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海外の少子化対策で日本でも取り入れたほうがいい施策は?

2019.09.21

少子化を食い止めなければ!……もう、いつからかわからないくらい昔からこのように言われ続けている。にもかかわらず、抜本的な対策は未だ講じられていない。

そんな根深い社会問題である「少子化」について、世間の人たちがどのように考えているのかを知るべくこのほど、総合旅行プラットフォーム「エアトリ」による20代~70代の男女934名を対象にしたアンケート調査が行われた。

少子化に対する危機感、7割以上が「感じている」

「少子化に対して危機感を覚えているか」と尋ねる調査が行われたところ、「非常に危機感を覚える」と回答したのは39.9%と最も多く、「やや危機感を覚える」の32.9%と合わせると7割以上の人が少子化に対して危機感を抱いていることが分かった。

日本で少子化が加速している原因は何か?

続いて「日本で少子化が加速している原因は何だと思うか」と尋ねる調査が行われた。子供あり・なしの男女別で分けられたところ、子持ち女性・子なし女性共に1位は「働く女性へのサポートの不足」(子持ち女性:61.3%、子なし女性:53.6%)となった。

女性はいずれも過半数だったのに対し、男性は子持ち・子なし共に30%台となっており、男女間での意識の違いが浮き彫りに。

「企業の出産・育児への理解および制度の不足」も男性に対し、女性の割合が高くなっており、女性は働くためのサポートが足りていないと感じている人が多いようだ。

また、同様に男女間で差があったのが「男性の育児への協力不足」となっており、子持ち男性は11.6%だったのに対し、子持ち女性はその3倍近い30.4%となった。男性は育児に協力しているつもりでも、女性にとってはまだまだ足りていないようだ。

■実際に子育てをした中で不便だった、辛かった等子育てのしづらさを感じた経験

・産まれて直ぐに保育園申し込みしましたが、両親共働きで近隣に祖父母宅ありで保育園待機児童でした。 結局3年待っても入れ無かったので延長保育などある私立の幼稚園にしました。(40代・女性)
・保育園に入れないから、仕事を辞めなきゃいけない。 時短で働いていた時、明らかに上司から仕事をくれないと感じました。いつも余裕で仕事を終わらせていても、どうせ時短だろうと思われることが嫌でした。(30代・女性)
・夫が育児休業を取得してくれたこと自体は助かったが、夫が子連れで外出すると必ず「今日はお休みですか?」と聞かれ、「成人男性は日中は余暇等の為に外出するものではない」という固定観念があるのを痛感した。(30代・女性)
・父親として不便や辛さを感じたことはないですが、地元を離れ専業だった母親に対してサポートをしきれなかったと感じています。(40代・男性)
・どうしても子供を仕事場に連れて行かなくてはならなかった時に、職場の人から子供を連れてくるなんて非常識だと言われ、同じ子供を持つ女性として非常に腹立たしく思いました。(40代・女性)
・やっぱりお金。養育費特に教育費がかかりすぎる。特に高校から上。私は4人育てたが、上2人は国立大で比較的楽だったが、下2人(双子)は私立だったので半端じゃなかった。(60代・男性)
・育児よりも、子供を作ることに苦労した。 お金、精神的、周りの目、一言では言い表せない、言い表したくないくらい嫌な経験だった。 自分もそうだが、周りも無知だと思った。(50代・女性)

日本政府が現在実施・導入を検討している施策で効果があると思うものは?

「日本政府が現在実施・導入を検討している施策について、『効果がある』と思うものはどれか」(複数回答あり)と尋ねる調査が行われ、子供あり・なしの男女別で分けられたところ、全てにおいて高い支持を得たのは「待機児童の解消」だった。

子持ち女性に特化して見てみると、1位は「フレックスタイム制の弾力化、テレワークの推進」(70.8%)、2位に「待機児童の解消」(70.4%)、3位に「放課後児童クラブの拡充」(67.1%)となっており、調査2に続きここでも働くためのサポートが上位に並んだ。

また、「マタニティハラスメント・パタニティハラスメントに関する企業への指導」も他と比べて割合が多くなっており、実際にハラスメントを体験した人がいることがうかがえる結果となった。

