Googleレンズでできること
Lou Wang(ルー ワン)氏はこれまでの道のりを「長い旅路」と語るほど、Googleレンズの画像認識には、膨大な時間と高度な技術が注ぎ込まれている。
同氏は、「現段階では収益化よりも、役に立つものとして使ってもらうことに重きを置いています」と話す。つまり、現段階では、誰でもこの高度な機能を無料で利用できる。これほど高度な技術が無料で利用できるなら、それを活用しない手はない。
特に、ウェブ検索に不慣れな方や調べ方で迷う方、初めて行く外国へ出張や旅行で訪れる方にとっては、今までになかった価値を提供してくれるはずだ。先ほど挙げた例以外にも、具体的には以下のような使い方ができる。
・テキストの読み取り、翻訳
文字が記載されている文書にカメラを向ければ、そこにある文字情報を読み取り、あらゆるアクションを実行できる。文書内の予定をそのままGoogleカレンダーに追加したり、名刺の電話番号を連絡先に保存したり、カードタイプのギフト券のコードを読み取りコピー/ペーストすることも可能だ。
さらに、日本語以外の言語にも対応しているのも便利な点の一つ。海外で「メニューが読めない」「道案内がわからない」といったシーンで活用すれば、日本語への翻訳を行ってくれる。
・ランドマークを調べる
Googleレンズは、建築物にも対応している。例えば、美術館にカメラを向けると画像から情報を読み取り、開館時間や史実などの情報を提供。旅行先で気になった建物にカメラを向ければ、どのような施設なのかを知ることができる。
もちろん、建物の名称がわかっている場合にはウェブ検索も可能だが、知りたい情報に辿り着くまでの早さは、Googleレンズを使う方が早いケースもあるだろう。
Googleレンズの使い方は自分次第
他にも商品バーコードの読み取りや、Googleマップと連携してお店の人気メニューが確認できるなど、その用途は幅広い。今後さらに精度が上がれば、思いもよらない使い方も実現するかもしれない。
まずは、Googleレンズを使い”目の前のもの”を調べて、その精度の高さを確認してみてほしい。実際に使いながら“自分なりの便利な使い方”を見つけてみてはどうだろうか。
Googleレンズ:https://lens.google.com/intl/ja/
Andriodアプリ「Google レンズ」
*iOSの場合は、「Google フォト(撮影した写真のみ対応)」「Googleアプリ」で利用可能。
取材・文/久我裕紀