比較的、安定的なイメージがある化学業界だが、中でも「ホワイト度」が高い会社はどこなのか。今回、キャリコネは化学業界に属する企業をピックアップし、キャリコネのユーザーによる「ホワイト度」評価の平均値が高い順にランキング化した。
化学業界の“ホワイト度が高い企業”ランキング
今回1位に選ばれたのは、旭化成グループの中枢を担う「旭化成」。繊維や化学品、電子部品などを扱うマテリアル領域のほか、戸建て住宅「へーベルハウス」や分譲マンション「アトラス」などのブランドで知られる住宅領域、医薬品や医療機器関連のヘルスケア領域と、グループ全体で3つの領域を中心に事業を展開している。
ここで「旭化成」の働く環境に関する口コミを紹介しよう。
「家賃補助や寮の完備は非常に充実していて、福利厚生に関しては全く問題ない。業界内でもトップクラスの充実度合いかと思う。全社的にホワイト企業を謳っている会社であるが、福利厚生の面では評判通りであり、良いと思う」(研究開発/20代前半男性/年収450万円/2014年度)
同社は人材育成に力を入れており、年次や業種・職種に合わせた各種研修や資格取得の支援等を充実させている。また、育児・介護支援制度や短時間勤務制度などを導入するだけでなく、男性社員や非正規社員も含め、実際に制度を利用しやすい体制を整えてきた。
そういった姿勢が評価され、2008年には公益財団法人日本生産性本部が主催する「第2回ワーク・ライフ・バランス大賞」で優秀賞を受賞。2016年には、子育て支援に積極的な企業なうち、特に取り組みが優秀な企業を厚生労働省が認定する「プラチナくるみん」を取得している。
なお、2017年度の実績では月間平均残業時間は18.3時間、有給休暇の平均取得日数は16.6日。有給休暇の取得日数は平均よりかなり多い水準だろう。
<調査概要> 「化学業界の”ホワイト度が高い企業”ランキング」
調査対象:『日経業界地図 2018年版』(日本経済新聞出版社)の「化学」に記載の企業のうち、対象期間中に「キャリコネ」に20件以上の評価が寄せられた企業
調査内容:企業別にキャリコネユーザーによる「ホワイト度」評価の平均値を算出(5点満点)
対象期間:2015年4月1日~2018年3月31日
構成/ino