「SUUMO住みたい自治体ランキング2019」で1位に選ばれた港区。高級ブランド店が立ち並ぶ表参道や、2005年の六本木ヒルズ、2007年の東京ミッドタウン開業以降、ビジネス街と高級住宅街双方のイメージに様変わりした六本木など、“高級”なイメージが強い。
住環境としても利便性に加え、行政の子育て支援の手厚さや、都会ながら自然も多いなど、“住みたい街”としての支持も高い。
そんなハイスペックな港区の中で「家賃相場が安い街」はどこなのか?
今回はリクルート住まいカンパニーの『港区の家賃相場が安い街ランキング』を紹介しよう。
港区の家賃相場が安い街(駅)ランキング(シングル向け)
シングル向け(10㎡以上、40㎡未満)の家賃相場が安い街第1位は、「品川」。JRや私鉄の在来線や新幹線も停車するターミナル駅で交通アクセスは抜群。さらにはリニア中央新幹線の始発駅として、2027年には品川ー名古屋間の開業も予定されている。40㎡以上の物件になると家賃相場順位は「18位」となり、港区内でも家賃相場は高い方に位置するため、単身で住む人にとってはお手ごろな街といえるかもしれない。
「品川」に続き、2位の「日の出」から8位の「浜松町」までは家賃相場が比較的安めな湾岸エリア。特に、「高輪台」、「芝浦ふ頭」、「田町」、「三田」は40㎡以上の物件でも家賃が安い街上位にランクイン 。これらのエリアは、六本木方面へも電車で約20分、バスや自転車でのアクセスも可能。東京方面にも電車で約15分とビジネス都市へのアクセスが良いため、港区の中では総じてチェックしておきたいエリアといえるだろう。
港区の家賃相場が安い街(駅)ランキング(2人暮らし以上向け)
2人暮らし以上向けの40㎡以上、70㎡未満の物件を見てみると、最も家賃が低いのは「お台場海浜公園」。単身だと19位、13.2万円と高めに位置するが、40㎡以上の物件となると17.7万円と割安であるため、2人以上で住むならお得な街といえるかもしれない。
「お台場海浜公園」は新交通ゆりかもめ沿線だが、少し歩けばりんかい線「東京テレポート」駅もあり、「大崎」や「恵比寿」といったエリアへのアクセスも良好。お台場レインボーバスを利用すれば「田町」方面へのアクセスも可能となる。
“高級”なイメージがある港区だが、家賃相場には幅があることが分かった。また、港区は街によって雰囲気も異なってるので、ぜひ、街歩きも楽しみながら、自分に合った街、穴場の物件との出会いを探してみてはいかがだろうか。
調査概要
【調査対象駅】港区の駅(32駅)
【調査対象物件】駅徒歩15分以内、住戸名寄せあり、物件数11件以上、中古マンション価格は築年数40年未満
(1)10平米以上~40平米未満、1K・1DKの物件(定期借家を除く)
(2)40平米以上~70平米未満、1LDK/1SLDK/2K~2SLDK/3K~3SLK(定期借家を除く)
【データ抽出期間】2019/3/1~2019/5/31
【家賃の算出⽅法】上記期間でSUUMOに掲載された賃貸物件(アパート/マンション)の管理費を含む⽉額賃料から中央値を算出(シングル→7万円~24.5万円、2人暮らし以上→14万円~50万円で設定)。
※中古マンション価格は、物件価格相場3000万~1億5000万円を集計
※駅名および沿線名は、SUUMO物件検索サイトで使用する名称を記載している
構成/ino