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カビが生えるとニオイや汚れの原因に!覚えておきたい洗濯機の正しい掃除のしかたとカビの予防策

2019.10.28

洗濯機のカビを掃除するには、どんな洗剤を使用すればよいのでしょうか?主な洗剤の種類や、掃除の方法を知っておきましょう。カビ対策のためには部品の手入れも大切です。普段から心がけたい『洗濯機の使い方』についても紹介します。

洗濯機にカビが生えるとどうなる?

湿気が多い場所というのは、カビが生えやすい状態です。洗濯機の内部も、日々の洗濯で湿気がたまっています。 

「洗剤で洗い流されているから大丈夫」と考えがちですが、洗剤の残りかすや洋服の繊維はカビが発生する原因になります。

カビが生えると、どんなトラブルが起こるのでしょうか?

臭いや汚れの原因に

洗濯槽にカビが生えると『カビ臭』が発生し、服に付着します。洗いたての服にカビの臭いが付いていては、不快感を覚えることでしょう。

また、洗濯した服に『黒っぽい汚れ』が付いているときは、洗濯槽に付いたカビがはがれ落ちて付着した可能性が考えられます。

服にまで汚れが付くような場合、洗濯槽の外側はカビで真っ黒になっていたり、雑菌も繁殖していたりするでしょう。雑菌は『生乾きのような臭い』や、肌に刺激を与えるなどトラブルの原因になります。

そのため、洗濯機の定期的な掃除でカビを予防することが大切なのです。

洗濯機の掃除方法

洗濯機を掃除するには、洗濯槽用の洗剤が欠かせません。『市販の洗剤で定期的に掃除する』だけでも効果はありますが、本格的にカビ対策を考えるならプロに頼む手もあります。

どのような洗剤を使うと、洗濯機のカビをきれいに掃除できるのでしょうか?

主な洗剤の種類・特徴

洗濯槽のカビに使える洗剤は、主に4種類です。

漂白剤系では『塩素系』と『酸素系』があります。そのほか天然成分の『重曹』や『クエン酸』でも掃除が可能です。

塩素系漂白剤は、雑菌やカビ菌など『汚れのもとを分解』します。酸素系漂白剤は、酸素の泡が『洗濯槽に付いた汚れを浮き上がらせる』洗剤です。重曹やクエン酸も、『汚れ落としや殺菌』に使えます。

なお、塩素系の洗剤は酸性洗剤と混ぜると有害物質が発生するため、必ず単独で使用するようにしましょう。

洗剤の選び方

『塩素系漂白剤』は、汚れ落ちがよく、短時間で掃除が可能なため、手軽に利用できます。

『酸素系漂白剤』は、発泡系の洗剤です。数時間程度つけ置き洗いするパターンが主流ですが、自然派の人や無添加洗剤を求める人向きといえるでしょう。

『重曹』や『クエン酸』は、汚れを落とす作用がある成分です。100均などでも販売されており、安価かつナチュラルな成分で掃除できます。

重曹はアルカリ性のため、酸性の汚れに有効です。一方、クエン酸は酸性なので、菌類などの殺菌効果が期待できます。

重曹やクエン酸を使う場合は2回に分けて掃除するなど、汚れ落としと殺菌の合わせ技がおすすめです。

洗剤の種類別 掃除方法

洗剤ごとに少しずつ洗濯機の掃除方法は異なりますが、基本的な作業は同じです。『お風呂のお湯より少し熱めの温水』をため、洗剤や重曹などを投入します。

一般的な耐熱温度は『50℃程度』までです。40℃を超えるくらいのお湯を使うと、汚れ落ちがよいでしょう。

塩素系漂白剤を使用する場合は、つけ置きが不要のため、洗濯機を稼働させるだけです。事前に糸くずネットなどを取り外し、数分洗濯機を回してから数時間〜半日ほどつけ置きしましょう。

汚れが浮き出てきたらネットなどですくい取ります。きれいになるまですすぎと脱水を繰り返し、作業完了です。

プロに頼むのもあり

普段のお手入れでも、洗濯機のカビや汚れの対策はできますが、細かい部分まできれいに仕上げたいときは『プロのクリーニング』も検討してみましょう。

洗濯機を分解し元に戻すのは、電気機器のプロでなければむずかしい作業です。パーツごとに洗浄してもらえるので、隅々までしっかりと汚れを除去してもらえます。

洗濯機の掃除が面倒な人や、落ち切らない汚れが気になる人は利用してみましょう。臭いやカビの繁殖が抑えられるため、すっきりと洗濯できるようになるでしょう。

特に、高級な洗濯機を使っている場合や、買い替えるほどではないときにぴったりです。

カビ予防方法が知りたい

洗剤でカビを落とすだけでなく、普段の使い方を考えるだけでカビ予防ができます。カビは湿気や汚れを好むものです。

できるだけ乾燥を心がけて、細かい部分のお手入れをしておきましょう!

意識したポイント2つ

洗濯機の使い方を意識するだけでも、カビを予防することが可能です。押さえておきたい二つのポイントを見ていきましょう。

まず、カビは乾燥した場所を嫌います。洗濯をしていないときはフタを開けて、中に湿気がたまらないように心がけましょう。

開けたままにしておくだけで、洗濯機の中に残った水や湿気が乾きやすくなります。

次に、脱いだ服を洗濯機の中に放り込んでおくのは避けましょう。カゴなどにまとめておき、洗濯直前に洗濯機の中に入れます。

着用済の服には皮脂や汚れが付着しているので、カビや雑菌が繁殖する原因になります。洗濯機の中に残った湿気や水を含んで、さらにカビが発生しやすい状況を生む可能性もあるのです。

『洗濯中以外は洗濯機を空にして乾燥させる』ように心がけましょう。

普段の手入れも忘れずに

洗濯機の内部だけでなく、部品や排水口の手入れも忘れずに行うことが大切です。

たとえば、糸くずフィルターは取り外しができます。外してネット部分のゴミを取り除き、きれいにするだけで洗濯機内にゴミが残りません。汚れてきたときは、フィルターの買い替えも視野に入れましょう。

排水ホースも、洗濯機から取り外しできるタイプがあります。外してつけ置き洗いをするなど、ホースの詰まりも予防しておきましょう。

また、排水口の掃除もしておきましょう。水がすっきり流れれば、洗濯機の中に汚れた水が逆流しないため、カビの予防に効果的です。

構成/編集部

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