クーラーボックスは、形もサイズも多種多様なため、使用目的に合った物を選ぶことが大切です。釣りに必須のクーラーボックスの使い方や選び方、おすすめの商品を紹介します。用途に最適なクーラーボックスで、より快適に釣りを楽しみましょう。
釣りにクーラーボックスは必須アイテム
釣りの必須アイテムの一つがクーラーボックスですが、どんな物でもよいというわけではありません。クーラーボックスの使用目的やキャンプなどレジャー用との違いを理解することが大切です。
クーラーボックスの使用目的
釣りにクーラーボックスを持参する目的は、『釣った魚を保管する』ためです。保冷機能が付いたクーラーボックスを使用することで、魚の鮮度を保つことができます。鮮度を保つことで、食中毒の原因となる菌や寄生虫の繁殖を防げ、自宅で釣った魚を刺身にして食べることも可能です。
また、釣りエサを使用して釣りをする場合は、エサの鮮度を保つためにも重宝します。鮮度が低いエサは魚も寄り付かないため、クーラーボックスで温度管理をすることが大切です。
さらに、暑い時期に釣りに出掛ける場合は、自分のお弁当や飲み物を冷やしておくためにも役立ちます。
釣り用とキャンプ用、違いはある?
「クーラーボックスは、どれも同じ」と思っている人もいますが、実際には釣り用のクーラーボックスが販売されており、キャンプなどレジャー用のクーラーボックスとは異なります。
釣り用クーラーボックスは、他のタイプの物より、優れた保冷能力があります。また、釣り用クーラーボックスは、簡単にクーラーボックスの中の水を抜くことが可能な『水抜き栓』や、冷気を逃さないために蓋の一部だけが開閉する『投入口』が付いているタイプもあります。
さらに、一般的に釣り用クーラーボックスは、耐衝撃性に優れているため、長持ちするのも特徴です。
釣り用クーラーボックスの使い方
釣り用クーラーボックスを持参しても、正しい使い方を知らないと、釣った魚の鮮度を保つことが難しくなります。把握しておくべき大切なポイントを紹介します。
内部をしっかり冷やす
クーラーボックスは、断熱材が入っており保冷能力に優れていますが、『冷却機能』はありません。したがって、釣った魚の鮮度を保つために、まず、クーラーボックス内を冷蔵庫のようにしっかり冷やすことが大切です。
一般的に、『保冷剤』や『ビニール袋に入れた氷』『凍らせたペットボトル』などを使って冷やします。
魚に直接氷を当てない
釣った魚の鮮度を保つためには、ただ冷やせばよいというわけではありません。実際には、どのように保存するかによっても鮮度が大きく変わります。
鮮度を保つ大切なポイントは、『魚に直接氷を当てない』ことです。海の魚は、淡水を吸い込むと傷んでしまう性質があります。なるべく、魚に水分が触れないようにするために、魚自体をビニール袋に入れて保存するのも一つの方法です。
なお、クーラーボックスに直接氷を入れ、その中に釣った魚を保存する方法は、水分に触れて傷んでしまうだけでなく、魚が傷ついてしまうため、おすすめできません。
釣り用クーラーボックスの選び方
釣り用のクーラーボックスと一口に言っても多種多様なため、「どれを選べばよいのか分からない…」と迷う人も少なくありません。満足度の高いクーラーボックスを選ぶために、着目すべきポイントを紹介します。
サイズで選ぶ
サイズは、使いやすさを左右する重要なポイントです。釣り用クーラーボックスは、さまざまなサイズがありますが、『どこで使用するのか』と『何を釣るのか』を考慮すると選びやすくなります。
主に堤防で小魚を釣るのが目的であれば、20l以下の小型サイズが適しています。多くの物は5kg未満と軽いので、女性でも無理なく扱え便利です。堤防釣りだけでなく、船釣りにも使用する場合は、中型の魚も入る20~30lの中型サイズがおすすめです。
また、船釣りを中心に本格的な釣りを楽しむ場合は、中型の魚がたっぷり入る40l以上の大型サイズが便利でしょう。主に大型の魚を狙うのであれば、さらに大きい80~100lが安心です。
保冷力で選ぶ
釣り用クーラーボックスに使用されている断熱材は、主に『発泡ウレタン』『発泡スチロール』『真空断熱パネル』の3種類です。それぞれ特徴や保冷力が異なるため、メリットとデメリットをしっかり理解した上で選びましょう。
多くの釣り用クーラーボックスに使用されているのが発泡ウレタンで、リーズナブルな価格ながら優れた保冷力があるのが特徴です。価格重視の人には、発泡スチロールがよいでしょう。ただし、保冷力は劣るため、真夏には不向きな場合もあります。
保冷力重視の人には、内部が真空状態になる真空断熱パネルがおすすめです。真夏の長時間の釣りでも安心ですが、高価な点がデメリットになります。
座れるタイプかチェック
釣りに椅子を持参する人は少なくありません。釣り用クーラーボックスの中には、優れた強度があり、椅子代わりに使用出来るタイプもあります。クーラーボックス一つで保冷と椅子の両方に使用できるため、便利です。
購入の際は、座れるだけの強度があるか、また、『腰掛禁止』など使用上の注意が記載されていないか確認しましょう。なお、一般的に、蓋に投入口があるタイプは、椅子として使用できる強度に欠けることが多いので注意が必要です。