! 洗濯機かさ上げ台のおすすめ
洗濯機のかさ上げ台といっても、様々な製品がある。ここでは洗濯機のメーカーや使用目的など、機能別におすすめの洗濯機かさ上げ台を紹介する。
洗濯機の移動も楽チン! キャスター付きかさ上げ台のおすすめ
QIMIRUN Ltd『洗濯機置き台』
キャスター付きで、洗濯機を簡単に動かせるかさ上げ台。かさ上げの高さは16cm、250kgまで対応可能。滑り止めパット、防振パット付きなので、安定性も防振性も高い。ドラム式洗濯機にも対応している。
【参考】Amazon詳細ページ
20cmもかさ上げできる! 高さも安定性もある洗濯機かさ上げ台
LJ『冷蔵庫洗濯機ベース』
価格は1万円と少し高価になるが、20cmまでかさ上げできる製品もあるので紹介しよう。
高さ調節が可能で、20cmまでかさ上げできる。150kgの重さにも耐えられ、安定性も高い。洗濯機だけではなく冷蔵庫などにも使用できるので、こまめに掃除をしたい人におすすめだ。
【参考】Amazon詳細ページ
洗濯機のかさ上げには静音性に優れたゴムマットもおすすめ
洗濯機のかさ上げにはゴムマットもおすすめだ。ある程度の高さを確保できるうえに、ゴムが振動を吸収してくれ、防振・防音にもなる。
ハマダプレス『あしあげ隊シリーズ 高さ調整ゴムマット』
45mmのかさ上げができるゴムマット。ゴム製なので高い防振性・防音性がある。ドラム式洗濯機などほとんどのメーカーの洗濯機に対応している。
【参考】楽天市場 詳細ページ
水回り器具の専門業者「カクダイ」の洗濯機かさ上げ台の特徴は?
水回り器具の製造・販売をおこなう「カクダイ」の洗濯機かさ上げ台を紹介しよう。
カクダイ『洗濯機用かさ上げ台 437-101』
洗濯機にセットすれば、高さが5cmアップする。台の上面に防振ゴムが付いており、振動を軽減してくれる。ほとんどのメーカーの洗濯機に取り付け可能で、ドラム式にも対応。
【参考】カクダイ公式サイト
パナソニックの洗濯機には専用のかさ上げ台を!
パナソニック『全自動洗濯機専用設置台 NSD-8』
パナソニックの洗濯機は、同社から専用のかさ上げ台が販売されている。こちらは四隅に取り付けるブロックタイプではなく、底面の付いた設置台タイプ。十分な高さを確保できる。ただし、『NA-V81』、『NA-V61』、『NA-S81』、旧タイプの『NA-F22A2』、ドラム式洗濯乾燥機には対応していない。
【参考】パナソニックオンラインストア
縦型洗濯機の本命登場!パナソニックが40℃の温水泡洗浄で汚れを落とす大容量12kgの全自動洗濯機を発売
パナソニックのドラム式洗濯機のかさ上げにはこの製品を
パナソニック『フロアーあて板 N-MH3』
パナソニックのドラム式洗濯機のかさ上げをする際は、こちらのかさ上げ台を利用しよう。1枚で約2cmのかさ上げが可能で、2枚まで重ねられる。4個セットで1000円という安さも魅力。
【参考】パナソニックオンラインストア
液体洗剤や柔軟剤の自動投入機能を搭載したパナソニックのななめドラム洗濯機『Cuble』
日立製の洗濯機なら、純正のかさ上げ台がおすすめ
日立『全自動専用設置台 UP-D2』
日立製の全自動洗濯機をお持ちの方には、純正の洗濯機かさ上げ台がおすすめだ。
こちらもパナソニックの純正かさ上げ台と同じく、設置台タイプ。日立の縦型洗濯機・ドラム式洗濯機のどちらでも使用できる設置台だ。足の取り付け位置の組み合わせでサイズが変更可能。対応機種は公式サイトで確認できる。
【参考】日立 公式サイト
日立が洗い方や時間を自動判別するAI洗濯機能を搭載したタテ型洗濯乾燥機「ビートウォッシュ」を発売
洗濯機のかさ上げ台はどこで買うの? 購入場所を調査
洗濯機のかさ上げ台は家電量販店やホームセンター、家具・生活雑貨量販店などで購入できる。またネットショップでも購入できるので、一度チェックしてみるといいだろう。
Amazonにはたくさんの洗濯機かさ上げ台が!
Amazonにはたくさんの洗濯機かさ上げ台が売られている。ただし、入手は容易でも設置は自分で行わなければならないので、その点はよく考えて購入する必要がある。
ヨドバシカメラなどの家電量販店で洗濯機と一緒にかさ上げ台も購入してしまう
ヨドバシカメラなどの大手家電量販店は洗濯機の配送・設置はほぼ無料だ。そのため、配送・設置の際にかさ上げ台も一緒にセットしてもらうといいだろう。
カインズの洗濯機かさ上げ台は10cmもかさ上げできる
ホームセンターのカインズでも、かさ上げ台は手に入る。オンラインショップでは、先に紹介した『カクダイ 洗濯機用かさ上げ台 437-101』が購入できる。
ニトリで洗濯機を買ったらかさ上げ台も一緒に!
ニトリでもカクダイのかさ上げ台が販売されている。ニトリで洗濯機を購入したら、かさ上げ台も一緒に購入して配送員に設置してもらおう。
100均のアイテムでできる洗濯機の底上げ!
100円ショップで購入できるアイテムでも、洗濯機のかさ上げはできる。いろいろな底上げの方法があるが、今回は発泡ブロックを使ったアイディアを紹介しよう。必要なアイテムは以下の3つだ。
■発泡ブロック
■ベニヤ板
■防振マット
発泡ブロックを置いた上にベニヤ板を敷き、洗濯機の脚の部分に防振マットを置くだけだ。発泡ブロックは単体で使うとかなり柔らかいので、必ずベニヤ板とセットで使おう。
洗濯機のかさ上げは騒音・振動の軽減やカビを防ぐなど、洗濯機の高さを上げる以外にも様々なメリットがある。ただし、正しく設置しないと逆に騒音が大きくなったり、洗濯機の故障の原因になったりする。いろいろなかさ上げ台があるので、性能等を比較した上で家庭の洗濯機に合った製品をチョイスしてほしい。
※データは2019年10月上旬時点での編集部調べ。
※情報は万全を期していますが、その内容の完全性・正確性を保証するものではありません。
※製品・サービスのご利用、操作はあくまで自己責任にてお願いします。
文/ねこリセット