小学館IDをお持ちの方はこちらから
ログイン
初めてご利用の方
小学館IDにご登録いただくと限定イベントへの参加や読者プレゼントにお申し込み頂くことができます。また、定期にメールマガジンでお気に入りジャンルの最新情報をお届け致します。
新規登録
人気のタグ
おすすめのサイト
企業ニュース

ビットコインの「半減期」とは何か?仮装通貨保有者に与える影響と対策

2024.05.15

仮想通貨には『半減期』があります。仮想通貨取引をしている人なら、聞き覚えのある人も多いでしょう。しかし、なぜ半減期があるのか、その仕組みを理解しているでしょうか?仮想通貨の半減期の概要や仕組みを知り、仮想通貨への理解を深めてみてください。

仮想通貨の半減期について知ろう

ビットコインやモナコインなど、近年出現した『仮想通貨』は、投資家の大きな注目を集めています。そうした仮想通貨取引に手を出す際に知っておかなければならないのが『半減期』の仕組みです。

まずは、半減期の概要について大まかに抑えておきましょう。

まずは仕組みを知ろう

半減期について知るためにも、最初に抑えておきたい用語があります。『ブロックチェーン』と『マイニング』です。

ブロックチェーンとは、一言で言えば『仮想通貨を取引したデータをつないだもの』です。仮想通貨の場合、銀行のように取引履歴を正確に残しておく場所がないため、取引に参加している人間のネットワークにデータを残しています。

そしてマイニングとは、ブロックチェーンと新しいブロックをつなぎ合わせることです。誰かが仮想通貨の送金を行った場合、それはまだブロックチェーンには保存されていない単独の記録になっています。

この記録を従来のブロックチェーンにつなぎ合わせることで、送金履歴が承認されます。このときマイニングの作業報酬として、同様の仮想通貨が支払われる仕組みです。

仮想通貨における半減期

半減期は、マイニングの作業報酬が減額されることです。マイニングは1回ごとに報酬が決まっていますが、半減期になるとこの報酬額がおよそ半分になります。

「ブロックが何回発生したらマイニング報酬は半減する」というプログラムが、仮想通貨の中にはあらかじめ組み込まれています。半減期を迎える時期は、仮想通貨の取引量によって変わってくるため、通貨によってバラバラです。

半減期のイメージ

ビットコインを例に半減期を具体的に見ていきましょう。ビットコインは21万ブロックが生成されると半減期を迎えます。

その21万ブロックが生成される期間がおよそ4年だと言われていますが、この数字は正確ではありません。単純に4年ごとに半減期が発生するのではなく、ブロックの生成量によって半減期が発生するという点は覚えておきましょう。

最初の21万ブロックは2012年11月に生成され、このときビットコインのマイニング報酬は50ビットコインから25ビットコインに低下しました。2回目の2016円7月で、マイニングの報酬はさらに半分の12.5ビットコインとなっています。

知っておきたいメリットとデメリット

半減期が発生することで、仮想通貨のホルダーにどんなメリットとデメリットが発生するのかを紹介します。

仮装通貨保有者にとっての影響は?

半減期のメリット

半減期のメリットは、半減期付近になると『仮想通貨の価値が高騰しやすくなる傾向にある』ということです。これには、投資家の思惑が大きく絡んでいます。

マイニング報酬が減るということで、単純にマイニングを行う人の数が減るという予想が立ちます。つまり、仮想通貨の発行量が今までよりも減るということです。「今まで通りに誰かが欲しがるのであれば、必然に価値が高騰するのではないか」と予想できます。

このような思惑が絡み、半減期を迎える仮想通貨は半減期付近で高騰する傾向にあるのです。また、このタイミングで新たに仮想通貨を欲しがる投資家も加わって、信じられないほどに値上がりすることがあります。

