「玉ねぎは野菜室に入れる・入れない」どちらかご存じですか? 野菜の保存方法は、家庭のキッチン環境や野菜ごとに異なります。また、野菜を多く収納するためのトレイボックスを使った収納法や、紙袋を使ってお手入れを簡単にする方法など、少しの工夫で野菜室を便利に活用することができます。
ここでは、野菜ごとの保存方法や野菜室をキレイに保つ整理術、野菜のみずみずしさを保つ冷蔵庫を4点ご紹介します。
冷蔵庫の野菜室の温度とは? 保存に適した野菜はどれ?
冷蔵庫の野菜室の温度は、メーカーによっても違いますが、野菜の保存に適した低温で高湿度の約2~8℃に設定されています。さらに、野菜ごとに適した収納方法を実施することで、野菜の鮮度を保つことができます。ここでは、野菜室の温度や整理術、それぞれの野菜に適した保存方法をご紹介します。
冷蔵庫の野菜室の温度はどのくらい? パナソニックの場合や測定方法
パナソニックの冷蔵庫の野菜室は、食品・食材の大きさや置き場所、量によって異なりますが、約3~8℃に設定されています。庫内温度の測定方法は、中央に約100mlの水を入れた容器を一晩置いたあと、温度計を約3時間浸しておくことで、計測することができます。測定する時は、ドアを開けて素早く数値を確認することで、外気の影響を受けにくい状態で計測できます。一般的な寒暖計やアルコール温度計は、周囲の温度を測定する器具なので、そのまま庫内に入れても正確な測定ができないので注意してください。
【参考】冷蔵庫の庫内の温度はどのくらい?
使い勝手の良い野菜室の位置はどこ? 冷蔵庫の真ん中に多い理由
使用頻度が多い野菜室は、見渡しやすく自然な体制で取り出せるように冷蔵庫の真ん中に設置されていることが多くあります。屈まずに出し入れできるため、重たい野菜やペットボルなども楽に収納できます。また、お手入れしやすい設計の製品では、野菜室の底部にフタがあり、外すことで穴から葉クズや泥を落とせるようになっています。
【参考】三菱:よく使う野菜室が真ん中
物が多くなりがちな冷蔵庫の野菜室をキレイにする整理術
野菜室は、トレイボックスなどで野菜の大きさや形状ごとに分けて保存するとスペースを有効に活用できます。また、野菜を多く収納したい場合は、ペットボトルの収納スペースに野菜を立てて入れることで、より多くの野菜を収納することができます。半分にカットしたペットボトルの切り口をビニールテープなどで保護して置くと、野菜ごとに分けて収納できて便利です。
冷蔵庫の野菜室:セリアやダイソーの紙袋を使った収納方法
野菜室は、葉クズや泥などが溜まると掃除がめんどうですが、セリアやダイソーで販売されている紙袋を利用すると、お手入れの手間を省くことができます。野菜を収納するトレイボックスなどの内側に紙袋をセットし、その中に野菜を収納しておくことで、葉クズや泥などで汚れた場合も、紙袋を新しくするだけで掃除が完了するので簡単です。
一人暮らしの冷蔵庫に野菜室は必要ない? 野菜の適切な保存方法
小型冷蔵庫には、野菜室を設置していないモデルが多く販売されていますが、冷蔵室で野菜を保存すると、風が当たり乾燥してしまうのでみずみずしさを保ちにくいです。適切な場所で保存することで野菜の鮮度を保てるので、野菜は適切な保存場所に収納しましょう。ここでは、野菜の保存場所や方法をご紹介します。
○きゅうり・なす・キャベツ・レタス・ピーマン:ラップかポリ袋に入れて野菜室に。
○大根:葉を切り分けてラップして野菜室に。
○玉ねぎ:夏場は中から腐りやすいので、ポリ袋に入れて野菜室に。
○トマト:青いモノは常温、赤いモノはラップかポリ袋に入れて野菜室に。
○ほうれん草・長ネギ:新聞紙やラップでくるみ、ポリ袋に入れて野菜室に。
○えのきだけ・もやし:袋や包装に穴を開けてから野菜室に。
一人暮らしの方には、冷蔵室内に野菜ケースを搭載している小型冷蔵庫がおすすめです。
※室温や通気状態などのキッチン環境によって適切な保存方法は変わってくるので、上記の保存方法は参考として、家庭の環境に合わせた保存方法を検討してください。
【参考】三菱:冷蔵庫に入れる?入れない?
