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白熱電球を発明したのはトーマス・エジソンじゃなかった!?意外と知らない「電球」の歴史

2019.10.05

その昔、人は炎を灯して夜から闇をかすめました。

時代が移ろうにつれ、焚き火は松明となり、ガス灯と化し、電球や蛍光灯が開発され、こと21世紀においてはLED照明が普及し始めています。

紀元前から現在まで、様々な形で私たちは暗夜を明るく照らしてきましたが、意外と照明の歴史を知っている人は少ないのではないでしょうか。そこで今回は現在でも私たちの暮らしを明るくしてくれる電球を中心に、照明の歴史を見てきましょう。

LED照明や白熱電球はいつ生まれた? 照明の歴史年表

現在私たちが利用しているLED照明や白熱電球はいつ・どこで・誰が開発したのでしょうか。まずは簡易的に照明の歴史年表を見てみましょう。

現在こそ私たちにとって照明=電気というイメージですが、電気を用いた照明器具が一般家庭に普及し始める1800年代以前の照明といえば「火」でした。それでは人類はいつから火と共に暮らしはじめたのでしょうか。

実は人類が火を使い始めた明確な時分はよくわかっていません。というのも、人間が火を使い始めたのはおよそ100万年以上前と推測されており、記録などは当然残っていないためです。

中世に入ると、人はろうそくや松明を用いて火を照明器具として実用化させました。さらに近世に入るとガスを用いたガス灯や、鯨油や植物油を用いたランプが照明器具として普及しはじめたのです。

19世紀になるとアーク放電を光源に用いたアーク灯が電灯に利用されます。さらに約半世紀後、「トーマス・エジソン」が白熱電球を商用化。また、その少し前にドイツのガラス職人「ハインリッヒ・ガイスラー」はガイスラー管を発明しました。このガイスラー管は蛍光管やネオン管の先駆けといわれています。

その後、オーストリアの「ニコラ・テスラ」やドイツの「エトムント・ゲルマー」などによって蛍光管は現代の物に近くなっていきます。そして1937年。アメリカのゼネラル・エレクトリック社がゲルマーの特許を購入し、蛍光灯の実用化に成功しました。しかし当時の蛍光灯は高価で、一般家庭への普及が始まるのは20世紀中盤以降です。

1980年代。車のヘッドライトなどに用いられる、HIDランプ(High Intensity discharge lamp)が実用化。さらに20世紀終盤にはLED照明の開発が為され、21世紀になるとLED照明は蛍光管や白熱電球に代わる照明器具として一般家庭に普及し始めました。

白熱電球の発明に影響を与えた人物は?

一般的には「電球=トーマス・エジソン」というイメージが強いですが、実はフィラメント(白熱)電球を最初に発明した人物は、「トーマス・エジソン」ではありません。現代でも使われているフィラメント(白熱)電球を発明したのは、イギリスの「ジョゼフ・スワン」で、彼は1800年代中盤にフィラメント(白熱)電球の点灯実験に成功しました。これが現在でも使われている白熱電球誕生の瞬間です。

それではなぜ、「電球を開発した人物=トーマス・エジソン」というイメージが定着しているのでしょうか。その理由は電球の安定性にあります。ジョゼフが開発した当初のフィラメント(白熱)電球は安定性に欠けており、実用性はほとんどありませんでした。しかしエジソンの研究によって安定性が高く、実用的な電球が開発されました。これにより「電球=エジソン」というイメージが定着したといわれています。

◆ちなみにエジソンは、白熱電球をより安定化させるために日本を訪れ、京都の竹を用いて竹製のフィラメント電球を製造しています。

日本における白熱電球の歴史

日本において、電灯がはじめて点灯したのは今から100年以上前の明治12年(1879年)。場所は帝都・東京の虎ノ門にある工部大学校(現:東京大学工学部)の晩餐会でした。その5年後の明治17年。上野―高崎間の鉄道開通式において、白熱電球が点灯します。これこそ日本における初めての白熱電球点灯の瞬間といわれています。

東芝の電球の歴史

明治17年に白熱電球を初点灯させた日本でしたが、まだまだ白熱電球を国産化させるための技術はありませんでした。同年、アメリカで開催された「フィラデルフィア万国電気博覧会」に派遣された藤岡市助は、欧米先進国の電気技術に感銘を受け、白熱電球の国産化を決心します。そして明治22年、白熱電球国産化のために三吉正一と共に立ち上げた電球製造会社「白熱舎」こそが、のちの「東芝」となるのです。

【参照】東芝未来科学館

パナソニックの電球の歴史は?

パナソニックが本格的な電球の国内生産を開始したのは、松下電器から電球工場を独立させ、ナショナル電球株式会社を設立した昭和11年6月のことです。

【参照】ナショナル電球(株)を設立(パナソニック)

知ってるようで意外と知らない白熱電球とは?

ここまでは電球を中心に、照明の歴史を紐解いてきました。ここからは上記でも多く登場した白熱電球が光る仕組みなどを学んでいきましょう。

白熱電球が光る仕組みは?

白熱電球が光る仕組みを簡単に説明すると、熱を光に変えているのです。電流が流されることによってフィラメントが熱くなっていき、温度が2000度を超えると白く発光します。これこそが白熱電球が光る仕組みです。

フィラメントとは、電球の中にある細い金属線で、ニッケルなどが用いられています。

【参照】電球のしくみ(中国電力)

白熱電球の種類は?

以下は白熱電球の種類です。

◆ボール型
◆ビームランプ
◆シルバーランプ
◆なつめ球
◆シャンデリア球
◆ハロゲンランプ

白熱電球とLEDの違いは?

白熱電球とLED、最大の相違点は「寿命」でしょう。

白熱電球の寿命が約3000時間前後なのに対し、LED電球の寿命は約4万時間といわれています。また、白熱電球はフィラメントが発光するのに対し、LEDは発光ダイオードという半導体が発光します。

白熱電球とLEDの違いと見分け方

【参照】パナソニック LED電球 口金直径26mm 電球60W形相当(Amazon)

白熱電球が接合部分以外はほとんどガラス管でできているのに対し、LED電球は接合部分以外も金属でできているものが多いです。また、LED電球が封入されているパッケージには、「LED」ときちんと記載されています。

白熱電球とLEDの電気代はどれくらい違うの?

白熱電球とLEDの電球では、どちらがお財布に優しいのでしょうか。使用状況や種類にもよるので一概に断定はできませんが、LED電球のほうが白熱電球よりも、1/5~1/8程度電気代が削減できるといわれています。ランニングコストを抑えたい人は、LED照明器具を導入しても良いかもしれませんね。

白熱電球からLEDに交換してもいいの?

一般的には口金(電球の下の部分)の大きさが合っていれば、今まで白熱電球を使っていた場所にもLED電球は使用できます。しかし少しでも心配な人は、メーカーや購入する家電量販店などの店員さんに聞いてみるのもよいでしょう。

【参照】東芝LED電球お取り替えいただくにあたって 知っておいていただきたいこと

※データは2019年9月下旬時点での編集部調べ。
※情報は万全を期していますが、その内容の完全性・正確性を保証するものではありません。
※製品のご利用はあくまで自己責任にてお願いします。

文/高沢タケル

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