今は家賃や光熱費、車のガソリン代やコンビニでの買い物など、あらゆるものがクレジットカードで精算できる時代。便利な反面、利用可能限度額と支払い可能額を把握していないと、あとで大きな後悔をしてしまうこともある。
マネットが実施した「全国のクレジットカード利用状況の実態調査結果」を見ると、一括で請求された最大金額は10万円~20万円。また、10人に1名は延滞の経験をしている。今回の調査によって「カード所持率」、「毎月の平均的な請求額」、「リボ払いの利用シーン」についても明らかになったので紹介しよう。
全国のクレジットカード利用状況の実態調査
【調査1】クレジットカード所持率は約84%
クレジットカードを所持している人の割合は全体の約84%にあたる268人。その中でもっとも多かったのは、2枚もしくは3枚のクレジットカードを持っているという層だった。
クレジットカードを1枚も持っていない人の割合は、全体の約16%にあたる50人。持っているクレジットカードの枚数は「2枚~3枚」と回答した人が最も多く、所持者のうち約45%(144人/318人)にものぼる。4枚以上の人と合わせると約73%にもなるので、ほとんどの人が複数のクレジットカードを使いこなしている。
【調査2】毎月の請求額の平均で最も多いのは「5万円~10万円」
クレジットカードを利用している268人を対象に、平均利用額を調査したところ、最も多いのは「平均5万円~10万円」という回答だった。
それに次いで、1万円~2万円、2万円~3万円という回答が多くなっている。
【調査3】クレジットカード請求額の最大は「10万円~20万円」
平均利用額の次は、過去の最大請求額についての調査。これまでに最も大きなクレジットカード利用額の調査をしたところ、「10万円~20万円」という回答がもっとも多い結果になった。
クレジットカードは、持っている人によってそれぞれ限度額が変わる。30万円までしか買い物ができない人もいれば、100万円以上の買い物ができるという人もいる。
おそらく、少し高めの買い物をして、限度額付近まで使ってしまったことにより「10万円~20万円」・「20万円~50万円」といった高額請求を経験した人が多いのでは。
【調査4】およそ10人に1人はクレジットカードが払えなかった経験がある
銀行に残高を用意するのを忘れたり、うっかり振り込み忘れたりという経験を除いた、純粋に足りなくて払えなかった事がある人の割合を調査してみたところ、クレジットカードを持っている268人のうち、約8.2%にあたる22人が「払えなかった経験あり」を、その他10人は「答えたくない」を選んだ。
クレジットカードの支払い遅れを起こしてしまうと、遅延損害金が発生したり、カード会社や信用情報機関に記録が残ったりと、何かと不都合なことが発生してしまう。
今回のリサーチでは、多くの人が遅れること無く支払っているという結果だったが、クレジットカードの使いすぎには今一度気をつける必要がありそうだ。
【調査5】クレジットカードが払えなかった人はどうしているか
最後に、実際にクレジットカードの請求額が払えなかった場合の対処法について、該当の22人に聞いた。その結果、「リボ払いに変更」と「両親や家族に借りた」という意見が同率で1位となった。
分割払いやリボ払いに変更すると、その延ばした期間分だけ金利による利息(もしくは手数料)が発生する可能性がある。また、クレジットカードが払えなかった場合に、金融機関で借入して対処したという回答も。リボ払いと同様、カードローンを利用すると「利息」が生じてしまうため注意が必要だ。
データ出典
調査方法:ネットリサーチ
調査対象:20~39歳の男女
調査期間:2019年6月29日~7月1日
調査エリア:全国 サンプル数:318
構成/ino