ETCカードを使うと貯まるポイントサービスがある。走るだけで通行料金の支払いの足しになるのだから見逃せない!
【参考】ETCマイレージサービス
ETCマイレージサービスのポイントとは?
ETCには「マイレージサービス」という仕組みがある。高速道路などの通行料金をETCで支払った場合、その支払い額に応じてポイントが貯まるというものだ。
貯まったポイントは還元額(無料通行分)と交換できて、通行料金の支払いに利用できる。
うれしいことに、年会費無料でマイレージサービスは使えるのだ。
教えて! ETCマイレージサービスを使ったポイントの貯め方
ではここから、ETCマイレージサービスへの登録方法をご紹介していこう。
ETCカードの準備
すでにクレジットカードを持っていても、別途クレジットカード会社が発行したETCクレジットカードか、道路事業が発行したETCパーソナルカードが必要なので、そちらを用意する。
三井住友カードのETCカード
ETCパーソナルカードとは、有料道路事業者の発行するETCカードのことで、有料道路の通行料金の支払い限定のカードだ。
デポジット(保証金)を預けて、利用代金引き落としのための金融機関の口座、カード1枚あたりの年会費を用意する必要があるが、クレジットカードを利用しない人でも利用可能だ。
【参考】NEXCO東日本|ETCカード/ETCパーソナルカード
ETC車載器を準備する。
さらに、車両に取り付けるETC車載器を用意する。
インターネットか郵送で登録
登録申し込みはインターネットの場合はこちらから申し込める。
また、郵送での登録も可能だ。高速道路の料金所事務室やサービスエリア(SA)、パーキングエリア(PA)などに置かれている専用申込書に、必要事項を記入して郵送する。
登録に必要な情報
登録には以下の情報が必要となる。
1.名前
2.生年月日
3.住所
4.電話番号
5.ETCカード番号と有効期限
6.車両番号(ETC車載器を搭載した車両のナンバープレートの4桁の数字)
7.車載器管理番号(ETC車載器に明記された19桁の番号)
登録車両以外の車両で登録したETCカードを利用したら?
申し込み時に登録した車両番号以外の車両で使っても、ポイントは付与される。
ETC車載器に複数のETCカードは登録できる?
原則としてETC車載器1台に1枚のETCカードの登録となっているが、同居家族のETCカードや同一事業所の法人カードの場合のみ、最大4枚まで登録できる。ただし、複数のカード間でポイントや還元額の合算はできない。
「ご登録完了のお知らせ」が郵送される
ETCマイレージサービスに登録完了すると、マイレージIDとパスワードが記載された「ご登録完了のお知らせ」が郵送される(インターネット登録、郵送での登録の別なく、郵送で届く)。マイページでの履歴確認や各種手続きに利用しよう。
ETCマイレージサービスのポイント還元の仕組み
それでは、ETCマイレージサービスを利用したポイント還元の仕組みをみていこう。
ポイントの付き方
登録したETCカードで対象の道路を利用すると、通行料金(割引の適用後)の支払い額に応じてポイントが付く。
道路事業者ごとにポイントが貯まる仕組みになっていて、道路事業者間で合算できないようになっている。ただし、NEXCO東日本・NEXCO中日本・NEXCO西日本と宮城県道路公社で貯まったポイントは合算できる。
道路事業者によってポイントの付き方が異なるので注意したい。
ただし、上図事業者のうち、「+α」の表記がある場合は、月額利用額に応じて加算ポイントが付与される。
ポイント還元額を利用した道路利用の場合は、さらなるポイントがつかない。この辺は航空会社のマイレージサービスと似た仕組みだ。
ETCマイレージサービスのポイントには有効期限があるの?
ポイントには還元額に交換できる有効期間があり、ポイントが付いた年度の翌年度末までとなっているので期限切れには十分注意したい。
また、複数のETCカード間でポイントを合算できないので、こちらも注意したい。
ETCマイレージサービスのポイントは還元額に交換できる
貯まったポイントは還元額に交換でき、交換後の新たな通行料金の支払いに利用できる。
交換できるポイントの単位は道路事業者によって異なるので、以下の表を参照いただきたい。
ポイントを発行した事業者に関係なく、還元額は利用対象となる道路で共通して利用できるのはありがたい。しかし、還元額はいかなる理由があっても換金できないので注意しよう。原則的に還元額に有効期限はない。
ポイントを還元額に交換する方法
交換は以下の4つの方法が利用できる。
1.「ポイント自動還元サービス」の利用。
2.インターネットのマイページから手続きする。
3.自動音声ダイヤルで本人からの電話で手続きする。
4.ETCマイレージサービス事務局へ本人からの電話で手続きする。
ETCマイレージサービスのポイント還元率はどれくらい?
例えばNEXCO東日本・NEXCO中日本・NEXCO西日本と宮城県道路公社の場合、1000ポイントが500円分、3000ポイントで2500円分、5000ポイントが5000円分の無料通行分に還元される。
ポイント付与はこれら各社の場合、10円につき1ポイントなので、1000ポイントは1万円分、5000ポイントで5万円分の通行料に相当する。
つまり、1万円分の通行料で500円分の無料通行分、5万円分の通行料で5000円分の無料通行分になるので、ポイント還元率は5〜10%とかなり高率だ。
ETCマイレージサービスのポイント自動還元サービス
毎回毎回、ポイントを還元するのは面倒だ……という人には「自動還元サービス」がある。
下の表のように、自動交換単位までポイント数が貯まったら、自動的にポイントを還元額に交換してくれる。
自動交換の交換単位は各道路事業者で異なるので注意したい。また、ポイント数が自動交換単位に達しない状態でポイントの有効期限を迎えると失効するので注意しよう。
自動還元サービスの設定方法
設定は以下の3つの方法が利用できる。
1.インターネットのマイページから手続きする。
2.自動音声ダイヤルで本人からの電話で手続きする。
3.ETCマイレージサービス事務局へ本人からの電話で手続きする。
カードの紛失・変更の場合、ETCマイレージサービスのポイントは移行できるの?
変更手続きをすれば、貯めたポイントや還元額は引き継ぎできる。登録ETCカードの変更の手続きはこちらから可能だ。
ただし、ETCマイレージサービスに登録済みのETCカードへの引継ぎはできない。
ポイントや還元額(無料通行分)の残高や利用履歴の確認方法
マイページにログインすれば、ポイントや還元額を確認できる。
※データは2019年10月上旬時点での編集部調べ。
※情報は万全を期していますが、その内容の完全性・正確性を保証するものではありません。
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文/中馬幹弘