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家の掃除は、過炭酸ナトリウム、重曹、クエン酸だけでほぼOK!?「ナチュラルクリーニング」が叶える〝やめ家事〟のススメ

2019.10.07

スーパーや100円ショップで手に入る重曹やクエン酸。コスパに優れ、有害物質が含まれていない洗剤として人気がある。しかし、使い方に多少のコツがあり、知らないで合成洗剤と同じ感覚で使うと「洗浄力がいまひとつ」と、誤った結論を出しかねない。

そこで今回は、こうした洗剤を用いる「ナチュラルクリーニング」を広めた立役者、佐光紀子さんの最新の著書『ナチュラルクリーニングの最強レシピ』(扶桑社)より、各洗剤の特徴と、実際の使用法を幾つか紹介したい。

ニューフェイスで多用途に使える過炭酸ナトリウム

佐光さんが、「10年ほど前から加わったアイテム」として推すのが、「過炭酸ナトリウム」。なじみがないかもしれないが、パッケージには「酸素系漂白剤」という名が前面に押し出され、小さく「過炭酸ナトリウム」と併記されていることが多い。「オキシ漬け」という言葉まで生んで人気の汎用漂白剤「オキシクリーン」も、過炭酸ナトリウムが主原料だ。

漂白剤=衣類用と思われがちだが、佐光さんは、洗濯槽から黒カビ対策まで「ビックリするほどいろいろなことに使える」と太鼓判を押す。除菌効果も高いので、細菌の温床となりやすい歯ブラシなどの殺菌にも有効だという。

基本の使い方は、「30~50℃のお湯に溶かし、そこに汚れをどっぷりつけ込み数時間おくだけ」。例えば、キッチンの排水口は以下のように行う。

【過炭酸ナトリウムで排水口をきれいに】

1. 排水口に「排水口用つけ置きキャップ」をはめる。
2. 排水口いっぱいにお湯を注ぎ、過炭酸ナトリウム大さじ1/2を入れる。
3. 生ごみ受けを排水口に入れる。フタがある場合はフタもセット。
4. 2~6時間つけ置きする。
5. つけ置き液を流す(こびりついた汚れは古い歯ブラシでこすり落とす)。

少量の過炭酸ナトリウムで排水口が驚くほどきれいに

優秀な研磨剤で油汚れもよく落とす重曹

膨張剤やあく抜きなど食用にも用いられるだけあって、乳幼児のいる家庭でも安心して使える洗剤というのが、重曹のメリットの1つ。

くわえて、佐光さんは、「研磨剤としてとても優秀なので、汚れに振りかけてこすり落とすのが得意分野。油や手あかなど酸性の汚れに効果を発揮します」と説く。泡が立たないのでつい使いすぎそうになるが、「少量でもかなり効果がある」点にも注意。

【焦げついた鍋の焦げは重曹で落ちる】

1. 焦げや汚れのある部分の上まで水を入れる。
2. 重曹大さじ2を加えて沸騰させる。
3. 1分ほど煮立ててから火を止め、ひと晩おく。
4. 3の重曹水を流し、焦げ付いた部分にうっすらと重曹を振りかけ、ニットハギレ(不要になったニットをカットしたもの)でこすり落とす。
5. 汚れが残っている場合は1~4を繰り返す。
6. 水ですすぎ、乾かして仕上げる。
※アルミ製の鍋に重曹は不適なので注意。

水回りに常備したいクエン酸

水あかや石けんのこびりつきなどに効果を発揮するのがクエン酸。水200ccにクエン酸小さじ1を加えて溶かし、スプレーボトルに入れて「クエン酸水」として常備しておくとよい。トイレのアンモニア臭は、クエン酸水のスプレーでかなり軽減できるという。

佐光さんは、意外と知られていない効果として「リンス効果」を挙げる。これは過炭酸ナトリウムや重曹などのアルカリ性のクリーナーを使った後で、クエン酸水をスプレーすることで中和。あまり水を使わずに済み、掃除がラクになるというメリットも。

以下は、重曹の洗浄効果+クエン酸水のリンス効果の合わせ技の一例。

【電子レンジの外側と扉の汚れを落とす】

1. 水で濡らし、重曹を振りかけたニットハギレで汚れをこすり落とす。
2. コットンハギレで乾拭きする。
3. クエン酸水をスプレーし、別のコットンハギレで拭いて仕上げる。

ナチュラルクリーニングで賢く「やめ家事」

佐光さんが、ナチュラルクリーニングを推奨する別の理由として、家事の絶対量が減らせるというのがある。

これを、ご本人は「やめ家事」と呼んでいるが、例えば冷蔵庫の庫内の掃除。普通の中性洗剤を使うなら、(食品への付着を避けるため)パーツや食品を庫外に出す必要があるが、重曹やクエン酸なら庫内の食品を移動させながら清掃できる。

食器類も、忙しい時は過炭酸ナトリウムを溶かした湯につけ置き、汚れを落としたらクエン酸水で中和すれば、すすぎの手間が減る。

風呂の小物類は、過炭酸ナトリウムを入れた残り湯に入れてしまえば、全体の作業時間が減るうえにバスタブがきれいになる等々、ナチュラルクリーニングは、家事省力化を後押ししてくれる便利な手段。簡単なので、家族と家事シェアするのもいい。本書を参考に、できることから「やめ家事」にチャレンジしてみてはいかがだろうか。

佐光紀子さん プロフィール
翻訳家。ナチュラルライフ研究家。上智大学大学院グローバル・スタディーズ研究科修士号取得。とある本の翻訳をきっかけに、重曹や酢などの自然素材を使った家事に目覚め、研究を始める。2002年に出版した『キッチンの材料でおそうじするナチュラルクリーニング』(ブロンズ新社)がベストセラーになり、以降も執筆活動を続けるほか、掃除講座や執筆活動も展開中、

文/鈴木拓也(フリーライター兼ボードゲーム制作者)

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