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走れば走るほど通行料金がお得になる「ETCマイレージサービス」の賢い使い方

2019.10.12

ETCカードの利用にはお得なサービスが種々用意されている。その中でも「ETCマイレージサービス」は、簡単な登録だけでポイント還元されるので、高速道路などを利用する機会が多いユーザーなら知っておいて損のない特典といえるだろう。

【参考】ETCマイレージサービス

ETCマイレージサービスの登録方法

まずはETCマイレージサービスへの登録の仕方を説明していこう。

ETCカードを準備する

クレジットカード会社が発行する「ETCクレジットカード」か、道路事業が発行した「ETCパーソナルカード」が必要。すでにクレジットカードを持っていても、そちらを用意しよう。

例えば、こちら「E-NEXCO pass」のETCカードなら、高速料金の支払いに使えるE-NEXCOポイントが貯まる。ETCマイレージサービスと併用できて、ダブルでポイントが貯まる。

一方、未成年者でクレジットカードを持てない、クレジットカードを利用できない・したくないという人もいるだろう。そんな場合は、「ETCパーソナルカード」を利用するとよい。

これは、クレジットカード契約をしない人でもETCが使えるように、NEXCO東日本・NEXCO中日本・NEXCO西日本、首都高速道路、阪神高速道路、本州四国連絡高速道路の6社共同で発行する、有料道路の通行料金の支払いに限定されたカードだ。

利用代金引き落とし用の金融機関の口座とカード1枚あたりの年会費、デポジット(保証金)を用意する。

サービスエリア(SA)などの「インフォメーション」で用意されている「ETCパーソナルカード利用申込書」に、住所、氏名、職業、平均利用月額(有料道路の月平均利用額)などの必要事項を記入して、ETCパーソナルカード事務局あてに郵送する。

その後、振込依頼が郵送されてくるので、所定のデポジットを振り込むと、2週間程度でETCパーソナルカードが郵送される。

【参考】NEXCO東日本|ETCカード/ETCパーソナルカード

ETC車載器を準備する

車両に取り付けるETC車載器を用意しよう。

インターネットか郵送で登録する

以上が準備できたら、申し込みをしよう。

インターネットの場合はこちらから登録する。

また、郵送での登録も可能だ。専用申込書(高速道路の料金所事務室やサービスエリア、パーキングエリアなどにある)に必要事項を記入して郵送する。

登録に必要な情報とは?

以下の情報が登録に必須となる。

1.名前
2.生年月日
3.住所
4.電話番号
5.ETCカード番号と有効期限
6.車両番号(ETC車載器を搭載した車両のナンバープレートの4桁の数字)
7.車載器管理番号(ETC車載器に明記された19桁の番号)

登録車両以外の車両で登録したETCカードを利用したらどうなる? レンタカーにも使える?

登録した車両番号以外の車両でもETCマイレージサービスは利用できる。当然、レンタカーでも使用可能だ。

1台のETC車載器に複数のETCカードを追加登録できる?

ETC車載器1台に1枚がETCカード登録の原則だが、同居家族のETCカードや同一事業所の法人カードに限り、最大4枚まで登録可能だ。

「ご登録完了のお知らせ」が届く

登録完了後、マイレージIDとパスワードが記載された「ご登録完了のお知らせ」が郵送されるので、マイページでの履歴確認や各種手続きで活用しよう。

ETCマイレージサービスのポイント交換の仕方

ETCマイレージサービスで重要な、ポイントや還元についてご紹介していこう。

ポイントの付き方

ETCマイレージサービスに登録したETCカードで対象となる道路を利用すると、割引適用後の通行料金を支払った額に対してポイントが付く。

ポイントは道路事業者ごとに貯まる仕組みで、実は道路事業者間で合算できないようになっている。しかし、NEXCO東日本・NEXCO中日本・NEXCO西日本と宮城県道路公社の管轄道路を利用して貯まったポイントは、相互に合算できるようになっている。

また、道路事業者によってポイントの付き方がそれぞれ異なるのでご注意いただきたい。

上図で「+α」の表記がある道路事業者の管轄道路を利用した場合は、月の利用額に応じて加算ポイントが足される。

還元額を使って対象道路を走行しても、ポイントは付かない。

ポイントに有効期限はある?

