『Surface Earbuds』
このほか、『Surface HeadPhones』に続く、サウンドデバイスとして完全ワイヤレスイヤホン『Surface Earbuds』も発表された。大きなパッドを備えていて、タップ、こするなどの操作で、音楽再生や停止、ボリューム調整が可能。スマホやPCの音声アシスタントを呼び出せる機能のほか、マイクとPower Pointの機能を組み合わせて、音声を自動で字幕化することもできる。
『Surface Neo』
新製品が次々と発表される中、会場が最も大きく沸いたのはパノイ氏が、「来年のクリスマスシーズンに出す製品」として紹介した、『Surface Neo』が発表された瞬間だ。9インチのディスプレイを2画面備えた折りたたみ式のタブレットデバイスで、360度開くヒンジを採用。片方のディスプレイでメールのリンクをタップすると、もう一方のディスプレイにWEBが開くなど、2画面を効率よく使える。詳細なスペックは明らかにされていないが、ペンや着脱式のキーボードが使えるほか、2画面に最適化された「Windows 10 X」OSが搭載される。
『Surface Duo』
さらに、マイクロソフトとしてはWindows 10 Mobile搭載の『Microsoft Lumia』以来、久々のスマートフォンとなる『Surface Duo』も発表。5.6インチのディスプレイを2つ搭載する2つ折りのデバイスで、『Surface Neo』同様、360度開くことができる。OSはAndroidで通話もできる仕様になるようだ。現在Googleの協力のもと、開発を進めているとという。
『Surface Neo』と『Surface Duo』が、発売よりもかなり早いこのタイミング発表されたのは、デベロッパーに対応アプリケーションを開発してもらうためとパノイ氏。発表会のあとには、日本メディアからの質問にも答えた。
パノイ氏によれば『Surface Duo』のプラットフォームにAndroidを選んだのは、「Android向けにはすでに多くのアプリがあり、ユーザーのニーズに応えられる」と考えたから。またスマートフォンありきの発想ではなく、あくまでも「『Microsoft Surface』のビジネスからデバイスを発想している」と説明。『Microsoft Surface』のシステムの中に『Surface Duo』が加わることで、より生産性を高められると考えているという。発売が来年のクリスマスシーズンと1年以上先ということもあり、5Gへの対応も気になるところだが「5Gはもちろん重要だと考えている」と答えた。
今秋、魅力的なラインナップが揃った新『Microsoft Surface』シリーズだが、来年に登場する『Surface Neo』と『Surface Duo』はさらに楽しみなデバイスになりそう。マイクロソフトからの続報を待ちたい。
取材・文/太田百合子