日立の冷蔵庫の野菜室内の食品が凍る時はどうしたらいい?
まずは、温度設定が「強」になっていないか確認し、「中」か「弱」に設定してください。水気の多い野菜は凍りやすいため、発砲トレイを敷いて収納することで凍るのを防ぐことができます。それでも改善されない場合は、購入した販売店か日立家電エコーセンターで点検を依頼してみてください。
【参考】日立:野菜室の食品が凍る
野菜室を真ん中に搭載した冷蔵庫の性能の違いは? 4タイプを比較
野菜室真ん中冷蔵庫の中には、センサーで温度・湿度を自動調節するタイプや、除菌しながら冷却する製品、光の力でビタミンCを高める野菜室など、様々な種類が販売されています。ここでは、冷蔵庫の人気メーカーパナソニック・シャープ・日立・三菱の冷蔵庫を4点ご紹介します。
野菜室内の湿度を自動コントロールするパナソニックの野菜室真ん中冷蔵庫
パナソニック 冷蔵庫『NR-JD5103V』 定格内容積505L
パナソニックの冷蔵庫に搭載されている「Wシャキシャキ野菜室」は、自動で適切な湿度にコントロールしてくれる「モイスチャーコントロールフィルター」が搭載されています。湿度が高い時は湿気を放出して結露を抑制し、湿度が低い時は湿気を逃しません。また、「野菜室専用湿度センサー」で収納量を検知し、適切な冷却にコントロールし、「ナノイー」の効果で野菜の栄養素を守ってくれます。
【参考】パナソニック:製品詳細ページ
プラズマクラスターイオンで除菌! シャープの野菜室真ん中冷蔵庫
シャープ 冷蔵庫『SJ-GA55E』 定格内容積551L
深さ28.5×奥行き58cmの大容量野菜室は、「プラズマクラスターイオン」で野菜表面に付着した菌を除菌し野菜の鮮度を保ちながら、低温冷気で包み込みながら冷却することによって野菜室全体の乾燥を抑えます
【参考】シャープ:製品詳細ページ
コンパクトサイズで使いやすい日立の野菜室真ん中冷蔵庫
日立 冷蔵庫『R-V38KV』 定格内容積375L
野菜から出る水分を「間接冷却カバー」で閉じ込めることにより乾燥を抑えてくれる三菱の冷蔵庫の75L容量野菜室。高さ1810×幅600×奥行665mmのスリムデザインなので、一人暮らしの方にもおすすめです。
【参考】日立:製品詳細ページ
3色のLEDでビタミンCアップ? 人気冷蔵庫メーカー三菱の野菜室真ん中冷蔵庫
三菱 冷蔵庫『MR-MX46E』 定格内容積455L
三菱の冷蔵庫の「朝どれ野菜室」は、3色LEDの光りの力で庫内が見やすいだけでなく、野菜の緑化を促進して鮮やかな色見を保ちます。また、野菜を保存している間に、キャベツのビタミンCやレタスの糖量をアップさせる優れ物です。野菜室の底面には、取り外し可能な抗菌クリーントレイが設置されているので、お手入れが簡単なのも魅力的です。
【参考】三菱:製品詳細ページ
冷蔵庫の野菜室の保存方法や整理術を実践し、今まで以上に野菜室を活用してみてはいかがでしょうか。
※データは2019年9月下旬時点での編集部調べ。
※情報は万全を期していますが、その内容の完全性・正確性を保証するものではありません。
※製品のご利用、操作はあくまで自己責任にてお願いします。
文/Sora