半減期のデメリット

半減期によってデメリットがあるのは、マイニングを行う人(=マイナー)です。

マイニングをするための電気代やPCなどの設備投資にかかる金額は変わらないのに、報酬は半減するのですから、利益はかなり少なくなります。

取引量が少ない通貨の場合、マイニングをすればするほど赤字になってしまうことがあるので、マイニングを行おうと思っている人は注意が必要です。

半減期の必要性とその理由

こうして見ると、半減期はメリットよりもデメリットの方が大きいように思えてしまいます。しかし、仮想通貨にとって半減期の仕組みは必須です。どうして半減期が必要なのか、その理由を見ていきましょう。

なぜ半減期があるのか

半減期がある理由を端的に言えば、『仮想通貨のインフレを防ぐため』です。

マイニングの報酬は仮想通貨によって支払われます。つまり、マイニングが発生するごとに通貨の発行量は増えるのです。一般的な通貨と同様、通貨の発行量が増えるほど、1通貨あたりの価値は下がります。

それを防ぐために、通貨の発行量は通常は銀行がコントロールしているのですが、仮想通貨は銀行がないためこの方法がとれません。そこで半減期によってマイニングの報酬を減らすことで、通貨の過剰発生とインフレを防いでいるのです。

半減期がない仮想通貨もある

仮想通貨の種類は1500種類以上にのぼると言われています。実は、これらの通貨の半分以上には半減期が設定されていません。その理由は、半減期が発生するプログラムを仕込んでいないためです。

例えばビットコインであれば『ブロックが21万発生した時に半減期を迎える』という仕組みがあらかじめプログラミングされていましたが、EOSやNEOといった通貨はプログラミングされておらず、どれだけマイニングしても半減期を迎えません。

これによって、通貨はインフレを起こして価値が下がっています。半減期を持たない通貨は数円から数十円で取引されるケースも多く、投資家がメインで取引している通貨のように、高騰するケースはほぼありません。

2024年に半減期を迎えたビットコイン

ビットコインは2024年に半減期を迎えました。

半減期のある通貨と注意点

ビットコイン

2024年4月20日、ビットコインの4回目となる半減期が到来しました。これにより、ビットコインのマイニングに対する1ブロックあたりの報酬が6.25BTCから3.125BTCに半減しました。

1回目 2012年11月28

半減期後のマイニング報酬 25BTC
半減期後の最高値 $1120

2回目 2016年7月9日

半減期後のマイニング報酬 12.5BTC
半減期後の最高値 $2856

3回目 2020年5月11日

半減期後のマイニング報酬 6.25BTC
半減期後の最高値 $58763

4回目 2024年4月20日

半減期後のマイニング報酬 3.125BTC
半減期後の最高値 $65352

判断は慎重に行おう

例えば、ビットコインは過去2回の半減期付近で価格が高騰したことから、今回も高騰することが期待され、投資家の注目を集めています。これに便乗しようと思っている人は少なくないでしょう。

しかし、前述したように半減期は正確な日にちが決まっているわけではないのです。また、高騰した後には高い金額で売り抜けようとする人がいるため、確実に急落が起こります。特に、メジャーな仮想通貨ほど価格が変動しやすいので注意が必要です。

仮想通貨を取引する際には、慎重な判断が求められるので、あらかじめ通貨の発行量や性質についてよく調べておきましょう。

▼あわせて読みたい

ビジネスシーンでよく使われる言葉「データマイニング」とはどんな意味?

“億り人”を量産した仮想通貨の気になる今後

文/編集部

@DIMEのSNSアカウントをフォローしよう!

DIME最新号

最新号
2024年11月15日(金) 発売

DIME最新号は「2024年ヒットの新法則!」、永尾柚乃、小田凱人、こっちのけんと他豪華インタビュー満載!

人気のタグ

おすすめのサイト

ページトップへ

ABJマークは、この電子書店・電子書籍配信サービスが、著作権者からコンテンツ使用許諾を得た正規版配信サービスであることを示す登録商標(登録番号 第6091713号)です。詳しくは[ABJマーク]または[電子出版制作・流通協議会]で検索してください。