ポイントが付いた年度の翌年度末に還元しないと、有効期間切れになる。そして、複数のETCカードでポイントを合算できない。以上の2点はぜひ、覚えておいていただきたい注意点だ。

ポイントを還元額に交換するなら?

ポイントは還元額に交換できる。交換した還元額は新たな通行料金の支払いに活用しよう。

ポイントの交換単位は道路事業者により異なるので、以下の表を参照するといいだろう。

還元額はポイントを発行した事業者に関係なく、利用対象の道路に共通して利用できる。原則的に還元額に有効期限は設定されていない。ただし、いかなる理由があっても還元額は換金できないので注意しよう。

ポイントを還元額に交換する方法

以下の4つの方法でポイントは還元額に交換できる。

1.「ポイント自動還元サービス」を利用する。
2.インターネットのマイページで手続きする。
3.自動音声ダイヤルにより、本人の電話で手続きする。
4.ETCマイレージサービス事務局に本人の電話で手続きする。

ETCマイレージサービス事務局の電話番号

ETCマイレージサービス事務局と自動音声ダイヤルの電話番号は、下記URLからご確認いただきたい。

毎月20日ごろは電話が集中してつながりにくくなるので気をつけよう。

【参考】ETCマイレージサービス|お問い合わせ先

ETCマイレージサービスのポイント還元率はどれくらい?

では、ETCマイレージサービスで貯まるポイントは還元するとどれくらいになるだろうか? 例としてNEXCO東日本・NEXCO中日本・NEXCO西日本と宮城県道路公社の場合で見てみよう。

これらの各社のポイント還元額は、1000ポイントが500円分、3000ポイントで2500円分、5000ポイントが5000円分とされている。

付与されるポイントは10円につき1ポイントなので、1000ポイントだと1万円分、5000ポイントだと5万円分の通行料(還元額)に相当する。

これにより、1万円分の通行料で500円分の無料通行が、5万円分の通行料で5000円分の無料通行が可能となり、ポイント還元率は5〜10%となる。

ETCマイレージサービスの「自動還元サービス」が便利

ポイント還元の手続きが面倒なら、「自動還元サービス」を利用するとよいだろう。

【参考】ETCマイレージサービス|自動還元サービス

自動交換単位までポイント数が貯まったら、下表のように自動でポイントを還元額に交換してくれる。自動交換の交換単位は各道路事業者で異なるので注意しよう。

また、ポイント数が自動交換単位まで達しないこともあるはずだ。残ったポイントを還元せずに有効期限を迎えると、失効となる。

自動還元サービスの設定

自動還元サービスの設定は以下の3つの方法となっている。

1.インターネットのマイページで手続き。
2.自動音声ダイヤルへ本人の電話で手続きする。
3.ETCマイレージサービス事務局へ本人が電話して手続きする。

自動還元サービスの使い方

自動還元は毎月20日に行われ、当日午前0時以降の支払い額が還元額に自動的に充当される。

ただし、自動還元の交換単位はNEXCO東日本・NEXCO中日本・NEXCO西日本と宮城県道路公社では5000ポイントが5000円分に交換されるなど、各道路事業者により異なるので注意したい。

また、ポイント数が自動交換単位に達しない場合、有効期限を迎えたポイントは失効する。交換可能なポイントが残っていたら、有効期限までに自身で交換するよう、残高には注意しておこう。

自動還元サービスで損をする!?

自動還元サービスを使うと、ポイント還元の必要性を忘れてしまい、残高を気にせず期限切れでポイントを失効してしまうケースがある。自動だからとはいえ、年度末にはポイント残高を確認するよう心がけよう。

ETCマイレージサービスの変更

ETCカードを紛失したり、カード会社を変更して新たなETCカードを取得した場合などは、登録内容の変更手続きが必要だ。

登録カードのカード番号および有効期限の変更は、インターネットまたは書面で手続き可能だ。インターネットを利用した登録ETCカードの変更の手続きはこちらから。

ちなみに、有効期限のみの変更なら、ETCマイレージサービス事務局への電話でも変更可能だ。

カードの紛失・変更の場合、ETCマイレージサービスのポイントは移行できるの?

変更手続きが済めば、貯めたポイントや還元額の引き継ぎは可能だ。ただし、ETCマイレージサービスへすでに登録されているETCカードへの引継ぎはできない。

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