出張や観光などでビジネスホテルを利用する際、ズボンプレッサーを使用した経験がある人もいるでしょう。しかし、使い方が分からず、ホテルを後にしてしまう人も少なくありません。メリットや使い方の手順、コツを押さえておきましょう。
ズボンプレッサーとは?
出張や観光でビジネスホテルを利用する人の中には、ズボンプレッサーを活用している人も多いでしょう。
1日中着用したズボンや、スーツケースに入れた際にできたシワ取りに使えるズボンプレッサーは、ビジネスマンに必要なアイテムです。まずは、ズボンプレッサーについて理解を深めましょう。
ズボンプレッサーを使うメリット
ズボンプレッサーは、アイロンをかけたようにきれいな折り目を付けることができ、まるでクリーニングから返ってきたかのような仕上がりを実感できます。また消臭・除菌効果も期待できるため、衛生的にもおすすめです。
ズボンプレッサーはズボン専用だと思われがちですが、スカート・シャツ・ジャケット・ハンカチなどにも使用することができます。
ズボンプレッサーを客室に常備しているビジネスホテルが多いため、無料で利用が可能です。客室に無い場合でも、無料で貸し出すサービスを実施しているホテルもありますので、気軽にフロントへ訪ねてみましょう。
縦型と横型の2種類がある
ズボンプレッサーのタイプには、大きく分けて『縦型』と『横型』の2種類があります。
『縦型』の特徴は、自立式で垂直に立てたまま使用できる点です。またハンガーに吊るして使用でき、しゃがまずにセットできます。
『横型』は、床や平らな場所に横置きしてから使用するため、安定した状態を保つことができます。下板にズボンを寝かして、上板を重ねて置くだけです。
しかし、使用中は横に寝かせたまま置いておく必要があり、客室が狭い場合は場所を取るため、窮屈さを覚えるかもしれません。床にズボンプレッサーを置いて置く場合は、引っ掛けてつまずくことがないよう注意が必要です。
ズボンプレッサーの使い方の手順を紹介
ズボンプレッサーの特徴や種類を紹介してきましたが、どのようにして使うか分からない人もいるでしょう。そのような人のために、ズボンプレッサーの使い方を紹介します。
手順を参考に、実際にズボンプレッサーを使ってみましょう。
まずは折り目を確認して挟む
ズボンプレッサーは、たったの二つのステップのみで簡単に使用が可能です。
ズボンを例に、使い方の手順を確認しておきましょう。
- まずは、折り目を丁寧に合わせてズボンプレッサーにセットする
- シワができるなど、悪い仕上がりになるのを防ぐため、ぴんと張った状態を維持してプレスする
プレスシートがあるズボンプレッサーの使い方は、ズボンをセットする前にプレスシートで覆うだけです。次のステップに進みましょう。
電源を入れてタイマーを設定して待つだけ
ズボンをセットしたら、電源を入れてタイマーをセットします。タイマーは、ズボンの種類や生地の厚さで異なります。
夏用スラックスなら15分程度、冬用なら30分程度が目安です。厚手のボトムスは30分を目安にプレスしましょう。
メーカーによってもプレス時間が異なる場合があります。必要以上に時間をかけて生地を傷めないためにも、取扱説明書を確認してから使いましょう。
ズボンプレッサーを使うコツ
どのようなことに注意すれば、ズボンの仕上がりを良くすることができるのでしょうか。正しく使用するために知っておきたいコツを解説します。
濡れたズボンやウール素材はNG
雨の天気のときや不注意でズボンを濡らしてしまったりして、ズボンが多少でも水で濡れている場合はズボンプレッサーの使用は控えましょう。
濡れた状態では、ズボンプレッサーが正常に動作せず、故障の原因になる可能性があります。濡れた服に使用する際は、しっかり乾かしてから使うようにしましょう。
プレスする素材によっては、生地を傷めてしまう恐れがあります。特にウール素材は生地が傷みやすいため、使用は避けましょう。ズボンプレッサーを使用しても安心な素材かを事前に確認することをおすすめします。
股下やお尻のシワはアイロンで
ズボンプレッサーは、折り目をきれいに付け、シワを伸ばすことができますが、股下やお尻などの細かな部分のシワ取りには向きません。細部の折り目やシワ取りは、『アイロン』を使用してください。
また、プリーツスカートのように折り目が多く、複雑なデザインの物には注意が必要です。二重線ができたり折り目がきれいに出なかったりする場合があります。無理に使用せず、アイロンやクリーニングを活用すると良いでしょう。
どの程度の折り目が付くのか不安な人は、試しにハンカチなどシワが付いても問題がない生地で一度試してみましょう。
シャツやスカートも形状によって使用できる
ズボンプレッサーはズボンだけでなく、形状によってはシャツやスカート、ハンカチなどにも使用可能です。
長時間座りっぱなしで付いてしまったスカートのシワを取ったり、アイロンをかけ忘れたハンカチに使用したりと、活用方法はさまざまです。
シャツなら、胴体部分や袖の折り目を付ける際に活躍してくれるでしょう。しかし、襟や袖口などの細かな部分や厚手の生地のジャケットは、うまく仕上げにくいため使用は控えましょう。
正しい使い方でシワを取り、パリッとした服に仕上がれば、次の日の着用も安心です。
文/編集部