一方、全体的に支持率が低かったのは「自治体や商工会議所による結婚支援」となっている。また、「3世代同居・近居の促進」が子持ち男性においては半数近くが支持しているのに対し、女性の支持は低く(子持ち女性:35.0%、子なし女性:27.7%)、差が見られた。

海外の「少子化対策」の中で日本でも取り入れてみるべきだと思う施策、子持ち女性は「大学までの授業料無償化」を支持

「海外の『少子化対策』の中で日本でも取り入れてみるべきだと思う施策はどれか」(複数回答あり)と尋ねる調査が行われ、子供あり・なしの男女別で分けられたところ、それぞれの1位が異なる結果となった。

子持ち女性の場合、ドイツの「大学まで授業料無料」(65.4%)が1位となり、子供にきちんとした教育を受けさせてあげたいという親心がうかがえた。子なし女性はフランスの「不妊治療費の全額支給」(54.2%)、僅差で妊婦健診に伴う検査、出産に至るまですべての費用が無料となるイギリスの「National Health Service」(51.8%)が2位となり、妊娠から出産までのサポートを求めていることが良く分かる結果となった。

一方、男性の場合、子持ちの1位は子どもを3人養育すると年金が10%加算されるフランスの「年金加算」、子なしの1位は子どもの多い世帯ほど所得税が軽減されるフランスの「N分N乗税制」となり、大黒柱ゆえのお金の心配が垣間見えた。

■各施策の概要

・スピードプレミアム(スウェーデン)
-2年半以内に次の子を産むと、先の子の産休直前の所得の8割が、育児休業中に再び保障される。
・父親専用の育児休暇(スウェーデン)
-480日間の育休を取得できるが、その内相手に譲ることができない育児休暇日数が90日ある。
・登録パートナー制度(オランダ等)
-法律婚をしないカップルや、同性同士のカップルなどが子供を育てることを認める制度。
・N分N乗税制(フランス)
-子どもの多い世帯ほど所得税が軽減される。
・年金加算(フランス)
-子どもを3人養育すると年金が10%加算。
・不妊治療費の全額支援(フランス)
-不妊を「疾病」として扱い、セキュリテソシアルと呼ばれる国の保険で42歳までは治療費を賄う。
・大学までの授業料無償(ドイツ等)
-入学料・授業料なし。
・チャイルド・トラスト・ファンド制度(イギリス)
-国から補助金が定期的に口座に支給され、18歳になったらまとまった資金を引き出すことができる。
・National Health Service(イギリス)
-妊婦健診に伴う検査、出産に至るまですべての費用が無料。
・ネウボラ(フィンランド)
-妊娠期から子供の小学校入学まで、担当の保健師があらゆる相談にワンストップで応じる仕組み。

■「少子化」に対する意見

・お金がかかるし自分の時間が無くなって自分の人生じゃなくなっちゃうんだろうなというネガティブなイメージしかないです。(20代・女性・子供なし)
・子育てはお金がかかるということ。養育費の補助などが手厚くないと 結局子供を産まない方が得をする社会になっている。(50代・男性・子供あり)
・少子化が進む原因として金銭的、社会的バリアがあると考えています。金銭は世代間格差(終身雇用の崩壊など含む)と社会的なバリアは多様性を拡大解釈しマイノリティを極端に優遇するあまり「子供を生み育てる」マジョリティに不便を強いている結果だと考えています。(40代・男性・子供あり)
・国全体で育児に対する意識改革が必要だと思います。子供たちは未来の老いた自分たちを支えてくれる大切な存在であることをもっと意識することが重要です。その子供たちを育てているお母さんへ支援や補助の手がもっとあると良いと思います。(40代・女性・子供あり)
・都会より地方は就職先が少なく、収入面においてもかなりの格差がある上に、更に交通費に関わる費用(車、保険、ガソリン)が必要になる。若者が結婚、子供の教育に対して、躊躇してしまう要因があるのでは?(60代・男性・子供あり)

■調査概要
調査タイトル :「少子化対策」に関するアンケート調査
調査対象 :20代~70代の男女934名
調査期間 :2019年8月27日~8月30日
調査方法 :インターネット調査
調査主体 :株式会社エアトリ

出典元:株式会社エアトリ

構成/こじへい

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