こんな森に永住したい！千葉・いすみ市にオープンした話題のグランピング施設「いすみフォレスト・リビング」

2019.09.29

無印良品の家で初となる平屋建て商品「陽の家」

　無印良品の家としては「木の家」「窓の家」「縦の家」に続き5年ぶりの新商品となる平屋建ての「陽（よう）の家」。「いすみフォレスト・リビング」には毎週末に予約制で見学できる「陽の家」モデルハウスを建設。現在は見学のみだが、今後宿泊を含めた試泊も検討していくとのこと。

「私の出身地はいすみ市の長者町で、大学までここに住み、就職後も池袋まで通っていた。思い入れのある土地であり、いすみ市の特産物である伊勢エビやブルーベリーを銀座の無印良品の店舗でも販売している。地元の方がこの土地を選別し、どの木を切るかまで判断していただいたが、テラスにある山桜は樹齢のある木で残されることになった。この木が陽の家の価値を高めているといえる。

　少子高齢化、働き方改革で生活が大きく変わってきている中で、『平屋建てが欲しい』というお客様からの要望が多く寄せられており、将来的に平屋建ては大きなマーケットがあると考えて開発に取り組んだ。森の中で暮らすというフォレスト・リビングの考え方と陽の家との親和性が非常に高いことからこの地にモデル第1号を開設した。

　以前の日本の家は15年で価値が無くなると言われていたが、従来の無印良品の3つの家もそうだが、陽の家は高い耐震性、耐久性で、長く使えるのが大きな特徴。間仕切りもなく一室空間をつくることで、時代を経て子供たちが巣立ったあと間取りを自由に変えられる」（良品計画　松崎社長）

「陽の家」のテーマは「庭と仲良くするくらし」。窓が壁の中にすべて収まる全開口サッシを採用、室内との段差もないため、窓を全開するとウッドデッキと一体化した開放感がある。平屋なので吹き抜けがないが、開放感を得られるように随所に工夫を施した。切妻屋根にして屋根の形がそのまま表れる「勾配天井」にし、登り梁を用いて室内に余計な構造物を見せない空間を作った。

　キッチンは家族が集まる場所と位置づけ、オリジナルカウンター付きフレームキッチンを設定。オープンになったキッチンカウンターの下や、リビングやキッチンの収納スペースにも無印良品のアイテムを納めることができる。洗面台にはMUJI HOTELで採用された無印良品オリジナルの洗面器を使用。やわらかい曲線の無印良品らしいシンプルなデザインに仕上っている。